#33 H産婦人科に変更。初回通院&ドナーカウンセリング受診<2019年10月10日>
日本人のドナーを求めて、オーストラリア国内にあるいろいろな産婦人科を探していると、1件の産婦人科が見つかった。
家から電車で20分くらいの距離にあり、妻と僕の職場の通勤経路上で、利便性もよく、診療の予約をし自分たちはそのH産婦人科に通院するようになった。
オーストラリアでは(日本ではどうなのかわからないですが、)第三者から提供された精子を使う際、公的な書面には妻、夫のサインはもちろんのこと、当事者とは別の2人のサインが書面上に必要になってきます。
妻の考えで、妻の母親(既に経緯は説明している)と妻の職場の上司(上司はゲイで、すでに1人の子供がいます)に頼むことにした。
そして、使用には専門のカウンセラーによるカウンセリングの受診が必要で、ドクターの診察の前に、そのカウンセリングが行われた。
第一回目の通院の記憶。
僕たちは、病院に入ると診察室とは違う、病院内にある別室に通され、男性のカウンセラー(見た感じ優しそうな、歳は僕と同じくらいだろうか・・)が入ってきてカウンセラーの話を聞いた。
ここでは、これまでの不妊治療の経緯とか、苦しかったこと、難しかった事、などの精神面でのサポートの他に、将来の展望や子供を授かった時に直面する具体的な問題などが話された。
オーストラリアでは子供が18歳になると、ドナーの開示が義務付けられていて、実際の提供者に子供が希望すれば会う事ができる。
子供の成長段階で、ショックを与えないように、小さいうちから、徐々に子供に対して開示していく事の重要性や、これはどんな子供にも言える事ですが、愛情をもって真摯に向き合って、夫婦が協力して子育てしていく事の重要性が大事だという事を諭すように話された。
そして1番に子供を持つことは素晴らしいことだとおしゃられていたのを思い出す。
カウンセラーの方自身、なかなか子供ができなくて、IVF(in vitro fertilization – embryo transfer:体外受精・胚移植 )をした経験があったり、堅苦しい雰囲気とは程遠い、リラックスした雰囲気の中、カウンセリングは進められた。
余談として
最近のオーストラリアではアジア人とのハーフの子を持つことが、トレンドになっており、ドナーを選定する際、たとえオーストラリア人同士であっても、オーストラリア人を選ばず、アジア人のドナーを選定する人も増えているんだとかそんな話も教えてくれた。
ちなみにオーストラリアではシングルの女性でも、ゲイでもレズでも、子供を持とうと思えば、ドナーバンクを使って子どもを持つことが出来ます。
もちろん合法です。
日本とは全然違うなぁ。。
精子バンクになかなか踏み切れず、今まで悩んでいたのは何やったんやろなぁ。。と
カウンセラーの話を聞いて、その日は本当に楽になれた。