Day10 : 勝ち上がる食い意地
ご飯を食べている時、無意識に考えてしまうこと。
それは " どれを食べて最後の一口を迎えようか " ということ。
後味というものはいつだって良いほうがいい。
一口目と同じテンション感と感動を味わいながら食べ終わりたいし、美味しかったという余韻をできるだけ長く残したい。
最後の一口と言っても毎回同じものを食べるわけではない。
好きなもので終わらせる時もあれば、そのお店で食べた1番美味しかったと思うもので終わらせる時、さっぱりしたもので終わらせたい時、揚げ物で口の中をいっぱいにしたい時、冷めたお肉を噛み続けたい時。
同じ料理だとしても、その時々によって最後の一口は変わる。
目の前の人の話を聞きながらも最後の一口を何にしようかと考えている。
食べ進めていくうちに気分も変わっていくので、
元々あった選択肢から1つずつ消していったり、候補が複数ある場合は一口ずつ残しておいて、最後の最後まで悩みながら頭の中にあるトーナメント表に沿って勝ち上がり形式で食べ進める。
最後の一口は私にとって、特別ではないけど大切なものなんだと思う。
最初の一口にはそこまでこだわりがないのに、最後の一口にここまで執着があるのは食い意地が張っているからだと思う。
好きな食べ物とか美味しいものは一口も渡したくないし、誰かと共有したいとかも思わない。ひたすら独占したいと思ってしまう。
そういえばこの間、人生の目標みたいなものが欲しくなったので何時間もかけて真剣に考えてみたけれど、最終的にノートに書き留めたのは
『食べたい物を全部食べて死ぬ!!!!』だったな。
散々考えて出てきた答えに、自分は食が好きなんだと改めて思い知る。
無意識的に食べることに対しての執着があって、自分でも食い意地が張っているなと感じる。
『食い意地が張っている』というのは私を表す言葉の一つだと思う。
食べることが好きだから、日頃からご飯について考える時間が多いから、
だからこその褒め言葉なのである。
DAY10 : 自分の好きなところ