石川県高校演劇合同発表会2024の感想
・三日目しか行けてないので三校だけですが
・もし高校生が読む場合は厳しいことも書いてあるので、読まないでほしい…と思う気持ちもある
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・優良賞おめでとうございます!
・人手が足りないかつ兼部が多い中で知恵を出して作った朗読パフォーマンスだった。ストーリーはなく、各教科と水を組み合わせたテキストをいろんな手法で見せていく感じ。これはこれでありだと思う
・演技について。高校生は自分の演技の感想を欲しがる傾向がある。歌う場面や英作文など個々の努力で見せ場を作れていたのでパフォーマンスとしては優れていたが、テキストを持っての演技だったので会話が成立してない箇所が多かった。それぞれが自分の演技をするだけで他の役者の演技を受けれてない。部員が少なくその大半が兼部しているそうなので稽古不足なだったのかもしれない
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・タイトルからセクシャルマイノリティのカミングアウトの話かと思ったが少し違った。百合っぽさはあるがどちらかといえばドロドロとした友情の話でよくできてきた脚本だった。欲を言えば、後半の展開のあるキャラがサイコパスっぽいわかりやすい悪役みたいな言い方はしないんじゃないかとは思った
・演技がよかった。当て書きかと思うぐらいなりきった芝居だったと思う。特にあおいという役がドロドロとした関係とは距離を置きつつも二人の関係を取り持つ優しさはあるというメンタリティが説得力のある演技(人柄)があった
・「友達の一番の理解者は私であってほしい」という話に「私は別に一番じゃなくていいけど普通に友達」という人を出すことで見やすくなってた。自分をちゃんと持っているというか
・最優秀賞おめでとうございます
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・↑に書いた通り意欲作だがアーティストの描き方が紋切り型すぎるし、絵が描けなくなる理由を省略しすぎ。序盤はすごく丁寧に人物を紹介していたなだけにもったいないと思う。テーマありきになってしまった作劇かもしれない
・演技について。メインどころは上手いというか高校生らしい声が大きくて発声がしっかりした演技。美術はしっかりと作ってはいるが場面が多くなりすぎてしまったのは否めない
〈総括〉
・特に審査基準に書いてはないが暗黙の了解で高校生は大きい声ではきはきとした発声の演技をすべきという空気感なのである。これは顧問ひいては高文連の指導方針だと思う
・僕は「聞こえないところがあった」「滑舌が悪かった」という感想カードを見るたび豊かじゃないなとは思う
・テーマありきで時間は必ず60分という作劇が果たしていいのかわからないが、作風が似た感じになりやすい。その点で言えば金沢泉丘の作品はチャレンジングだった
・出場校は減少傾向にあるが今年も中部大会推薦校は何年連続かで星稜高校だった。そういう両極化が進んでいるがいろいろな理由で演劇部の地域移行は進まない状況らしい
・僕は演劇やる敷居を下げてもいいのでは?と思う。もっといろんな人に演劇をやってほしい。文化祭で演劇やる感覚で合同発表に出れることができたらの表現の幅が広がりそうだと部外者だから思う