闇の考古学
M.エンデの父である画家について知りたいと思い、調べていたらこういうブログを見つけた。
対談集の訳文を抜粋して紹介したものであり、M.エンデから見た父親像ではあるけど、考察の入り口としては手頃なボリュームだ。
「闇の考古学 画家エドガー・エンデを語る」
1924年にアンドレ・ブルトンの著書「第一宣言 Manifeste du surréalisme」で定義されたシュールレアリスム運動。
それはやがて発展的解消を遂げ、様々な分野に浸透していったなかで、当初主流と目された自動書記等の手法は陳腐に陥り、飽きられ、廃れていったとする言説を見たことがある。
にも関わらず、その後もエドガー・エンデは自動書記的な手法により次々と超現実的な絵を発表し続け、その創作意欲は止まることがなかったらしい。その独特な手法について詳述し、超現実というものの(M.エンデから見た)本質について語ったのが、「闇の考古学」。
書物の全文を読みたいとは思わない。だが、そこに盛られた思想には関心がある。
おそらくそこでは、M.エンデの「はてしない物語」や、短編集「鏡の中の鏡」にも言及されているのだろうと思うが、それらに盛り込まれた暗喩の意味を解説するような内容であるなら、有り難い。
(2024.7.5)
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