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今どきの若手社員

私は上場企業に10年以上務める30代サラリーマン。

最近私の職場では、コーヒー当番の話で揉めている。

職場のコーヒーやお茶は、若手社員が業務中に少なくなっているのを確認した時点で、新しいものを作る、それが今までのやり方だった。
しかし、若手社員から「これは業務ではない」「全員で当番制にするべき」との声が上がってきたのだ。

確かに若手社員にばかり負担をかけている現状は良くなかったため、話し合いが行われたのだが、そこから話は違う方向へエスカレートして行き、最終的には「飲みたいやつだけで作ればいい」「飲みたくない人がコーヒーを作るのはおかしい」という主張へ変わっていた。

若手社員たちは、この仕事はやりたくないの一点張りで、結果的には飲みたい人だけお金を出して、その人たちだけで当番制にするというやり方に落ち着いた。

一見、平和的で平等な答えに行き着いたようにも見えるが、私が若手社員たちに思うことは、「もったいない」の一言だ。

仕事をしていく上で、その人への評価には2種類あると思っている。
1つ目は、業務での評価。
会社で評価基準が設けられていて、職級によってどの程度の仕事をすれば、どれぐらい評価されるという指標を決めている場合が多いと思う。

2つ目は人としての評価。
業務とは直接関係ないかもしれないが、この人は後輩から慕われてる、先輩に可愛がられている、周りを明るくする力がある。
こういった周りからの目線は、人としての評価になると考えている。

10年以上サラリーマンをしていて、私が強く思うことは、「人としての評価」が高い人ほど、出世しやすく、生きて行きやすい環境作りができている。

世の中の大半のことは、結局「人として評価」が高い方が得をするはずだ。
YouTubeの商品紹介だって、誰がその商品をおすすめいるのか、この商品のテレビCMのタレントは誰なのかって知らず知らずのうちに、人と商品の価値がうやむやになっている。

どんなにいい商品でも無名のタレントやYouTuberが宣伝するより、有名な人が宣伝する方が、評価は高くなってしまう。

これは会社でも同じことだと私は思います。
会議での発言でも誰が発言しているのか、誰がプレゼンしているのか、自分が作成した資料を誰に指摘されるのか、絶対に人を見てしまいます。
普段全く仕事していない人に、お前の仕事の仕方はダメだって言われても、全く響かないですよね。

そういう人として評価を上げるのに、若手社員が取り組める手っ取り早い方法が、コーヒー作りだと思うんです。

若手の頃は業務での評価を上げるのは中々難しいと思います。
周りとの差をつけたいのなら、元気よく挨拶するとか、気づいた時にコーヒーやお茶を作るとか、そんな簡単なことをするだけで、周りとの差をつけれるかもしれません。

人として得を積むことが、今の私の評価に繋がっていると感じています。
若手社員の皆さん、やりたくないことを主張することは簡単ですが、やってきた人たちの意見を受け入れてみると、将来の自分にとって、得なことかもしれませんよ。

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