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有休消化日記2024 Day11〜Day15

12/15(日):Day11

翌日からの旅行の準備とかこつけて、日がな一日のんびりしていたのであまりここで書けるようなことがなかった。

夕飯は餃子を作る。餃子のレシピはここ2年くらいこちら。シンプルなレシピなので、もう見なくても作れる。

ブロック肉ではなくひき肉で作るお手軽バージョンではあるが、ちゃんと肉肉しくて、しかしニンニクが入らないのであっさり食べられるのがいい。家族3人で50個、お腹いっぱい食べた。

寝る前に、翌日からの(妻の)ワンオペ育児に備えて、電鍋でおでんを仕込む。

12/16(月):Day12

この日から鹿児島へ旅行に出かける。前週の富山へのフライトの轍を踏まないように、入念に飛行機の時間とリムジンバスの時間を確認して早めに出発した。が、新宿に向かう電車が車両故障の影響で遅れていて、バスにギリギリに飛び乗る。早めに出なかったらまた危機を迎えていた。

鹿児島市内に着いたのは15時過ぎ。当初は鹿児島中央駅で高速バスを降りるつもりだったが、終点の市役所前まで行き、まずは桜島にごあいさつ。いつも来るたびに「思ったよりデカいな」と思う、鹿児島の象徴。

宿は天文館を通り抜けたところに取っていたので、散歩しながら色々思い出す。

西郷どん
この顔は本人の顔ではないらしい
「南九州最大」の繁華街、天文館

「いつも」とか「思い出す」とかしれっと書いたが、鹿児島は初めてではない。というか、自身に無関係な土地ではない。かつて祖父母が住み、父親が18歳まで育った土地だ。つまり、自身の思い出が詰まった土地でもある。そして、今はもう自分に関係する人が誰も住んでいない、単に家があるだけの土地でもある(地場の不動産屋を介して、知らない人に貸している)。

夕食は、子供時代には絶対に食べなかったものを食べる。

高見馬場電停近くにある丸万。メニューはもも焼き(鶏もも肉の炭火焼き)と鶏皮の突き出し、あとはご飯と味噌汁のみ、というストロングスタイルの名店。尋常でなく美味い。鶏の歯応えと旨みがすごく、ずっともぐもぐしていられる。2杯目はビールでなく、焼酎のお湯割を頼む。焼酎の余韻と鶏の旨味がベストマッチ。気持ちよく酔っ払って、会計時に店のお姉様とちょっとだけ鹿児島のローカルな話をする。

まだ時間が早かったので、山形屋まで歩いていって家族にお土産のつけ揚げを手配したり、ラーメンを食べたりして宿に戻った。

豚とろ

12/17(火):Day13

朝食を食べて、宿の目の前のバス停からバスに乗る。同じ市内とは思えないほどの幾つもの景色を通り過ぎたのち、降りる。周囲1kmにコンビニは無い。バスが通り過ぎると、途端に静かになった。

しばらく歩くと一軒家が見えてきた。「今はもう自分に関係する人が誰も住んでいない」、かつての祖父母の家だ。この旅行の一番の目的は、これを見に来ることだった。たぶん今を逃したら、もう一生見に来ることはないはずだ。ゆかりの無い妻子をこんな映えないイベントに付き合わせるわけにはいかないし、自分自身にしたところで、こんなにヒマな時間はもうしばらく無いだろうと思った。なにより、次にヒマになった時に体が今のように動くかはわからない。

この家はそういう場所にある。

家の周囲は記憶とだいぶ異なっていた。記憶の中では路地のどんつきは竹林で、家の前はじゃり道、向かいは空き地で野草が生え放題だった。10年ほど前に周囲の宅地造成が進み、道には綺麗なアスファルトが敷かれ、竹林は跡形もなく消えて、その先に道が延びていた。周囲に築年数が浅い住宅が建つ中、ただ、その家だけが祖父母が暮らした記憶を持ったまま、他人を住まわせていた。

何時間も何万円もかけて、本当に見にきただけなのだ。人様が住んでいる家なので、写真は撮れない。それでもなぜかというか、やはりというか、目が離せなかった。申し訳ないと思いつつ2,3分家を眺めたのち、記憶にはなかった道を通って元のバス通りに出た。もう多分二度と来ることはないだろう。万一来ることがあるとしたら、その時は僕がその家に引導を渡す時なんだろうと思う。

客観的に見たらほんと何しに来たんだろうという気持ち、でも主観としては来てよかったと思う気持ち、そんなぐちゃぐちゃな気分のまま鹿児島市街に戻り、

とりあえず食べる

平田屋のぢゃんぼ餅

食べる

こむらさき

食べ…なかった。12月の鹿児島はそんなにあったかくない。

こむらさきを食べたところで気分がスッキリしてきたので、ややハードな運動をすべく、照国神社の横から城山に登ることにした。

こういう階段をひたすら登っていく

一番上の展望台からは、桜島と市街を一望できる見事な景色。ザ・鹿児島。

2泊3日で一番天気のいいタイミングだった

たくさん体も動かして気分も良くなったので、宿に戻ってサウナをきっちり周回でキメて、また夕飯を食べに繰り出す。黒豚のとんかつだ。

「味のとんかつ丸一」の上ロース 350g

名店のとんかつは確かにおいしかったが、尋常でなくお腹いっぱいになってしまい、腹ごなしがてら夜の鹿児島中央駅の辺りまで散歩する。鹿児島は当然ながら車社会なので、鹿児島中央駅に来たのは実はこれが初めてだった。九州新幹線の終点にふさわしい、大きな駅だった。多数の高校生があちこちのカフェで勉強しているのが印象的だった。

駅ビルの上に観覧車載ってんだぜ

たっぷり歩いて宿に戻る。この日の歩数、25000歩。ずっと歩いていた。

12/18(水):Day14

鹿児島最終日、羽田へのフライトは14時20分。

朝起きて、これは困ったなと思った。もう鹿児島でやりたいことがない。たとえもうよすがが誰もいなくとも、鹿児島はあくまでも「いる」ところであり、別に遊ぶところではないのだ。もし仮に遊ぶのなら指宿とかに行くが、もちろんそんな時間はない。

ひたすらぶらぶらしたり、鹿児島中央駅の地下でまたラーメン食べたりして無為に過ごした末、ターミナルからバスに乗り、飛行機に乗って帰った。午前中のフライトにすればよかった。

ざぼんラーメン

結局、鹿児島では3日連続ラーメンを食べていた。個人的にはやはり、こむらさきが頭抜けている。細麺+ぼそぼそ食感という、自分の好みとは対極にあるこのラーメンが、なぜかすごく美味い。

12/16(木):Day15

鹿児島の3日間で歩きまくっていた影響で、体はなかなかの疲労感。しかしいつも通りの時間に起床し、日課の朝ワークアウトをこなす。えらい。

昼前に整体に行く。お尻が硬いと言われる。通い始めてからずっと言われ続けている。ちゃんとストレッチやってるつもりなんだけどなあ。何か目線を変える必要があるのかもしれない。

学校から帰ってきた娘を眼科に連れて行ったのち、新宿へ外出。この日は自転車仲間(全員おじさん)との忘年会だった。本当に色々な縁がある。自転車の話になるかと思いきや、最初は各々の仕事の話だったり、健康の話だったりだが、後半はきちんと自転車の話になった。もうずっと自転車の話をしていられる。19時から始めて、気付いたら22時半だった。

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ヒガシ
より長く走るための原資か、娘のおやつ代として使わせていただきます。