学生時代のバイトの話③ コンビニ編②
2つ前の記事で書いたアルバイトの話の続きです。
職場いじめにより居酒屋アルバイトを退職した私ですが、特に次に何をするかを決めておりませんでした。
「逃げたい」という一心で、大学の講義中に(本当は良くないけど)勢いで店長に辞める旨の連絡をしたことを鮮明に覚えています。
それくらい辛かった。
で、タウンワークのサイトや当時コンビニに置いてあった冊子を眺めながら何をしようかな〜と悩んでいたのですが、「せっかくだから前より稼げるバイトにしよう」と思い立ちました。
ですが、また1から仕事を覚えるのも面倒だしメンタル的にも恐怖心が芽生えていたので、結局、高校生の時に働いていたコンビニとは別の店舗の同じコンビニで働くことにしました。
経験者であるため仕事内容に苦戦することもなく、またオーナー夫婦と雇われの店長さん(元ヤン)が本当に優しく気さくな人ばかりでいい職場でした。
アルバイトスタッフにも、同じような学生アルバイトの方や、バンドをしつつアルバイトで生計を立てておられる方もいらっしゃって、皆さん仲良くお仕事できてた印象です。
そんな中で記憶に残ってるエピソードが二つ。
一つは、バンドマンアルバイターの方がクビになった時の話です。
その方は僕と夜勤で一緒に働くことが多かったのですが、働き出してすぐくらいから休憩時間になるとその人は自分の車に篭って休憩をとっていました。
話を聞くと、その方はビジュアル系バンドのボーカルで、休憩時間を使ってツイキャスの生配信をしているとのことでした。
バンド名を教えてもらってましたし、何よりLINEの登録名が本名ではなくバンドでの芸名だったので、たまーに視聴者に潜って拝聴してる時もありました。
結構世界観をしっかり作り込まれてたのと、アルバイト中とライブステージ上での顔(メイクの有無)のギャップがすごかった印象です。
ただ普段からやる気なさげではありましたが気さくで優しい方で仲良くさせてもらってました。
しかし、その人がある時から急に、休憩中に店を離れることが多くなりました。
聞くと、休憩時間を使って近くのハンバーガーショップでバンドメンバーと会合しているようでした。
私は最悪ワンオペでも回せるし、そこまで気にしていなかったのですが、遂にはその休憩時間が守られず2〜3時間帰ってこないことがざらにありました。
それでもその事実を指摘することなく黙々と働く日々を過ごしていたのですが、ある日出勤するとその人の影はありませんでした。
どうやら、オーナーが監視カメラの映像を確認し、勤務中にそぐわない態度と逸脱した休憩時間違反を発見し、退職を促したのでした。
まあ自業自得なので仕方ないのですが、表向きは「身内の不幸」というていで置き手紙と共に退職願(というか簡単なメモ書き)が事務所のデスク上に置かれているのを見て少し恥ずかしい気持ちになりました。
二つ目は、ストーカー被害にあった話です。
そのバンドマンアルバイターのことをとても気に入っている、店では迷惑客と噂の、近所に住む小太りの初老の女性がいらっしゃいました。
夜勤中に来てはそのバンドマンによく話しかけていたのですが、そのバンドマンはうまく話を逸らしながらやり過ごしているのをよく見ていました。
ある時から私に話しかけてくるようになったのですが、私はあまりうまく話をかわせず会話をしてしまっていました。
すると、夜勤以外の時間帯(日勤)などのシフトに入っている時も、店にやってくるようになりました。
どころか、私の出勤している時間帯に何度も店に現れるようになりました。
同僚の女性によると、その方は基本的に愛想が悪く、その女性などにも暴言を吐いたり愚痴をこぼすことが日常茶飯事だったと言います。
ところが、私は話を無視することができず丁寧に会話をしてしまったことから気に入られてしまったみたいでした。
また、その方は店の状況が見える、向かいのマンションにお住まいで、よく店を監視しているという話もありました。
日勤の時、会話の中でその女性の自宅に誘われたり、カラオケに誘われたりしましたがなんとなくやり過ごしていました。
そしてある日の早朝、私が夜勤から退勤しようと思い事務所に入った瞬間、その女性が来店する様子が監視カメラのモニターに映りました。
ちょうど早朝シフトで入った同僚の女性が事務所へ来て教えてくれました。
そのお客様は店に入るなり、「◯◯(私の名前)はどこや?おらんのか?」などと連呼していたと言います。
なんとかいない旨を伝えてもらい、レジで会話中にこっそりと店から出て帰路につきました。
正直、そこまで人から執拗に付き纏われたこともないし、その方の年齢も年齢だったのでかなり怖かったです。
とはいえ、年下のアルバイトの子に勉強を教えたり、休憩時間に先輩とタバコを吸いに行ったり、お正月にはオーナーからお年玉を貰ったり、時には連勤続きで車の中で睡眠をとっている店長を起こしに行ったり、本当に良くしてもらったいい職場でした。
因みに辞めるきっかけは、次にやりたいことがあったということと、その当時夜勤に入った野球部3人組(全員同じ学校の同じ野球部)の連中がシフトを飛んだり仕事をサボったりまともじゃないことが多すぎて、自分に飛び火が来ると思い退職しました。
以上が3つ目に経験したアルバイトでした。