中華サップを1年間乗ってわかったこと
1年前、意を決して購入したサップはネットでそこそこ高評価なwowseaというメーカーのもの。
「わ、ワウシー!?」
読み方すらいまだによく分からない。
俺が一方的に決めたサップの師匠「タングステン坊や」さんも使っていたし(師匠はF2)、自分の初めてのサップはwowseaのP3というのにした。PはポセイドンのP。ギリシャ神話で海を支配する神らしい。
そんな名前なんかより、精神病棟みたいな優しい薄緑色と後方にもバンジーコードが付いていたことが決め手となった。
サップの世界もピンキリみたいで、安いのは2万円くらいから、高いのは軽く10万を超えてくる。自分はとりあえずコスパ的に↑を購入。
海で1年使ったインプレを書いてみますね。
■剛性
おおむね良好。
空気圧の規定圧は15〜22PSIとなっているが、電動ポンプで12PSIで止めている。これくらいでもかなりカチカチで三角波に乗ってもグニャリと曲がるようなことは全然ない。むしろ20PSIも充填したらパンパン過ぎてバーストが怖い。
■ボディシートの耐久性
インフレタブルサップのシート素材はPVC=ポリ塩化ビニル。多くのゴムボート等に使用されている。当たり前だけど道路で引きずったりするとすぐ傷が付く。
牡蠣礁や杭のフジツボ、岩などはサップを切り裂くナイフだ。鋭利な物にはとても弱い。魚のトゲも強い力でぶつかると刺さるかもしれない。
しかし、そういうものから離れると非常に耐久性がある。
とは言え、知らず知らずのうちにあちこち傷が付いてきた。見た感じ、かすり傷のようなものだからいまのとこは放置している。
■D環などの付属品
これが一番ダメ。いかにも安かろう的な低品質。ステンレスの品質が悪くて海水で腐食する。
本当なら腐食したD環をマウントごと剥がして、錆びない高品質の物に交換したいのだがさすがにそこまでやる自信がない。
剥がした時点で本体が傷むに違いない。とりあえず、腐食といっても今すぐ崩壊するほどでもないから、だましだまし使い続けるしかない。
同じく、カヤックシートのフックも腐食してきてガチガチ。ツマミがスライドしない。
そもそも、カヤックシートの紐の縫製がダメダメで早々にぶっち切れた。今は端をもやい結びにしてステンの丸環を付けて使用中。
■収納バッグ
これもダメダメひどい代物。縫製が鼻くそすぎてストラップやらなんやらブチブチ切れまくる。とりあえず布とファスナーは生きてるからなんとか使えているが、あと1年は持たないと思う。まあ、コレがなくとも、パタパタ畳んだサップを裸で車に積んでも別に問題はないだろうけど。
カヤックシートのフックやD環に付けるカラビナなどはホムセンで良さげな代替品で補修した。
これを既存のD環に取り付けてカゴを固定するチャリの荷締めゴムを通したり、パラのロープを結んだりと何かととても便利なカラビナ。
しかし、元々のD環が腐食気味なので、じわじわとサップ自体の寿命が縮んでいくようにすら思える。
とりあえずwowseaのサップを1年使った感想でした。