平成の天皇賞を支配して来た“血”は令和も淀を沸かせることが出来るのか
昨年の今頃、天皇賞に関する血統コラムを書いた。
それはTLに流れてきたあるtweetがきっかけだった。
その内容を簡単に書くと
「春の天皇賞はスピードの持続力が得意なトニービンを内包する馬を狙え」
というよくある血統論だった。
『いいね』が200ちかくついていた記憶がある。
しかしそれが私には気に入らなかった。
それと同時に驚きを覚えた。
理由は二つある。
一つ目はトニービンよりも有力というべき血統が春の天皇賞には存在していたからである。
もう一つはそのtweetがサラブレの記事の『丸パクリ』だったからである。
しかもミニコラムとか読書投稿と言った記事ではない。
血統ビームで知られる亀谷氏の重賞攻略記事の文章を丸写しにしただけであった。
微妙に変えてはあったがほとんど同じであったが、
その呟きに対しての反応は感心と称賛ばかりで、
全くサラブレにも亀谷氏にも触れるものは無かった。
『サラブレ』も『亀谷』氏も世間ではどうだか分からないが
競馬民にすればメジャーだと思われていたので驚いた記憶がある。
しかし、物事は悪いことばかりではい。
適度なアドレナリンはやる気に程よく火をつけてくれる。
私はその記事への反論として春の天皇賞の馬券になった馬の血統構成を調べる事にした。
その結果として私は自分の予想通りの結論を得ると同時に、思いがけない『気づき』を得ることも出来た。
自分の予想通りの結論とは春の天皇賞に有力な血統が『ノーザンテースト』ということである。
多くの名馬の父として知られステイゴールドの母母父であるという以外にも、
春の天皇賞を連覇したキタサンブラックの母父であるサクラバクシンオーの母父、
レインボーライン(2019年1着)、グローリーヴェイズ(2020年2着)は
その産駒であるアンバーシャダイの名前が母親の血統表に見られる。
もちろん、ノーザンテーストを持っていないと駄目というわけではない。
しかしこの馬のスピードによって社台の馬たちのスタミナの補完となり
天皇賞で多くの活躍馬を出す原動力になっているという想像もあながち的外れではないのではないか。
とここまでの内容は去年も書いた。
そして私が本命としたのはグローリーヴェイズだった。
ノーザンテーストならエタリオウがいる。
同じ京都の菊花賞でフィエールマンと好勝負をした2番人気のエタリオウがいる。
この馬の母はダートしかも短距離のイメージの強いスウェプトオーバーボードの仔である。
芝3200m、しかも八大競走の天皇賞で狙うにはあまりにも不似合いな種牡馬ではなかろうか?
ここ数年の春天にはノーザンテースト持ちが強く、トニービン持ちにも好走例が多い
以外にも母馬の中に共通点を見つけていた。
20年
①ミスタープロスペクター※
②スウェプトオーバーボード
③ノーザンダンサー
19年
①フレンチデピュティ
②ヘイロー※
③ブライアンズタイム
18年
①ジャッジアンジェルーチ
③オーペン
17年
②エーピーインディ
※マークは母父の母父。
見事なまでにダートに強そうな名前が並んでいないだろうか。
シュヴァルグランの母父マキャベリアンの現役の成績はヨーロッパであるが、
ミスタープロスペクター❌ヘイローという血はアメリカならもっと良績を残していただろう。
サトノダイアモンドの母父オーペンはDanzigの系統ながらアメリカで活躍した。
ここ最近の春の盾を取った馬には母系にダートで通用するパワーとスピードと
欧州のスタミナをノーザンダンサー系統に乗せて料理した馬が多いのだ。
ここで昨年1、2着馬と4着のエタリオウの血統を見てもらいたい。
母がアメリカのスピード血統同士であり連対した二頭と比べてみたら欧州の血が不足しているのが分かる。
そういう理由もあり私は母父にいかにもダート短距離の父を持ちスウェプトオーバーボードを6番人気ながら本命としたのだ。
さて今年この様な母馬の血統内で欧米のバランスが上手く取れた馬がいるだろうか。
今夜は三頭の穴候補の馬名と血統の紹介だけで結論を出すことは避けたいと思う。
では三日後どの様な決着がつくか見守りたいと思う。
母がアメリカのスピード血統同士であり連対した二頭と比べてみたら欧州の血が不足しているのが分かる。
そういう理由もあり私は母父にいかにもダート短距離の父を持ちスウェプトオーバーボードを6番人気ながら本命としたのだ。
さて今年この様な母馬の血統内で欧米のバランスが上手く取れた馬がいるだろうか。
今夜は三頭の穴候補の馬名と血統の紹介だけで結論を出すことは避けたいと思う。
上から順に
ミライヘノツバサ
ダンビュライト
トーセンカンビーナである。
では三日後どの様な決着がつくか見守りたいと思う。
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