メタメタ文化人類学
文化人類学について学ぼうと思えば、文化相対主義の問題と向かい合わざるを得ない。
個々の文化はその者が属する文化全体の文脈でしか理解し得ない、という主張と、多くの文化を横断する普遍的な基準、または普遍的な価値があるとする主張とが対立する問題。
しかし、参与して観察した文化の言語化に当たっては、様々なメタ概念を適用して量化 Quantificationし、既存の文化と比較してきたのではないのか。
財産の共有と私有の多少、近親交配の回避程度、道具や生産技術の複雑さ、文化要素の他集団との共通性の多少、等々。
これらの項目に対する評価基準を立てるには、他分野からの知見をもってするしかないということはありそうだ。
ということは、文化人類学の知見はその研究者が依拠する文化全体の文脈でしか理解し得ないとはいえない?(メタメタ)
うーん;「量化」の用法を間違っていたかなあ。それは対象の範囲を設定することであり、程度の多少を設定して並べることではなかったかも。