◎メイケイエール
スプリンターズステークス。僕の本命はもちろんメイケイエール。
新馬の勝ちっぷりはやっぱり衝撃的で、この馬がクラシックの中心になるんかな……とか思ってた時もありました。
それでもやっぱり異常な気性難が足を引っ張りまくるのと、普段はお嬢様のようにおとなしいという濃すぎるキャラで、すっかりネタ馬扱い。
そんなメイケイエールさんですが、桜花賞とキーンランドCとは状況が全然違うと思っていて、本気で勝てるんじゃないか……?と思っているので、その理由を書いていこうと思います。
①暴走の原因が分かった
正直こんなに早くわかると思ってなかったので、ビビってます。
まあその理由も、「そもそも周りをよく見てないので、普通の馬なら他の馬とぶつかったら怖いなぁ、とか思うところを、おかまいなしに突っ込んでいく」という、分かったところでどうなんだ。という内容でした。
でも、なんで暴走するかなんてメイケイエールが喋らないとわかんないだろって思ってたので、めちゃくちゃ驚いてます。
そして、陣営は改善策としてメイケイエールに障害競走のルメールといっても過言ではない、高田潤騎手に「丸太を跨ぐ」という障害競走のケイコを付けさせました。
これによって、エールに周りをよく見て走れ、というのを覚えさせるという算段です。
また、高田騎手曰く、障害は普段と全く違う筋肉を使うので、それが刺激となって良化するという事例もよくあるそうです。メジロパーマーも障害を走ったからこそ、というくらい。
https://www.keibalab.jp/column/specialtalk/vol_41_2/
②後ろからの競馬をやろうと徹底している
メイケイエールが一番強い競馬をしたレースは、4着に負けましたが、阪神JFだと思ってます。
マジで強くないですか?
桜花賞とキーンランドCのイメージが強烈すぎて、メイケイエールは逃げ馬みたいなイメージがついてそうですが、あれは暴走した結果で、この馬が一番力を出せる脚質は差し追い込みだと思っています。
そして陣営も、今回は後ろから行くぞとめちゃくちゃ言ってます。
絶対に後ろから行かなきゃいけないから池添の顔も厳しい。
ヤケクソで匙をぶん投げて、馬具をすべて外した桜花賞、スペックだけでゴリ押せるか確認しようとしたキーンランドC。
今回のスプリンターズステークスはその2つの敗北で「もうスペックだけで勝てない」と、今までで一番しっかりとメイケイエールと向き合って臨んできているのが、何よりも好印象です。
③前走は太目残り
前走この子、+20kgありました。
まあ3歳なので夏でいっぱい成長したかな?というのもありましたが、陣営曰く「ソフトに仕上げた」とのことだったので、成長を加味しても太かったようです。
だいたいこんな感じです。
今日のレースが前残りが非常に多かったので、ちゃんと折り合えても後ろから届くのか……?という不安もめちゃくちゃあるんですが、それよりも、今回のメイケイエールはどんな競馬をするのか、というのがものすごく楽しみです。
「これまで7戦して、どのレースでも1回は先頭に立っているんですよね。前にいる馬を抜かさなかったことがない。今までの名馬でもなかなかこんな馬はいないと思います」
調教師の武先生はインタビューでこう答えていました。
メイケイエールの気性難からくる暴走癖。
この暴走のせいで桜花賞とキーンランドCは負けましたが、勝ったレースはこの異常なまでの負けず嫌いで勝ったと思ってます。
メイケイエールの暴走は長所であり短所でもあって、彼女の大切な個性である。
そう陣営が判断して、この個性をいい方向に伸ばしていこうと努力しているのが、ものすごく好きなんですよね。
がんばれ、メイケイエール。