はじめての社会人とのWS
常葉大学 造形学部 2年の大場心晴です!
今回は、2月9日〜2月10日にかけて行った、たかきデザインオフィスさんとのワークショップについて振り返りを書きたいと思います。👀
🎒1日目
⚫︎WSの内容
まず、「野外保育ゆたか」という園の建物がない保育園に見学に伺いました。
そしてそこで見聞きしたことを、スケッチやメモとして記録をしていきました。📝
野外保育ゆたかさんから大学へ戻ってからは、ゆたかさんの代表の方のお話を聞きました。
現在の課題や感じていることを、園からの視点はもちろん、保護者や行政の視点からお話をしてくださいました。
そのあとは、各自が描いたスケッチを見ながら、気づきを付箋に書き出して共有をしていきました。
自分が知らない場面やお話もあって、お話ししながら共有していくのが楽しかったです。
⚫︎私が感じたこと
まずは「野外保育ゆたか」という存在に衝撃を受けました。そんな教育方針を掲げた園があることを知りませんでした。
草薙キャンパスに行く前の新幹線で、ゆたかさんのインスタグラムを拝見しました。
草苺を食べていたり、たんぽぽを天ぷらにして食べていたり(すごい美味しいらしい)、染め物をしたり、普通の園では体験ができないことを当たり前のようにやっていて、感動しました。🌼
私が通っていた幼稚園は、何時にこの活動をやり、どの絵本を先生に読んでもらうかは多数決で決めていました。
良く捉えれば、社会的な習慣づくりができるような園だと思います。
一方で、ゆたかさんは教室が外というのはもちろん、全てにおいて自由で開放的な印象を受けました。
でもそんな自由の中の裏にも、大きな責任が潜んでいるように感じました。
どこまでを自由にするのか、どこまで自由であれば子供たちの幸せにつながるのか。
自由の中の責任というか制限というか、それを考えているのがひしひしと伝わってくるから、保護者からの信頼も厚いのだと思いました。
また、自然を大切にした教育をしていたけど、人間の力ではどうにもできないことを自然を介して教えようとしているのかなと思いました。
言葉とか説明とか人間が作った物ではなく、自然という形や枠のない存在から五感を使ってなにかを得るということを重視している感じがしました。
良い意味で人任せ(自然任せ?)のような放任主義のような感じがして、そこにも責任感があるように感じました。
🎒2日目
⚫︎WSの内容
2日目は、1日目に書き出した付箋を、「幼児の要素が強いもの」と「保育園や保護者、地域の人などの関係者の人の要素が強いもの」を、「珍しいもの〜普遍的なもの」としてマッピングしていきました。
マッピングすると同時に、自分たちが幼稚園や保育園に通っていた頃のエピソードも付箋に書き出していきました。
エピソードについて掘り下げていったり、自分たちが野外保育に足を運んで実際に見たものについて話し合ったりして、”理想の保育”について深く深く考えていきました。
最後に、理想の保育をビジネスオリガミを使って可視化し、発表をしました。
⚫︎私が感じたこと
内容にもある通り、2日目は「理想の保育」について考えました。
深く考えられた要因として、同じグループの社会人の方(以下Mさん)の存在がとても大きかったです。
理想の保育の話題では、「なんでそう思う(思った)のか」についてとにかく細やかに聞いてくださったり、自身の幼少期の体験の話題では、「その時どう思ったのか」について深く聞いてくださったりしました。
自分の発言をさらに自分に問いかけて深く考える種のような芽のようなきっかけをたくさんくれました。
普段は固く考えてしまう私が、今回のWSでは割と柔らかい頭で考えていくことができた気がしました。
最後の感想を話す際に、なぜそんなに傾聴力があるのかをお聞きしました。
すると、「教授の影響かな、、」とおっしゃっていました。Mさんの大学時代の教授も、深く細やかに質問をして、考えや感じたことを対話として受け止めてくれたそうです。
その内容をメモや図解で可視化したことで、自分について考えることができるようになったとおっしゃっていました。
その経験をそのまま自分の能力として活かす力が備わっていることが素敵だと思いました。
また、Mさんの「ワークショップには正解がない」という言葉が印象的でした。
くだらないことでもいいから、自分の中では余分かなって思ったことでもいいから、口に出したり書き出したりすることが鍵になると聞きました。
くだらないと思ったことでも意外と他の人に話してみると大事なことになるとおっしゃっていました。
私自身、wsや説明会などの場で、こんなことを言っていいのか、こんな浅い質問をしたら失礼にあたるんじゃないかとか考えてしまって固くなってしまいがちです。
「どうでもいいこと」が"意外と"大事なんだな、と思いました。
最後に、私たちは理想の保育の結論というか語尾として「子供達が自分の力で幸せを見つけることができる」という点に着目しました。
幸せの軸だったり測り方だったり本当に人によってさまざまだと思います。
幸せの価値観(就きたい仕事につくとか、お金がたくさんあるとか、おいしいものをいっぱい食べるとか)というよりも、幸せを「自分で切り開いていく」ところに幸せという言葉が当てはまるのではないかと考えました。
幸せという言葉は、名詞で捉えがちだけど、実は動詞なんじゃないかみたいな。
野外保育ゆたかさんの主体性の裏に潜むのは最終的にはそこなんじゃないかと個人的に感じました。
🎒さいごに
このWSに参加して、ものすごい充実感や達成感がありました。
先輩や社会人の方と対話しながら進めていくことの楽しさや、可視化していくことの重要さを改めて実感できました。
自分が思っていることや感じたことを上手に言語化してもらうことでWSがうまく進んだり、いろいろなことを深く話していくことによって新たな発見が見えてきたり、2日間のどの時間も充実していました。
また、WSに参加する機会があったら、進んで参加していきたいと思いました。
拙い文章ですが、最後まで読んでくださりありがとうございました!🍒
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