(海外あるある) 時間の感覚が違う人とどう働くか
こんにちは、浅野です。
今日はいま海外の人と仕事をしている、又はこれからしたいと思っている人に向けた、柔軟な時間感覚の人とどう働くか、という話をします。
依頼を受けて資料をすぐ出しても、相手から返答が全然来ない!とか、
せっかく自分は急いで仕上げたのに、結局期限通りに終わらないってどういう事や!!
みたいな不満がある人にお勧めです。
柔軟な時間感覚とは
例えば最近私はトルコ人メンバーたちがリーダーシップをとる職場で働いていたのですが、
彼らの特徴として、無理めな内容でも今日中にやろう、今週中にやろう、という話がとても多かったです。
で、突発的に今日中とか今週中というので、部門間の連携も取れていないから期限までにできないことが結構多い。けどべつに詰められない。
こういうのを柔軟な時間感覚といいます。
直線的な時間感覚
柔軟に対して、直線的といえば例えば日本の会社のスケジューリングです。
プロジェクトは合意した予定に沿って色んな部署で協力して間に合わせていくもの、
スケジュールは具体的に決まっているもの、合理的に間に合うもの、こんな感覚です。
国や環境による特徴
この感覚は多少お国柄があるようで、
柔軟な時間はインド、中国、ブラジル、トルコ、イタリアなどに比較的多いですが、
直線的な時間はドイツ、日本、オランダ、アメリカなどに比較的多いようです。
ただし、その人の育った環境や会社によって異なります。
異なる時間感覚への対応
私は新卒から日系大手で長く勤めており、殆どのプロジェクトを直線的な時間で進めていたので、柔軟な時間への違和感が当初結構ありました。
そこで、以下の二つのポイントを意識しました。
相手が直線的なのか、柔軟なのか、時間感覚を観察すること
まずOKと言って、それから目線を合わせる
1. 相手の観察
観察がすべてのスタートになるので一番大事です。
柔軟な時間感覚の人が顧客や会社のリーダーだとして、
彼らが今日中にやろう、今週中にやろう、と言うのに対し、直線的な感覚の人がいや、全然できませんわ、という事で衝突が起こってしまうことが往々にしてあります。
私はどうしたかというと、相手とこまめに話して一緒に働きながら、特徴を観察しました。
時間感覚を探るときには、
・無理くり今日中にやり切るスケジュールA
・現実的なスケジュールB
を手書きとかでさっと用意して、依頼から間を開けずに目線をそろえるのが有効です。
ちょっと理解が難しいかもですが、柔軟な時間感覚の人でも、ロジカルな人は結構多いです。
2. まずOK、そのあと目線合わせ
二つ目、これは相手の時間感覚に合った反応をする、という事です。
相手が直線的な感覚の場合の方はそれでできます/それでは難しいので別案を提案します、が適しています。
柔軟な時間感覚の場合、例えば冒頭の今日中にやろう、今週中にやろう、と特に根拠なく言われる場合です。
自分ではちょっと短いなぁと思っても、まずOKする。
その後、無理くり間に合わせるスケジュールを具体的に説明して、その人がどこまで本気で間に合わせたいのか探る、ってことです。
柔軟な時間の人と働くポイント
最初にOKと気持ちよく言う点です。
で、本当に間に合うかは後で詰めればいいわけです。こういう文化でのNGパターンは、言われたときに即座に「いや、それは難しいですね。」と言ってしまうこと。
私の経験だと特にエンジニアさんや技術系の方に多い印象があります。
真面目に働いている人たちはまぁ当然に無理なものを無理と言ってしまいがちです。
そういう時にぐっと抑えて、「できます」とまず返す、ただ、かなり厳しいスケジュールなので●●部門が他より優先してこれに協力してほしいです、と言えるかが大事な部分です。
まとめ/参考書籍
という事で、今日のトピックは実は、海外と働く人は必読、と私が思っている、
エリンメイヤーさんの異文化理解力
この本に良く書いてあります。ぜひ興味ある方は読んでみてください。
ではまた。