館山沖で釣れたダツとイナワラを食ってみた
初夏の館山沖の魚たち。
前回は脂ノリノリのシーバスだったね。あれは真冬のヒラメを思わせるほど上質の脂が乗って、本当に美味しかった。
今回はダツとイナワラ。しっかり海水氷を効かせて持って帰った。ダツは生まれて初めて捌く魚。
去る3月、タイの防波堤から群れで泳いでるのたくさん見て、あっちでは何投げても釣れなかったのに、まさか馴染みの館山の海で釣れるとは。
目の頂点が少し窪んで、なんか困ったような顔なダツ。ಠ_ಠ
長〜いサンマみたいけど、ウロコはサンマみたく大きくなくとても細かい。骨はとても硬くて、あ、青い!
困ったことに、この青い背骨と腹骨の一節毎に血合い骨があって、それがとても硬くて鋭い。それが体の半分くらいあるんだよね。
試行錯誤の後がこれ。
そして、それがこれに。
もっちりと噛みごたえのある白身。
でも、ん~~、その味は………、思い出せない。
食べてすぐツイッターに書いたのは「歯ごたえのあるもっちりした身独特の旨味。すげえ美味い!ってわけじゃないが、まあツマミとしては悪くない。」(原文ママ)
今その味を思い出せないってのは、それほど印象に残らなかったってことなんだろね。もう半身は酢で締めたが、写真すら撮ってない。ってことはそういうことなのかな。
ダツごめん🙏😅次からリリースするね。
さて、3ヒット1キャッチという誠に不甲斐ないヘボっぷりをさらしてしまった青物。
60cm未満、ワラサ一歩手前の個体とはいえずっしり重く丸々と肥えていて、見ただけでこれは美味そう♪と想像できるほどだった。
土曜に釣って急いで掃除して、明けて日曜、早速刺身にしてみた。
正直に言うと、一晩寝かしたくらいじゃ全然旨味が足りなかった。ぶっちゃけ味がない💦
これは半分以上残して、翌朝ヅケにして食べることに。
タッパーに寿司酢を作りそこへ炊きたてご飯を入れる。
扇風機の風を当てながら混ぜまぜして酢飯を作る。
大葉をしいて醤油に10分ほど浸けたヅケを乗せて、わさびをピッピッ、最後にすりおろした大和いもをトロ〜リ。
なぜタッパーに作ったかというと、この朝飯は配送のトラックを運転しながら食べるため。
八ツ山橋の踏切待ちで満員電車を眺めながらこんなの頬張っちゃうとですね、グフフグフフとイヤらしくほくそ笑んでしまう。
あまりに美味しくて2日連続で作ってしまった。
さて、3日目の刺身はどうでしょうか。熟成されたかな。
うん、いける!イナワラといえど完全にブリの美味さ!
ネットを見ると、なんとか式で究極の血抜きをして……とか、ワラサを◯◯日熟成したら……みたいな、やたらと手間が掛かる処理・熟成方法が跋扈してるけど、
・エラをハサミでチョキンと切る→延髄を切って締める→しばらく海水に浸ける→海水氷を効かせて持ち帰る……といった誰でも簡単にできる処理方で十分だと思うのさ。
血液が臭みの原因、とは良く言われるけど、締めてすぐでも旨味の強いアジなどはあえて血抜きをしない。イサキも釣ってすぐなら氷締めだけで十分だと思う。魚によっては血抜きをすると旨味も流れていっちゃうヤツが必ずあると思う。
コーフンして太字にしてしまったw
さて、刺身も口飽きるしと、骨をつけたままの半身の前部はブリ照り風にしてみた。
醤油とみりんを2:3で合わせたタレにドボンと一晩。これをサラダ油を入れたフライパンでづけタレを絡ませながら焼き、煮詰める。
いたって単純な料理だ。しかし、これがとんでもなく大化けするのだった。
醤油の香ばしさとみりんの甘みが、脂身の多いフワッフワの魚の身と絶妙に絡み合い、史上最高の傑作になった。
醤油とみりんだけなのに、こんなにも美味しく魚を調理できるんだね。
ブリ照り考えた人天才だろ。
本当に美味しくて、半分残して翌日の弁当に持って行ったくらい上手くできた。タレをかけたご飯がもう、ね。
この辺で終わらせたいのだが、実は最後に失敗作も載せる。事実だし。教訓として。
大根は下ゆでし、全体的に味濃い目にしたのに、魚の旨味がすっかり抜けちゃったみたいな。正直まずい🥲
作り方かなぁ。いつもと同じに作ったのに、なぜかこれは美味しくなかった。
これもブリ照りにすりゃ良かったなぁ。
よって今後、青物はブリ照り一択!w
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