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【実験計画書】長崎大学~学生アントレプレナーシップと地方創生をつなぐ

新しい働き方LAB研究員第2期のテーマの一つである「事業構想プロジェクトを実践する学生チームに、フリーランスのメンターがつくと取り組みは加速するか?」に参加することとなった。
このプロジェクトを簡単に説明すると、アントレプレナーシップを持って課題解決や事業構想に取り組んでいる学生たちに対し、メンターとして先輩フリーランスが「支援」することで何かしらのプラス効果を生み出すことができるのか、という実証実験だ。

この実証実験に参加するにあたり、自分は何を目的とし、何を具体的なアクションとして取り組んでいくのかを事前に記しておきたい。

◆実験の目的と背景

【なぜこの企画に手を上げたのか】

過去、地方創生を軸としてさまざまな事業を行ってきた。直近でいうと、2021年に千葉県南房総市において「地域のフリーランス(事業家)を増やし成功させる」ことをミッションとしたセミナー実施が挙げられる。
また、長崎県においても、西海市や壱岐市で同様の事業を行った経験もある。いずれも行政が主導で行う事業に参画するといったスタイルだ。
これらの事業を通して、新しく事業をスタートさせる人を支援するということが自分のライフワークとなってきている。
今回の事業は、過去のどのプロジェクトよりも対象者が若く、経験が少なく、そして希望に満ち溢れている現役学生だ。自分の過去の経験がどれだけ通用するのか、そして共感を得ることができるのか、試してみたいと思った。

【何を検証したいのか】

今回のテーマで検証したいことは2つ。ひとつはプロジェクトの成功にむけた活動。そしてもうひとつは自分自身のアンラーンだ。

①プロジェクトの成功に向けて

過去のセミナーにおいても、自分のメンタリングスタイルの基本は「まずは自分でやってみよう」である。かの有名な山本五十六の言葉にも「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」というのがある。
既にフリーランスとしてある程度のことを「やってみせた」自分が、「言って聞かせてさせてみる」こと、そのスタイルが今の若い人たちにも通用することを検証したい。

②アンラーン
自分自身の大学時代ははるか昔の出来事。周囲に若い人が多いとはいえ、さすがに学生との接点は少ない。
学生が何を考え、何に躓き、何を目指すのか。これらを知ることが重要だと考えている。つまり、過去の経験で積みあがった知識やノウハウを最新の状況にアップデートすることだと考えている。もちろん、それは自分の今後の事業展開にもつながっていくことだ。

◆活動の概要

課題解決・事業構想プロジェクトを推進する長崎大学の学生たちのメンターとなり、主にオンラインで支援をすること。及び各学生チームの事業プランの推進を後押しすることである。
後押しと言っても、「成功へと導く」わけではない。結果は成功でも失敗でも、どちらでもいい。成功でも失敗でもない「中途半端」で終わることが無いように見守り、アドバイスするという役割だ。
事業プランは「失敗を恐れて何もしない」ことや「時間が無くてやりたいことができなかった」というパターンが意外と多い。つまり、結果として中途半端に終わる。
今回の活動では、成功も失敗も今後の自分の経験になるんだということを実体験として感じてもらうことに意義がある。したがって、メンターとしての立ち位置は、アドバイザーというよりもモチベーターだろうか。

◆スケジュール

2022年6月末時点で決定しているスケジュールは以下の通り。
7/5 学生との顔合わせ(オンライン)
7/16-17 直接対面し課題等ヒアリング(長崎大学:現地)
以降、オンラインにて月1回の相談会を実施
他、随時相談(オンライン)
12月 結果発表
上記以外に各メンター発案の小イベントなども実施可能とのことなので、9月~10月頃に社会見学を実施したいと考えている。
具体的には、起業した先輩訪問やトークセッション等である。起業について何かしらのヒントを得る機会を提供したい。
また、大学内にデスクを設置してもらい、時間を決めてそこで学生からの相談を待つというような取り組みも面白いのではないかと思う。

◆この企画で実現したいこと

ゴールは「学生たちに起業(=事業)の楽しさを知ってもらい、将来に役立ててもらうこと」と考えている。
近年、学生の安定志向がより高まり、大企業に就職すれば安泰だという傾向が大勢を占めている。それ自体は否定しないが、道を外れたからといって人生が終わるわけではない。
卒業後すぐに起業する必要はないが、ここで経験したアントレプレナーシップはいつかの機会にきっと役に立つということを知って欲しいと考えている。



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