【逆説DX】生産性が向上すると労働の価値は下がる

「テクノロジーによる生産性の向上は、労働者を豊かにしてくれるどころか、労働力の価値を低下させるだけ。」

衝撃的な始まり方をしたこの記事は、今流行りのDX(デジタルトランスフォーメーション)を真っ向から否定するものではありません

最近のDXについて思うことを綴り
共感できる方がいれば幸いです

実は私は仕事がらDXを推進する立場にあり、デジタル技術の向上によってより良い生活を送れることを目指しています

そもそもDXとは
「情報技術の浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること」

ざっくり言うと
スマート家電めっちゃ便利だし、テレワークで通勤しなくてすむし、キャッシュレス決済で財布持たなくていいから生活の質上がったわぁ〜
っていう感じです

職場におけるDXだと
今まで顧客にメルマガ送るのにいちいちアドレス選んでたけど、新しいシステムでは全顧客のアドレスを管理していて新規顧客の追加や退会した顧客の削除はもちろん、文書生成AI内蔵で顧客の好みに合った内容を作文してくれて、毎週月曜日に自動配信してくれる
みたいな感じでしょうか

どちらの例もDXの恩恵を受けていますが、
前者は消費者の立場ですので、ただ便利になっただけです
しかし、後者は労働者の立場ですので、便利になったということは業務が効率化したとも言えます

つまり今まで人がやっていたことをシステムが自動でやってくれるわけです

じゃあ今までその仕事をやっていた人は要らないのでは?

いやいや、その人は他にも仕事があるから…

仮に全ての仕事がシステム化してしまったらどうなるの?

これが進化しすぎたコンピュータに仕事を奪われるという懸念の生まれた流れです

しかし、コンピュータが実際に仕事を奪いに来るわけではありません

労働者が1日かけてやっていた仕事をコンピュータが数秒でやってしまうため、その仕事の価値が下がってしまい、その仕事のために給料を払って労働者を雇う価値がなくなってしまう

これが仕事を奪われたと表現されるわけですね

ちなみに生産性が向上すると労働の価値が下がるという話はこの本に詳しく載っていますので参考までに

資本論をめっちゃ簡単に解説しています

冒頭にDXを否定するつもりは無いと言いつつ、やっぱり否定してるじゃないかと言われそうですが、私が言いたかったのは

DXには良い面と悪い面がある

ということです

物事の全てに共通することですよね

これをあたかもDXは非の打ち所がない素晴らしいものだという風潮がなぜ広がっているのか

それはいろいろな思惑が絡んでいると思いますが、1つのピースとして「働き方改革」の影が見えます

つまりDXは「働き方改革」を進めるために都合が良かったのだと言えます

ではなぜ「働き方改革」を進めなければならなかったかは別の記事で紹介いたします

本記事はここまでといたします

最後まで読んでくださりありがとうございました

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