LRSの由来
LRT(リトアニア国営放送)のHPを見ていると、ときどきセイマスseimasという語が出てくる。
同国の立法機関のことであり、18世紀末まで存続したポーランド・リトアニア共和国から継承された名称らしい?けど、Google先生はそれを議会とは翻訳してくれない。
気になるので、粗々調べてみた。
seimasをリトアニア語Wikiで引けば、現行のリトアニア共和国憲法で規定された議会parlametasのことであると解説されている。正式名称はLietuvos Respublikos Seimas (LRS)。
ならばこれは、歴史的に見るとどういう謂れのある名称なのか。
ポーランド・リトアニア共和国での立法機関sejm walnyについては、日本語Wikiの記事でその内容がわかる。
ルブリン合同前にあったポーランド王国のsejmと、リトアニア大公国ほかのseimasが融合して誕生したものだという。
sejmとは、ポーランドに隣接するボヘミアで話されていた古チェコ語のsejmovat(呼び集める、招集する)に由来するらしい。
seimasのほうはその語と発音は似ているけど、同じ語源を持つと言えるかどうかはわからない。
1992年に成立したリトアニア憲法において、同国の立法機関の名称を定めるにあたり、ポーランド・リトアニア共和国以前にあったリトアニア大公国時代の呼び方を採用したということらしい。
それがセイマス。
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