アニメ「楽しいムーミン一家」の数あるテーマの1つ、”夢の実現”

私はトーベ・ヤンソンの描いた原作のムーミンと必ずしも完全に一致しない内容である、アニメ「楽しいムーミン一家」がなぜ人々を魅了するのか、その理由を個人的に探っている。
そこで、一つの理由として、原作にはなかったテーマが、アニメには掲げられているのではないかと考えた。そのテーマは、”夢の実現”だ。

アリサは、魔女になりたいという夢を絶対的に持っている。第36話「クリスマスって何?」では、新しく友達になったムーミンに、「魔女はみんなに好かれない」と言われても、「あらそう?私はみんなに好かれる魔女になるわ」と軽々と言ってのける。夢の実現に対する強い意志や、志の高さが感じられる。
第40話「花火の秘密」で、ヘムレンさんは、新しい植物の発見という植物学者にとっての夢を実現し、歓喜する。
第75話「ムーミンのすてきな夢」では、ムーミンの見た夢が現実になるという伏線の後、飛行おにの願望(=夢)が実現する。
第一期の最終話、スノークが長年の夢であった空飛ぶ船の発明を完成し、飛行実験に成功する。夢が叶う。

オープニング歌詞一部抜粋
最終行「の世界へ連れていくよ 素直な心だけがあればいい」
エンディング歌詞一部抜粋
1行目「My dream, my love あなたがそばにいると風の色さえ変わってしまう」

これらの要素から、アニメ「楽しいムーミン一家」の数あるテーマの内の一つとして、”夢の実現”が存在していたのではないかと考える。
このテーマはアニメ独自のものであったのではないかと推測する。

後に再度文体修正予定。ご意見あればお気軽にコメントください。

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