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ゴミうんち展で考えさせられる
こんにちは🎈
常葉大学造形学部3年の大場心晴です。
2月9日(日)に、21_21 DESIGN SIGHTで行われた「ゴミうんち展」に行ってきました。
展示を見る中で、すごい考えさせられる文章があったので、その文章についてnoteに残しておきたいと思います。
最後まで読んでいただけたら嬉しいです!
❗️うんちに考えさせられたこと
展示の最後の最後に見つけた文章が印象的だった。
大いに矛盾をはらみながら、苦しくなるような事実も、自分が作ったゴミを汗水たらして処理してくれる人たちの尊い仕事も、きちんとこの目で見ていきたい。
地球規模の問題の中では塵のような工夫でも、もがくように凝らしたい。
そんなデザイナーなら続けてみてもいいと思える。
この文章について、大きく分けて3つの話題を軸に振り返る。
デザインの役割は「美化」ではなく「可視化」
デザインはしばしば「解決策を生み出すもの」と捉えられるけど、この言葉から感じるのは「まずは事実を見つめることの重要性」だ。
ゴミの問題は、見た目をきれいにすることや、スマートな解決策を提示することだけではなく、「目に見えない苦労や矛盾を可視化すること」もデザインの役割ではないかと思う。
「エコな商品」が多く開発される一方で、それが本当に環境負荷を減らしているのか、裏側の労働環境はどうなっているのか、といった問いが置き去りにされることがある。
デザイナーが「自分の手を汚さない」まま表面だけを整えてしまう危険性があるからこそ、「汗水たらして処理してくれる人たちの尊い仕事」を直視することが求められているのかもしれない。
矛盾を受け入れながら、もがく
「大いに矛盾をはらみながら」という部分も、デザイン学会への参加などからすごく共感できた。
デザインの現場では、環境配慮を意識しながらも、完全に矛盾を排除することは不可能な状況が多い。
リサイクル可能な素材を使っても、それをリサイクルするインフラが整っていなければ意味がないし、省エネなパッケージ(紙ストローみたいな)を考えても、ユーザーの利便性と相反することがある。
「それでも、塵のような工夫でも、もがくように凝らしたい」という部分から、デザインが一足飛びに完璧な解決策を出すものではなく、「矛盾を抱えながらも、より良い選択肢を生み出そうともがくこと」がデザイナーの責任だと捉えられると思った。
デザイナーを続けること
「そんなデザイナーなら続けてみてもいいと思える」という部分は、デザインを仕事にすることへの姿勢を問い直しているように感じる。
デザインは、よく「クリエイティブで楽しい仕事」として語られるけれど、こうした社会問題に関わるデザインは、楽しいだけではないし、むしろ、「苦しくなるような事実」を直視しながら、それでも何かを変えようと試みることに価値があるという強い意志が込められていると感じた。
デザインは単に「美しく整える」ことではなく、「目に見えない問題を可視化する」役割を持つと思う。
環境や社会問題を扱うデザインでは、矛盾や葛藤がつきまとうが、それでも「塵のような工夫」でとにかくもがくことが重要だ。
デザイナーとしての姿勢を問い直し、「苦しくなる事実」から目を背けないで可視化することが、続ける意味になるのではないかと考えた。
❗️面白かった展示たち
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❗️まとめ
循環や持続可能性を意識した展示で、思いがけない気づきがあったのが面白かった。
研究室のデザインの学びと社会で起きていることがつながっていることを何だか実感できたのが良かった。
デザイナーの責任という言葉は、去年参加したDesign shipでもよく聞いたけど、一生考え続けないといけないことだと感じた。
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拙い文章でしたが、最後まで読んでくださりありがとうございました!💡