富士通 Seasonal Internshipを振り返って
こんにちは🌱
常葉大学造形学部3年の大場心晴です。
9/2(月)〜9/13(金)の10日間にかけて、富士通デザインセンターのインターンシップに参加させていただきました。🎈
今回は、インターンシップで取り組んだことや取り組んだ上での気づき、振り返りを書いていきたいと思います。(下書きを途中まで書いていたのを忘れていたのでかなり時差ですが🥲)
最後まで読んでいただけると嬉しいです!
💡デザインイノベーション部について
私はデザインイノベーション部という部署に配属されました。
デザインイノベーション部では、依頼されたことを行うのではなく、自分たちで課題を見つけて取り組むのだと教えていただきました。
私の解釈ですが、クリティカルシンキングがものすごく求められる部署なのかなと思います。自ら見つけたきっかけから、戦略を立てたり、探求・探索をすることを大事にしているとおっしゃっていました。
私の所属する部活動である、未来デザイン研究会と似たような組織だな、と感じました。
あいまいなものを見つめて、それを明らかにしていく過程を楽しみながら行う姿勢が、企業でも求められていることに驚きました。
❓作りながら考える、作りながら問う
業務内容としては、「BTC人材が協力して行う、不確実性の高いPJのブランディングをする」というものでした。(内容は伏せます👌🏻)
そのPJを誰でも他者に紹介できるような成果物を作るとのことで、インターン初日はPJの目的や内容のインプットに努めました。
その後の個人ワークの時間で、インプットした内容を、自分なりに図解してグラレコとしてまとめました。
ただデスクリサーチをして頭で理解しようとすることもいいけど、自分の手を動かして図解することで理解のスピードが早まったように感じます。
さらに、そのグラレコをメンターさんや部署の方に共有することで、私のPJに対する理解度をわかってもらうと同時に、視覚化されたものがあることで的確なアドバイスをいただくことができました。(2日目の進み方が異常に速かったのもきっと図解のおかげ✨)
視覚化されたものの存在は偉大だな、と感じると同時に、今まで培ってきた情報の構造化、図解化の力が活かされたことが嬉しかったです。
頭で考えながらも、体で考えるような、つくりながら考えていく姿勢の大切さを改めて痛感しました。とりあえず作ってみる、とりあえず見せてみる、を実践した(まさにアジャイル開発!)ことで私の強みであるスピード感も発揮できました。
🫂 自分ごと化の大切さ
インターン3日目に、PJを創設した幹部の方々にインタビューを行いました。
その中で出てきたワードとして「自分ごと化」が印象に残っています。不確実性の高いテーマに対して、わからないで済ませるのではなく、自分ごと化して少しでもわかろうとする姿勢の大切さへの言及だと思います。
デザイナーとして、ただ綺麗なものを作るんじゃなくて、作る物事に対して自分ごと化をした上で、愛着を持って取り組むことが大切だと思いました。
一方で、インタビューをしていて、自分を過信しすぎないこともこのPJにおいては大切な姿勢のように感じました。
インタビューを通して、幹部の方々の価値観やPJに対する例えはさまざまでした。
ただ、共通しているのは「今はまだ見えてこない価値や原理を解き明かすこと」や「終わりや答えのないものをがむしゃらに探求することへの面白さ」だと思いました。
インターンシップでも未来研の活動でも、自分を過信しすぎずに答えを求めるんじゃなくて、さらに良いものを目指す姿勢が大切だと思いました。
「自分ごと化」と「自分を過信しないこと=客観視」は表裏一体だな、と感じます。
🎤 インタビューのコツ
インターン期間中に、インタビューを3回行う機会がありました。
初めは幹部の方々、次にデザイナーの方々、最後にディベロッパーの方々にインタビューを行いました。
私は、インタビューの場数はかなり少ない方だと思います。
3日連続で社会人の方にインタビューをすることなんて初めてだったし、インタビュー設計をする時からドキドキでした。笑
私はインタビューをする中で、質問に対する回答に対して、自分なりの解釈を踏まえて返答してしまう癖がありました。
メンターさんから、「無理に回答を解釈しない方がいい」というフィードバックをもらいました。「解釈すると誘導にも繋がるし、オウム返しくらい何も考えずにやるのがいいよ」と言われました。
インタビューを受けていただく方の貴重なナラティブを拾ってインサイトを獲得することが目的なのに、自分の解釈を入れてしまうことで無意識に誘導したインタビューになってしまっていたことに気づきました。
このフィードバックから次の日のインタビューの返答は、誘導をしない、主観を含めた解釈をしない、自分の中の質問の引き出しを作る(対比のことを聞いてみる、具体的に聞いてみるなど)ことを意識してやってみました。すごく自然にできた気がするし、はじめてインタビューに手応えを感じました。
インタビューの場数を踏めたこと、コツを掴んで改善ができたこと、そこから少し自信に繋がったことから、インタビューに対しての苦手意識を多少払拭することができました!
👀はじめての失敗
インタビューを経て、最終発表の日が近づく中で、なるべく早くアウトプットの形を決めなければなりませんでした。
しかし、なかなかアウトプットを決められない自分がいました。(スピード感が強みなのに、なんかうじうじしてる感じがして、自分が気持ち悪いというかなんというか笑)
お昼ご飯とかは即決できるのに、アウトプットは即決できない自分に腹が立ちました。笑🍙
いつも未来研では、突飛なアイデアを出してくれる存在、私が適当に言ったアイデアをより良くしてくれる存在、私の解釈を受け止めてうまく収束してくれる存在、ひたすら発散に付き合ってくれる存在などいろんな人の助けがあったけど、このインターンでは"1人"だというところにどこか恐れを感じている自分がいるのに気づきました。(座右の銘は一丁前に「無傷」のくせに。🩹)
日数が経っているのに1人じゃ決められない自分に絶望したし、腹が立つし、悔しいし、でも初めて大きな失敗というか自分の内面と戦うみたいな面での失敗ができたのかもと思いました。(受験みたいな点数として出ないようなものとしての失敗ができたことはすごく良かったなって。)
今まで失敗を避けてきたし、失敗しないノウハウがなんとなく身についていた人間なので、うまくすり抜けて生きてこれました。
でも、このインターンで自分が今まで培ってきた力量、知識、技術などと向き合う中で、私って1人じゃ何もできてないなって思って、自分の弱い部分に打ち勝ちたいと思いました。
この弱い部分に気づけた自分に対してもちろん悔しい想いはあるけど、それ以上にものすごく嬉しくて、なんかなんとも言えないほくほくした気持ちになりました。(まだまだ成長できる!って思ってテンション上がってたのかも。笑)
採用に対してのプレッシャーとか、富士通の方々は、常葉大学はもちろん、未来研の存在を初めて知る方が多いので、未来研を背負っているプレッシャーを勝手に感じて、周りの目を気にするような動きをしていたから即決できないんだと思いました。
そもそも、このデザインセンターのインターン全体のテーマが「自分らしさを発揮する」ことでした。強みであるスピード感を全く発揮できず、なにも自分らしく動けていなかった自分に絶望して、そこからは自分主体でやろうと思いました。
テーマを思い返したり、自分ってなんだろうとか、自分にとってのデザインってなんだろうとか色々考えました。
そこからは、"自分にとってのデザイン"を中心に、アウトプットを考えることができました。💡
自分にとっての大きな失敗を経て、そこから自分らしいアウトプットに繋げることができたことがこのインターンで最も印象に残っていることです。
自分を過信しすぎない、という話を先ほど書きましたが、私は逆に自分を信じきれないところがあったのだと思います。
本当にこれでいいのか?とか、もっとより良いものがあるのではないか?とずっとぐるぐる考えてしまって、結局強みを発揮できないことにつながってしまいました。
この失敗から学んだこととして、困ったときに最後に信じることができるのは自分しかいないということです。
自分が良いと決めたらその道を進む姿勢が私には欠けていたのだと思います。
これからも、何かつまづいて立ち止まってしまった時やぐるぐる考えて始めてしまった時には、自分主体で考えてみることもしたいと思いました。
客観性も大事だけど、時には自分を軸にして考えることも大事だと思います。
失敗をして複雑な気持ちになったけど、自分にとってものすごく意義のあることを学べた気がして嬉しさでいっぱいでした!
(最終日の発表の際のメンターさんからのフィードバックで、「失敗をしたと言っていたけど、そこから何か学びを得たら失敗じゃないと思う」という言葉をかけていただきました。
失敗をバネに成長できた貴重な経験を後押ししていただくような言葉で、すごく勇気をもらったのを覚えています。🥲)
🔖 おわりに
2週間という、長いようで短いインターンシップを経て、さまざまな経験をさせていただきました。
楽しい、悔しい、嬉しい、などさまざたな感情が入り混じった2週間で、すごく充実していました!
メンターさんやランチ会・懇親会でお世話になったデザインイノベーション部の方々全員に感謝を直接お伝えできないことが悔やまれます。
貴重な体験ができたインターンシップでの経験を糧に、これからの就職活動やデザイン活動に心血を注ぎたいと思いました。
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長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!🌼