ひじ痛いオッサンが館山沖の青物祭りで魚に負けた
忘れないうちに書かなきゃ。
7/6もいつもと同じ館山沖に浮かんだ。
朝イチはビーチ前でボイル待機…………が、沈黙。ベイトっ気もゼロだもんな〜。かと言って岬の先まで行くとちょうど大潮の下げにぶち当たり、川みたいな魔の激流にやられちゃう。
潮が緩むまで近場をウロウロするしかなく、なんとなくぶん投げたビッグペンシル数投目にガバチョ!
おなじみのダツさん♪こないだはリリースしたけど今日は食ってみるぜ。血抜きしてキープじゃい。
後、ミノーや鉄板を投げたりするもノーヒット、異常無し。
一方、異常が出始めたのは右の肘だった。いつからか、普通に力を入れると右の肘がピキーンと痛むようになり、パドリングでもちょっと本気で漕ぐと嫌な痛みを感じるようになってしまった。
เกิด แก่ เจ็บ ตาย
クーッ ケェ ヂェップ ターイ
生 老 病 死
これは仏教の信条が民衆に根づいているタイでの生死観だ。
いよいよ俺も2〜3段階目のフェーズに入っちまったか。
まあ、だましだまし、上手くやっていくしかない。とりあえずは体が動くうちにやりたいことをやってしまおう。
サップはベタ凪の海にぷかりぷかりと漂う。足を海に浸すとひんやり冷たく気持ちがいい。
そうだ、こないだは上陸しないと食べられなかった飯を食おう。サップの上で食う飯は、コンビニ弁当といえどまた格別なのだ。
実はこのコンビニ麺のカップが目的なのだ。
食べ終えたカップは、海水をすくいサップの上の砂や魚の血を流したりできる便利アイテムに変わる。いざとなれば小用を足すこともできる👍
風は無風かそよそよでも、下げ潮に乗ってサップはじわじわと西へ流れていく。
ビーチ前にいても進展がないから、このまま流されてベイト反応がありそうな所で釣りをしよう。
ゆっくりずーっと岬の先の方まで流れてきたが、潮の早さはこないだほどではなく釣りは問題なさそうだった。
さすがにこっちまで来るとベイト反応が濃くなってきた。
マイクロジグや鯛ラバを巻き巻きしてみるが、エソっぽいブルブルアタリをバラしたのみ。ん〜違うのか〜。
25〜26mラインまで漕いで行くと巨大なベイト反応が現れた。これは違うぞ。狙うのは根魚じゃないな。
青物だ。この真っ赤なキロクは絶対青物が着いてるに違いない。
60gのジグを落として超早巻きで誘う。
来い!食え!
…………………ドン!!!
キュイーーーーーーーーーーーーン!!!
狙い通りあっさり掛かった青物は、シーバスに合わせた緩めのドラグをフルシカトして猛然と突っ走っていく。
ちょちょちょ、待って〜〜〜!!!
サップごとグイグイ引っ張られて、あっという間に根に潜られてフックアウト。
え!?
は!?何やってんだ俺、だっせ〜。
あ~〜〜、青物ナメてた〜!ナメくさってた〜〜〜。
つうか、青物掛けるの何年ぶりだよ。全然思い出せないくらい久しぶりすぎて、52歳のオッサン、完全に負けてた。
あ〜~~、さかなバレた~~〜🥲
……しばらく白目をむいて気を失っていたが、頭ブルブル!
急いで根から離れて、もう一度あの超濃厚なキロクの上にサップを乗せて釣り再開じゃい!
行くぞ!
おりゃ~!と漕いで戻ると再び真っ赤な魚探反応!
足元どんだけイワシいるんだよ😂
同じ60gのジグを超早巻きで数回目、……ドン!
よっしゃ!食った!今度は獲ってやる!
ドラグをガチガチに締めてやりとりする。さすがに最初の突っ込みはさっきほど走られないものの、5キロのドラグがジリジリと滑ってどんどんラインが引き出されていく。
この時のタックルは、さっきダツを釣ったビッグベイト用のベイトロッドと、リールがエクスセンスDC SS XG。
とても硬いロッドにダブルハンドルの小型リール。
すぐに、これが青物を快適に釣るタックルではないのを身を持って痛感することになる。
まず、ロッドのグリップを脇に挟めない。
シーバスでは操作しやすい短いグリップがアダとなった。とはいえ、腕だけで持ち堪えるのは例の肘が痛くてちょっと無理。
もおージジイ弱え〜😵💫
仕方なくグリップエンドを腹に構えて魚と対峙することにするが、今度はリールのダブルハンドルノブが小さくて、ギュッと力を入れて握れない。
ロッドとラインの強度を信じてグリグリと強引にハンドルを巻きたいが、なんかダメだ、上がってこない。
どうする?
ポンピング!?
大鯛でもやったことないけど、生まれて初めてやってみる。
グイッとロッドを持ち上げ、下げるときにラインを巻き取る。
おお〜、これでようやく魚が上がってきた。
しかし、ロッドを持ち上げる右肘が悲鳴を上げる。
くっそ楽しいけど、くっそ痛え〜😂
なんとかかんとか無事ネットイン!
「っしゃー!!!」
思わず声が出てしまった。
あ!は、恥ずかしい。ベテランならきっと黙ってキャッチするんだろな。我ながらまだまだ幼い😩
急いでストリンガーに掛けて、また同じポイントへ戻り3匹目を狙う。
ジグはジャクソンのギャロップFE。
↑の写真は使用後にフックを交換&後付けしたもの。実際はサビサビのトレブルフックのみでひどいもんだった。
そのせいで、せっかく3匹目も掛けたのにポンピング途中でポロッとフックアウト。
近くを通り掛かったクルーザーの人にバレた瞬間を見られて、その方は右腕を上下に大きく振りかぶりひどく悔しがっているアクションをした。
悔しいけどさ、それより右肘がもう限界かも😵💫まあまあの入れ食いでアドレナリン出てるはずなのに痛みの方が強くてもう……。
それでもしつこくポイントに戻って同じように狙うも、パッタリと食わなくなってしまった。
時合終了だ。
クルーザーと入れ替わりにカヤックの方と挨拶し、情報交換をする。
今ここで青物が入れ食いだったこと。ちょうど潮止まりだから、また上げが効き始めたらきっと食うだろうということ。あちらは、ビーチ沖でついさっきまでシーバスのボイルがあってトップでも入れ食いだったことを教えてくれた。
く〜〜〜っ!朝ずっと待ってた場所だ!
2キロほども離れているのに、奇しくも時合は同時刻に起きるのか!
急いでシーバスポイントに戻るも後の祭り。強い風も出てきてそのまま終了とした。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
次回はダツとイナワラと料理編を。