館山沖で夏の使者に出会った♪
目覚ましで起きた土曜の未明、ボンヤリとオリンピックの開会式を見ながら二度寝の体たらく。
釣りの準備はしっかりできてるんだけど『館山まで片道100キロだもんな~』と思うと、どうしても眠気の方が勝ってしまう。
ま、いっか、サップは明日だ。疲れて無理に運転しても事故の確率が上がるだけだからね。
今日はこまごまとした雑用をこなすことに決めた。
明けて、充電満タン!体力万全!で漕ぎ出した日曜。風もそよそよ、いい凪だ。
こないだワラサがトップに出たポイント近辺で探索&待機。
しかし何も起こらず。ダツもフグもいない。ベイト反応も皆無。
う~ん、やっぱベイトがいそうな西の方かな〜。
朝からさっそく迷いを生じてしまう。他のカヤックたちの動向も気になる。近くで何かしら釣ってたら便乗しちゃうんだけど、皆さん遠く西へ行ってしまった。
やっぱあっちかな〜。
目と耳を歳なりに最大に研ぎ澄まして、跳ねやボイル音を逃さぬよう気を配りながら自分も西へ漕ぎ出した。
10分も漕いだだろうか、
ザバッ!ザバザバッ!
目的地の根へもう少しってとこでサップの近くで跳ねが!
周囲を注視するとサップのすぐ目の前に豪快な水しぶき!
急いでベイトタックルでビッグペンシルをキャストする。
リールからキューーーンというDC音が聞こえている間、目の前の跳ねの中から銀ピカに輝く長いダツが2匹左へジャンプ!
ルアーはダツが死に物狂いで逃げた水しぶきの中へジャストミート!するやいなや、
ガボッ!
ビッグペンシルが水中に消えた!
一瞬で凶暴に引ったくると、猛烈に突っ走っていく。
ジ、ジ、ジーーーッ!と一度走り出すともう止まらない。
右腕だけではとても無理なので、竿尻を腹に当ててリールのずっと上の方のバット部分を握り強烈な引きに耐える。
同時にサップ本体がラインの出る方向へグイグイ曲げられ引っ張られる。
マジかよ。
ワラサでもここまではなかった。
でもヤバい楽しい!!!
◯¥✕$@△€※□℃%
ヒョー!とかピャー!とか言葉にならない奇声が出ちゃったと思う。
力の限り走りまくったずっと向こうで、そいつはザバッッッ!と水面を割って豪快にジャンプした。
青空と森林の色を混ぜたような濃い青緑を館山湾に輝かせたのは、恐竜みたいに頭の角ばったオスのシイラだった。
シイラキターーー!!!
ジャンプしてからは少し引きが収まってきた。巻けるときに巻いておこう。
それでもなかなか衰えず、巻いては出されの攻防がどれくらい続いただろうか。
PE1.5号、リーダーフロロ6号を切れるなよと祈りつつ、でもひたすら楽しくてキャハハと高笑いしながらやりとりしてたと思う。
いよいよサップに寄ってきた、後はタモ入れ!とタモを差し出すも、シイラは最後の力を振り絞り、渾身のパワーで走り出す。
おそらくサップがグルグルと反時計回りに5周はしたんじゃないか。とんでもないパワーだ。
ようやくタモに入れようとするも、アカン!デカすぎてタモ無理!
慎重にフィッシュグリップを下顎にかまし、せいのっ!でサップの上に引きずり揚げた。
よっしゃーっ!
夏の館山の使者シイラをサップで釣ることができた!
左手でフィッシュグリップを持ち上げ、スマホで撮影しようとしたけど重くて片手で持てず💦
縦撮りは尾っぽを下に置いて、に甘んじた。
プライヤーでフックを外し、両手で持ち上げ、
『シイラ捕ったどー!』をやってとりあえず満足。←52歳、痛いな。
両手で持ってその重量をしっかり味わった後、そっとリリースした。
ほんの数秒間ジッとしていたが、尻ビレをバシッと振ると一瞬で水中に潜っていった。
いや~楽しかった♪
夏の夕方、軽く飲みながらこれを書いている。楽しかった釣りの記憶を噛み締めて、もう一度気持ち良く酔える。
プハーッ♪
その後、鳥山が出てまた騒がしくなったんだけど、それはまた今度。