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幻のように揺らめく世界

知人に会うためVRchatのワールドで待ち合わせて、そこからいくつかの世界に連れて行ってもらった。

行った先々の世界は、「幻のように揺らめき」四次元的で流動性が高いものであるように感じられた。その感覚、嫌いじゃないけど、固体感が強い某ゲーム世界内の事物とは大きく異なる肌触りだ。

落日の砂漠を建造物へ向かって歩いていくとき、彼のアバターは明らかに私のよりも足が速く、しかも宙を滑るように移動していたように見えたけど、それは錯覚だったかなあ。

私はチャットボックスによるテキストベースの会話しかできず、相手アバターのボディランゲージを読めないということに、改めて気づいた。
生身の人間と相対したときにもそうだったが、相手のメッセージを読むよりも、自分の言いたいことだけを言って済ませることが多かったように思う。
相手へ踏み込むという行動を起こして自他を変革するよりも、傍観者であろうと努めていることの表れなのだろうか。

今いるワールドの任意の場所から他のワールドへ転移する扉が開けるのは、知らなかった。そういうゲートはワールドを設計するときに予め決まった場所へ取り付けておくものだと思っていた。
FF14で、宝の地図で出るインスタンスダンジョンへ入るための「転送魔紋」がフィールドで開くようなものか。
(2023.1.26)

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