翻弄されていた夢
夢の中で、工業港のような場所にいた。
大きいコンテナ船やその他の貨物船が接舷している岸壁には、ガントリークレーンやよく分からない構造物がたくさん据え付けられており、積み荷を運ぶためのトラックが並んでいる。
風のない晴天で、少し暑い。
コンクリートの岸壁を歩いていくと、その表面が帯状に区切られている場所があった。
手荷物を運ぶための動く歩道だというけれど、可動するベルトやパネルのような部分は何も見えない。
しゃがみこんで目を凝らしたが、そこにはさざらざらした白い表面があるだけで、作動する音も聞こえない。
それでもその上に乗った人や荷物には謎の力が働き、ゆっくりと一方向に動いていく。
どうしてだろうと考えるけど見当が付かず、乗ってみたり降りてみたりして盛んに不思議がっているという、テクノロジーに翻弄されていた夢。(2023.1.9)