季節外れのG
色々書きたいことはあるのだが、つい長文になってしまうため、下書きばかり溜まっている。
もう12月だが、先日、都内ではまだゴキブリが出るというニュースを見た。Gが大丈夫な人って、すごいと思う。他の虫ならちょっとした驚きぐらいで済むが、私は無理。本能的に不快だし、生まれてから何十回と?見ているはずなのに、毎回ギョッとしてしまう。
四月の私の誕生日に謎のエコバッグを送ってきた母から、半年ぶりにまた封書が届いた。中身は、旧姓の私宛てに届いた、不要な手紙の転送。母からはメモ書きもなし。
義父の葬儀に来たり、どうでもいい物を送ってきたり、誕生日やクリスマスプレゼントを贈ろうと私の娘宛てに連絡してきたり(これは、無ければ無いで腹が立つので、難しい)、こちらが一生懸命忘れて日常を過ごそうとしていても、母は突然その存在を思い出させてくる。
まるで、季節外れのGみたいに。私自身は父母も弟もLINEでブロックしているのだが、郵送物と娘へのLINEまでは現実的に難しい。
この先も、それこそ、いつかは父が亡くなったという大きなGが出てくるんだろうな。でも、いくらギョッとしたとしても、私は一切関わらないと心に誓うだけ。
淡々と処理して、家の中に入って来なければそっと目をそらして、見たことをさっさと忘れるようにする。
それしかないのだ。
大切な友人(と勝手に思っている)が、「自分は宇宙のどこかの星からたまたま地球のあの家に産み落とされた人間」という表現をしていて、素敵だなと思った。そうだ、彼らの話の通じなさは、まるで異星人だ。
血なんかつながっていなくても家族になれるのだから、生物学的には関係していても、あの人達は他人。どこかの星のGが、人間みたいな顔をして地球で生きているのかもしれないな。