飛ぶ傘の夢
季節は、稲が色付き始めた頃。
時刻は午後遅くで薄暗い。
山あいの水田と、水路になる小さな川があり、川に沿った道を車で走っている。
ラジオで、台風○○号が近付いているので、○○○○○の人たちは気を付けてくださいとか言っている。
雨はないので、風台風らしい。
そのうちに、風が強くなり車が直進できなくなってきたので、鉄工所の作業場のようなところに寄せて停車する。
プラスチックの透明傘を開き外に出たが、そのとたんに傘が風で手からもぎ取られ、宙に舞う。
風で飛ばされた傘は、壊れるわけでもなく、見えないほどの遠くに行ってしまうわけでもなく、開いたままの形で頭上を舞ったり、離れてはまた戻ってきたりしている。
まるで夕闇に飛ぶアブラコウモリのように。
ならば、戻ってきたときにつかんで引き戻せるのでは思い、傘を追い掛けて思い切り走った・・という夢を見ていた。(2018.6.21)