空港に行くと旅に出たくなる
のっけからあれだが、このタイトルが矛盾している。普通は旅に出るから空港に行くのであって、空港に行ったから旅したくなるというのは逆じゃないか。
そりゃそうだ。普通、空港というのは旅人が利用する場所であって、用もないのにわざわざ空港に出かけるなんて、そこで働く職員か余程の物好きだ。
だがちょっと待って欲しい。
我が家は物心ついた時から空港がお出かけ定番スポットだった。いや、俺だけじゃない。おそらく福岡周辺に住む人たちは今も昔も家族や恋人と空港に遊びに行くのではないだろうか。それこそイオンに出かける感覚で。
俺たちにとってはそれだけ空港が身近な存在なのだ。
つまり何が言いたいのかというと、空港に行くのは必ずにも旅に出るという目的だけではないということであり、メシ食いに行ったり展望デッキで時間をつぶしたり、自宅用の明太子買いに行ったりスタバでお茶したりジムでトレーニングしたりする場所なのだ。
ただ、やはり空港には独特な空気がある。高揚感と言ってもいいだろう。
「ANAより出発便のご案内をいたします。ANA258便 東京行きご出発のお客様は・・・」のアナウンスを聞くと余計気分が上がる。自分が乗るわけでもないのに。
メシ食いに行っただけなのに、展望デッキに遊びに行っただけなのに、「旅に出たい」と思ってしまう。そして実際その夜旅行予約サイトを開いてどこに行こうかと考えてしまう。結局「今の時期はやめておこう」となるんだけど。
この状況、いつ収束するのだろうか。ここまでくると、果たして収束するのかどうかも疑わしくなってくる。
あ~~旅したい。国内でいいから温泉行きたい。北海道でウニいくら丼食べたい。氷見ブリも稲庭うどんもさわやかのハンバーグも食べてみたい。
誰にも気兼ねせず、堂々と心から旅行を楽しめるのはいつになるのだろう。
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