はじめに

外観

こんにちは!
兵庫県の日本海側・城崎温泉のまちのはしっこにある、城崎国際アートセンターより、スタッフが代わる代わる、ゆるーく発信するnoteをはじめます。
初回は、コーディネーターのはしもとが担当します。

はじめに、なぜにこのnoteが始まるのかの説明から・・・

城崎国際アートセンターは、舞台芸術(ダンス、演劇、音楽・・・など)に特化した、アーティスト・イン・レジデンスという活動をするための滞在型創作施設です。長いので、略してKIAC。きあっくと呼んでいます。

そもそもアーティスト・イン・レジデンスとは??
KIACのウェブサイトによると、このように書いてあります。

アーティストを一定期間地域に招聘し、芸術創造活動の環境を提供する事業。アーティストが日常とは異なる空間・環境や、様々な国、地域、文化的バックグラウンドを持った人々との交流から、芸術創造活動のインスピレーションを得るための活動です。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、KIACも4月半ば~5月末まで休館していました。これまで2014年に開館してから6年間、120組以上のカンパニーが滞在制作をしてきましたが、年間通してほぼ絶えずアーティストがいる状況。それが2020年4・5月は開館して以来初めて、2か月近くアーティストが使うことがないというガランとしたタダの館となりました。

舞台芸術は、”時間芸術”とも言われます。例えば何かを演奏したそばから/演劇なら台詞を言ったそばから/ダンスであれば踊ったそばから、形として残らずに消えていく芸術です。だからどんなにビデオや録音で記録したり、言葉を尽くしても、”そのままの””その空間で感じられる”舞台芸術を記録することはできません。空間ごと味わうことが醍醐味なので、いた仕方のないことです。

が、地域とアーティストの間を取り持つ私たちのようなスタッフとしては、演劇やダンスを見たことのない方にも、何か興味を持っていただくきっかけはないものか?滞在型創作施設の中で起こることや、アーティストの個性豊かな活動の数々を、何かの形で私たちスタッフ以外の方々と共有できる方法はないだろうか?と思ってきました。

私が思うアーティスト・イン・レジデンスの醍醐味とは、【生活しながら、かつ創作する】ことで豊かな何かが生まれるところです。キッチンで自炊をして、食事をして、まちに出て温泉に入って・・・。創作の部分はもちろん、食事の仕方や空間の使い方、1日の過ごし方に、グループの特徴や性格が大きく反映されます。(写真は過去2回滞在のダリオ・モレッティ氏が愉快にパスタ調理をする様子ですね。)

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これまでKIACに滞在してきたアーティストたちの、滞在型施設だからこその【生活する】様子を紹介することで、なかなか演劇やダンスといっても敷居が高くて…という方にも、少しでも身近に感じてもらえたら。
アーティストにとっては【生活して、創ること】が地続きだからこそ。

それから、これまで滞在制作をしてきたアーティストたちの自由自在なKIACの使い方を紹介して、これから先の未来にKIACでの滞在制作を考えているアーティストたちの参考にもなれば、とも思っています。

ハード面では大きなホール、6つのスタジオ、キッチン、レジデンス(宿泊部屋)を備え、ソフト面では制作スタッフ(コーディネート等のサポート)とテクニカルスタッフ(照明・音響などの技術的サポート)を要するKIACの使い方は、まさにアーティスト次第。

ホール

ということで、これまで6年間・120組以上のアーティストの滞在制作を振り返りながら、スタッフによる【勝手に◎◎で賞】を発表してみよう!というのがこのnoteの連載をはじめようとした理由です。

※この試みは、作品やプロジェクトの評価、および公募プログラムの選考とは一切関係がありません。念のため。

ということで最初の勝手に◎◎で賞!は、【差し入れが続々届くで賞】と、【キッチン設備を最大限に活用したで賞】です!
続きは第1回の投稿で♪
(担当:コーディネーター/はしもと)

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