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SMTM9とは何だったのか【後編 // JUSTHIS】

 先日、SMTM10の予告がリリースされ、lIlBOIのWINNER CYPHERまで出ましたね。おそらく秋か冬あたりには第1話が配信されるのではないでしょうか。10周年ということで、一層お祭り感が増すのだろうなあと予想しています。笑
 さて、前編では「Control大乱」の観点から、2020年に放送されたSMTM9の国内シーンにおける特徴を述べてみました。個人的にはかなり大きな意味を持ったシーズンだったなあと振り返っているのですが、SMTM9で衝撃的だったもう一つのイベントとして、JUSTHISがプロデューサーとして参加したことが挙げられると思います。過去にJUSTHISはSMTM777でKid Milliの『MOMM』、そしてSMTM8でEKの『Diablo』へのフィーチャリング参加をしましたが、純粋に参加者として出場したことはありません。ラップのスキルやスター性で順位を争うSMTMという性質上、「JUSTHISが出たら圧倒的なのに...」という期待の声は多かったと思いますし、実際にオファー自体は来てきていたようですが、これから説明する諸々の理由で断り続けていましたね。そんな彼がシーズン9で、まさかの参加者ではなくプロデューサーという立場でついに登場したということで、初めは何が起こっているか分からない状況が(個人的に)続きました。本シーズンを一通り鑑賞した上で、SMTMにJUSTHISというラッパーがいかなる形であれ参加したことは、韓国ヒップホップシーン全体においても大きな意味を持つことだと感じたので、以下に説明してみようと思います。

アンダーグラウンドの象徴としての「JUSTHIS」

 まず初めに、JUSTHISの音楽に注目しながら、彼が一体どういうラッパーなのかを探っていきたいと思います。
彼がJUSTHISという名義で出した最初のアルバム『2 Many Homes 4 1 Kid』(2016)で大きな注目を浴びたのは、偽りのない正直な気持ちをそのままバース上で吐露したことと、単にラップスキルの高さゆえであると本人は語ります。特に『Motherfucker』(2016)『Motherfucker Pt.2』(2016)はその典型で、力技で畳み掛けるラップスタイルと独特なフローのみならず、リリックを通して身の回りの「システム」に対する強烈な批判、そしてその中でも自分の実力を信じて這い上がっていく反骨精神がストレートに感じられて、「ストリートラッパー」の印象を強くしました。同アルバムの『Atelier』(2016)という曲では、「이제 바래 내 바지는 made in the Paris but saggin'(パリ産のズボンを履いても腰パン精神は忘れない)」や「여기 도덕은 not allowed but윤리는 우리 심장에 tattoo 얘넨 봐야만 믿으니 내가 죽어야겠군(飲みの場では道徳心など無いが倫理観は心臓に刻まれているはずだ。でもこいつらは自分らのことしか見てないしそれなら俺はいっそ死んだ方がマシだ)」というリリックからも、自分の信念をどこまでも信じ、それは「お金や周囲の人々の影響では決して揺らいではならない」という強い意志が感じられます(ここのあたりは本人がリリックの解説をしています)

「MIC SWAGGER Ⅱ」への出演は、彼にとって大きなターニングポイントでした。スキルを持たずして楽に名声と金を手にする手段としてメディアに出演することを頑なに拒み、ライブなど現場での活動を重視していたJUSTHISですが、皮肉にもMIC SWAGGERへの出場によって、彼のラップスキルの高さを多くのヒップホップリスナーに知らせることになりました。ちなみに、撮影の前日にOKASIANからMIC SWAGGER出演に対して「失望した」と言われたそうで、やはり周囲からはメディアと距離を置いた孤高のアングララッパーとしての印象が強かったことがうかがえます。しかし凄いのが、OKASIANからのコメントを受けてリリックを一から書き直し、更に徹夜をして本番の収録に臨んだことです。実際のバースを聴くとわかりますが、彼は「メディア出演=大衆への媚び」ではなく、逆に、

(韓)나를 Respect한다던 애들은 뒈졌냐? 찬양글은 감사한데 앨범이 씨발 똘배티보다도 안 나갔네
(日)俺をRespectしてた奴らは死んだのか?称賛してくれてたのはありがたいけどな 俺のアルバムなんか똘배Tシャツよりも売れてねえけどな

として、自分のスキルを高く評価する視聴者も結局それだけではお金を落とさないことに対する憤りを表現しているんですよね。媚びは一切感じられません。ちなみに、ここで出てくる똘배とは、MBAやCosmic Boyが所属するレーベル「STONESHIP」社長の別名です。彼が企画物として作ったTシャツのことを「똘배티」と呼んでいるのですが、JUSTHISは自分のアルバムとそれを比較しています。ヒップホップ業界において、純粋に音楽を追求するよりも服を売るほうが金が稼げるとはどういうことや、と批難しているわけですね。

現在はIndigo musicに所属しているJUSTHISですが、それ以前はインディペンデントとしてのキャリアが長かったことでも知られています。Groovyroomと2017年に出した『Unsigned Hype (Feat. JUSTHIS)』(2017)では、文字通りUnsigned(インディペンデントであること)への誇りも感じられます。ただし、急速な認知度の上昇によって楽曲制作以外のマネジメント業務が増え、その負担を分散させるためにレーベル加入を決めたようです。しかしこれが彼のアングラ性を薄めたということは決してなく、逆に楽曲制作に費やす時間が増えたことで、感性が一層研ぎ澄まされたような気がします。Indigo musicの団体曲『IndiGO』(2018)でのJUSTHISバースは全会一致で鬼クオリティであることに間違い無いですよね。ここでも、

(韓)난 적어도 딴 래퍼들이 술자리에서만 하는 말 음악에서 보여줬지, 이제 결과를 봤으니까 다 좆까라
(日)俺は少なくとも他のラッパーが飲みの場でしか言わないことも 音楽で示してやっただろ、ほら結果が出たことだし失せろ

と、依然、力強いパンチをかましてくれています。
 今回取り上げた楽曲はほんの一部でしたが、これだけでも、JUSTHISはいわゆるメジャーシーンで大衆に愛されるというよりも、自分だけの聖域・正義を守りアンダーグラウンドで音楽を吐き続けるアーティストである印象の方が強い気がします。僕が観測する限り、JUSTHISに関しては「まあ好き」ぐらいのファンより、燃えるようなコアリスナーの方が多い気がするので、その部分からもアンダーグラウンドの色は感じます。『That Ain't Real』(2020)でも、自分は「Represent underground(アンダーグラウンドの代表)」と言っていますし、アングラシーンの先頭を走っていることに間違いはないでしょう。

JUSTHIS vs. VMC

 JUSTHISのアングラ精神を語るにおいて、ヒップホップレーベルVMC(Vismajor Company)とのディス戦を紹介しないわけにはいきません。VMCは、韓国のメジャーなヒップホップレーベルの中で最もアングラ要素が強いレーベルだと思っていますが、JUSTHISは、彼らが「"ビジネス"アングラ」であり、本来のアングラではないとして真っ向から対立しました。本筋からは少し外れる気もしますが、できるだけ簡単にその対立関係を紹介します。
 まず、HIPHOPPLAYAが主催したUV Cypher Ep.3でJUSTHISは、

(韓)근데 sex appeal은 안되고 힙합은 대세니 돈은 벌고 싶어? 노선 바꾼 뱀새끼들
(日)元々Sex appealにならないヒップホップを大衆向けにだって? お金稼ぎしたいのか?初心を忘れたヘビ野郎たち

と言っていますが、これはDeepflowに向けたバースであることは有名です。   
 アンダーグラウンドのラッパーとして尊敬していたDeepflowが、SMTMのプロデューサーとして参加したり大衆向けに音楽活動をするようになったことに対する失望感を表しています。その後もDeepflowの曲『Lookin' Good』のリリックを引用したり、J. Coleが『False Prophets』でKanye Westを批判した際に使った「Somebody shoulda told me it would be like this」という台詞を持ってきたりと、センスのあるディスをかましています。

 これを受けて、Deepflow率いるVMCのメンバー全員が、JUSTHISのインスタフォローを外しました。「いやいやそこはラップで応えようぜ...」と言いたいところですが、すかさずJUSTHISから追い討ちディスが送られます。olltiiが主催しているフリースタイル番組7INDAYSで、Nucksal、DON MILLS、そしてDeepflowの名を出して、自分のフォローを解除したVMCメンバーたちを批判しました。フリースタイルの後にolltiiとの短いトークがあるのですが、自身の言葉で「既にアングラを離れた人にアングラを語られるのは心外だし、ラップにはラップで応えるべき。インスタのDMなんて現代において主流なコミュニケーション手段の一つなのに、なんの連絡も無しにフォローを外すのは違うだろ」と、一連のディスの背景を説明しています。
 その翌日、Deepflowがアンサーとして『나다 이』をアップロードします。「お前あんなにSMTMを批判してたくせに、SMTMに出ようかNucksalに相談してたじゃないか」や、「お前は自分のアルバムより똘배티(JUSTHISがMIC SWAGGER IIで言及していたTシャツ)の方が似合ってるよ」などと、ゆっくりと圧をかけながら大人のディスを返します。Deepflow自身、自分に向けられたディスの内容について認める部分もあると後日語っていますが、ラップでの戦いに限っては正々堂々と勝負したいという思いがあったようです。
 その後DON MILLSが『랩저능아』でJUSTHISをディスり、驚くことにその曲を2018年のHIPHOPPLAYA FESTIVALで披露してしまいました。会場の盛り上がり方がやばいです。ちなみに、その次にステージに上がったのが、なんとJUSTHISとPaloalto。悪意を感じる順序です。 前のステージのせいで全く盛り上がらないオーディエンスに対して、Paloaltoも「お前ら誰の目を気にしてそんなつまらなさそうなん。What the Fuck。」と苦言。これは怒ってますね。笑
 若干脱線しましたが、ここからが面白いところです。

 同じ年、JUSTHISが9分を超える大シングル『THISISJUSTHIS』をリリースしました。基本的には再度Deepflowに対して、「MF Doomを聴いてももう何も響かないんだろ」「高等ラッパーに出場している高校生よりも曲がダサいのにどうして審査員なんかできるんだ」とか、NucksalをVMCの売名のために出場させたことなどを用いて、激しく責め立てています。最後の「니 15년이 아깝다(お前が音楽活動をしてきた15年がもったいないわ)」と吐き捨てるラインは、自分がDeepflowでなくとも心にくるものがあります。これがリリースされた数分後にNucksalが『Black Mirror』で応戦しますが、その後JUSTHISからの返事はありませんでした。彼は主にDeepflowに対して怒っていたのであって、他のVMCメンバーとの直接的な争いは望んでいなかったのかもしれませんね。
 このように、JUSTHISは「何が本物のアンダーグラウンドなのか」について自分の中に正解があり、それがアイデンティティとなっていたのでしょう。そして、それを長年先頭で体現してきた大先輩がついにそれを捨て大衆に媚び出したとなると、激怒する気持ちもわかります。ただ、ここまで怒れるほどのアングラ精神は、やはり凄まじいです。

SMTM9でJUSTHISが語ったこと

 そんなJUSTHISが、SMTMに参加したのです。あれだけアンダーグラウンドにこだわり、また大衆のヒップホップの聴き方をディスり、ある意味SMTMとは完全に距離を置いていた人が、全エピソードで思いっきりテレビに映る「プロデューサー / 審査員」という枠で、SMTMに参加したのです。 最初にJUSTHIS参加のニュースを聞いたときは、思わず立ち上がりました。
ですが、そもそもJUSTHISとしては「審査を受ける側(参加者)」と「審査をする側(審査員)」とでは評価が違っていたようです。2016年にJUSTHISはJJKのUH!TVで、SMTMの審査員について「TV側の都合次第で、いくらでも代わりを用意することができる。それならILLIONAIRE RECORDSの兄さんたちがその席に座ってる方がかっこいい。」と話しています。ただ、根本として、自分がどのようにTVに映るかについての裁量が自分にないまま、ただお金稼ぎのためにTVに出るのは絶対に有り得ないと言っていて、「悪魔の編集」の常習犯であるMnetがそんな条件を受け入れることはない(笑)はずなので、SMTMには一生出ないんだろうなと思っていました。
 そんなJUSTHISが参加するとなると、いよいよ歴史の動く音が聞こえてきます。番組を通してJUSTHISは様々なことを語ってくれました。楽曲に注目してみましょう。

 まず、かつて激しく争ったVMCメンバーに対しての言及がありました。PRODUCER CYPHERで、彼は

(韓)Ay, ay, 18' jackpot 다 옛이야기지, uh Ay, ay, 이건 연결 고리, 시작은 가리온 체스판이지
(日)Ay, ay, 18' jackpot 全部昔の話だろ, uh Ay, ay, これは연결 고리(繋がり), 始まりはGarionのチェス盤だろ

と歌っています。これ、実はSMTM777のPRODUCER CYPHERでDeepflowが放った最後のライン:

(韓)이제 관심은 잿밥, 가리온의 체스판 다 옛이야기지, 여긴 ’18 jackpot
(日)もう関心は金稼ぎ, Garionのチェス盤 全部昔の話だろ, ここは'18 jackpot

 これを全部反対に言ってるんです。Deepflowのバースの最後のラインを自分のバースの一番最初に持って来て、内容まで反対にして返すなんて、さすがJUSTHIS。ちなみに「연결 고리」や「Garionのチェス盤」とは、Garionという伝説的グループのメンバーMC Metaが、自身の曲のなかで使っていた言葉です。『G+Jus Freestyle』では、「넉살이 내 고민 상담해주던 때는 잊었어(Nucksalが相談に乗ってくれた頃のことは忘れた)」と言っていて、VMCに対する失望感や怒りは未だ健在だということが分かりました。

 ただ、「TVに酔ってしまった」とDeepflowを批判していた人が、今度は自分がSMTMに出てしまっては自己矛盾と言われても仕方ありません。しかし『G+Jus Freestyle』のその後のラインで、

(韓)힙합 팬들은 원해 underground JUSTHIS 근데 내가 언더 있을 땐 삼시세끼 먹을 돈도 안 주던데
(日)ヒップホップファンはアングラJUSTHISを求めてる だけど俺がアングラにいた頃に 1日3食食える金もくれなかったよな

と言っていて、自分の楽曲を消費するだけして対価を払わないリスナーの多さに愕然とし、「アングラという環境に固執せず、TVに出て、正当な対価をもらいながら自分のラップスキルを見せつけてやる」といったように、心境が変化したのでしょう。Jay Parkと対談した『Broken GPS』では「Competition(競争相手)がいない」とも言っていましたし、もはや敵がいないアングラを離れ、別軸でスキルを磨き証明しようとする姿勢が垣間見えます。
 国内で記録的ヒットを生んだ『VVS』では、

(韓)악플들이 돈과 함께 쏟아지니 Got a nice ring to it
(日)悪質なコメントがお金と共に溢れ入るから Got a nice ring to it

とKanye Westの曲『Power』での「Screams from the haters got a nice ring to it」の引用をしながら、SMTMに参加したことで悪口を叩くであろうリスナーに対して「ありがとう」とバキバキの皮肉を語りました。また、今回のSMTMで一番好きなKhundi Pandaとの曲『뿌리(The Roots)』では、「金よりラップスキルが大事と言ってたような奴も、今では金を稼げと言ってる。だからSMTMに出てやったんだ。」と、こちらもひねくれたような言い方ではありますが、ラップスキルで極められるところまで極めきったという自信を感じます。
 やはりSMTMへの参加によって自身に向けられるディスの存在には自覚的だったでしょうが、そんなものを上回るほどの大義名分を胸に掲げ、自らを公の場に放り投げたメンタルの強さには感服です。

新生「Show Me The Money」

 前置きが長くなってしまいましたが、いよいよ本題に入ります。
 ここからは、SMTMを中心とした韓国ヒップホップ文化に焦点を当てます。SMTMにJUSTHISが参加したことが表す「変化」について探っていきましょう。

これまでSMTMは、韓国においてヒップホップを大衆文化に押し上げる役割を担っていました。地下と地上をつなぐパイプのような仕事をしていたわけですね。だからこそ、アングラでくすぶっていた多くの無名ラッパーたちは、SMTMを通じて自分の実力をカメラに抜かれたい、多くの人に知ってもらいたいという動機を持ってSMTMに応募している節があります。SMTM9でも、例えばMUSHVENOMやMiraniなどは、SMTM無くしては今ほどの人気は勝ち取れなかったでしょう。
大衆からの受けがよければその分お金が降ってくることは間違いないですが、「Sell out(商業的な売名行為)」だと批難されてもおかしくはありません。その点、JUSTHISは、「スキルもないラッパーが」売名のためにSMTMに出て(自分より)お金を稼ぐことに対して嫌悪感を示していました。ただBroken GPSでも語っていましたが、時が流れるにつれ、彼としてはSMTMに参加すること自体を批判するというよりも、SMTM自体をリスペクトはしているが、自分がそれに参加しないだけだというスタンスに変わっていきます。しかしながら、やはりSMTMにフィーチャリングで参加する際もあえて顔を隠してラップしたり、人とは一歩俯瞰した目線でヒップホップを眺めていたところを見ると、SMTMとは永久に無縁な人だと多くの人が考えていたはずです。

 これまで紹介したように、JUSTHISはアンダーグラウンドの先頭にいたアーティストです。その彼がSMTMに出たことは、彼個人の枠を超えて、ある意味では韓国ヒップホップにおいてアンダーグラウンドとオーバーグラウンドの境界がいよいよ無くなってきたことを表していると感じます。もちろん、JUSTHISも一人の人間ですから、金銭的なモチベーションに重きを置き出しただけなのかもしれません。実際に彼自身も、「コアなアンダーグラウンドのラッパーだという自覚はあるが、お金を稼ぐことに対する価値観も変化した」と語っています。しかし、JUSTHISというアーティストがあまりにもアンダーグラウンドを象徴していたために、一つの事象として、JUSTHISのSMTMの参加が、韓国ヒップホップにおけるアンダーグラウンドとオーバーグラウンドの融合を意味したと言っても過言では無い気がします。
 またこれは言い方を変えれば、アンダーグラウンド(本物のヒップホップ)とは決して交わることのない存在としてこれまで最も意識的にSMTMと距離を置いていたJUSTHISが、もはやそれに参加しても良いと思えるほど、SMTMが韓国ヒップホップの文化形成において重要かつ正統な役割を担っていることを証明したとも言えます。SMTMが、単に既存のヒップホップを大衆向けに再パッケージングするいわゆる「メディア」なのではなく、SMTMがあるからこそ生まれる韓国特有のヒップホップ文化があり、かつアンダーグラウンドを侮辱しない形で発展していることが正当に評価されたと捉えることができると思います。

最後に

 SMTM9では、これまでのシーズンに比べて多くのことが起こりました。今回、Control大乱とJUSTHISの参加という文脈でSMTMを覗いてみて、ますますSMTMの偉大さに感動しました。ここまでのコンテンツを準備できるMnet、まじでリスペクトです。
今年はついにSMTM10周年の節目ですね。本シーズンを通して、またどのような名作が生まれ、どのようなアーティストが輝き、どのように文化が発展していくのかが楽しみです。ちなみに自分もラッパーとしてSMTMに応募してみようと思っています、日本からの参加者は未だ見たことが無いですし。笑
 さて、ここまで前編・後編と読んで下さった方は本当に有難うございます。SMTM9を通して自分が感じたものと皆さんが感じたものは、ひょっとしたら違うかもしれません。僕もできるだけ客観的に自分の考えを書き出そうと努力しましたが、どうしても主観が拭えないところがあります。ですので、もしコメントや批判等がある場合は、各自のSNSで引用したりしてそれぞれの考えを教えてください!

Love, Skaai
2021.07.04

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