巨大なコミュニティ、情シスSlackの1周年記念日に寄せて
いつもお世話になっているSlackチャンネル、「#corp-engr」(通称、情シスSlack)が本日一周年を迎えました。下のnoteを書いてくださったyokoyamaさんを始め、運営の皆様におかれましては、本当にありがとうございます。(よこやまさん、今からでも遅くないからトップ画像つけて!)
いや、お前、そんなたかが同業種が集まるSlackだろ、と思われる方もいらっしゃるでしょうが、このSlackチャンネル、今見たら1,321人が参加してますからね。そしてコミュニケーションの90%以上がパブリックに行われているにも関わらず、全く荒れることなく「健全な」交流が交わされています。
これだけの人数のコミュニケーションが円滑に行われているのは、巧みで丁寧なコミュニティマネジメントの賜物に他なりません。長めに放置されている質問にも丁寧にケアされていたりして、暖かなコミュニティを運営しようという気概を感じます。改めて、運営メンバー(なんとたったの5人!)の皆さまに感謝申し上げます。
「1人情シス」とコミュニティ
僕とこのコミュニティとの関わりについて、少し書いてみたいと思います。
僕が情シスSlackに本格的に参加したのは2019年の10月末。野球狂のパイセンが情シスSlackのイベントレポートをnoteで書かれていたのを目撃したため、ご挨拶させていただいたのが接点の始まりでした。(noteで書いてくれてるのに、noteの会社の人間がスルーするのもアレだと思い。。)
noteのサービスが一段と伸び始めたタイミングもあってか、想像以上に暖かく迎えてくださって、とてもホッとした記憶があります。
その後日常的にチャンネルを見るようになったのですが、その圧倒的な情報量と知見はもはや知的なインフラといっても差し支えないレベルのもので、世の中の大きな(そして目線が高めの)潮流と自社の取り組みの方向性を、かなり細かい精度でマッチングする強力な物差しとして機能することとなりました。
また、並外れたスキル(と個性)を持つ同業者たちの存在は率直に言って刺激になりました。どうやったらこの人たちに勝てるか、勝てないとしても一矢報いるには何が出来るかということを考えてきた半年でもありました。(ちなみに、進捗、ダメです!!)
ただ、このチャンネルが僕の一番の助けになったのは、別のところにあります。
僕はいわゆる「一人情シス」として社内IT環境に関するほとんどのことを担ってきました。先月の下旬までは派遣社員や業務委託もいない、本当の一人でした。
もちろん、以下のインタビューでもお話しした通り、CTOを始めとしたエンジニア陣は、ゼロベースで環境構築するための手厚いサポートを惜しまず、場合によっては仕事を引き取ってくれさえしました。ここ一番の勝負どころではCEOだって細やかにケアしてくれました。情シスSlackで虐げられる情シスたちの阿鼻叫喚を目にするたび、いや、本当にありがたい環境にいるなと自己認識を改めたものでした。(言うまでもなく、かつてはそういう環境に身を置いていたことだってあります)
しかし、そんな恵まれた環境でも、やはりどうしても一人で対峙しなければならない問題はあるわけです。社内ITを任されている唯一の存在であり、社内に自分以上に土地勘がある人がいない場面もたくさんあります。もちろんそれはプロとして仕事を託されているということでもあるのですが、一時期その一人で抱えるべきものがあまりにも多くなってしまい、パンクしそうになっていたのも事実です。しかし、同僚たちもまた、noteのグロースのために大車輪で戦っている以上、僕が簡単に潰れるわけには行きません。
そんなとき、長らく悩まされていた技術的な問題を情シスSlackに投げてみたところ、あっという間にこんな反応が複数返ってきました。
「あ、その問題ウチでも起きてますー」
「ベンダーの修正がなかなか入らなくて困ってるんですよー」
「あるあるですねー」
「あるある」で終わっているので、答えが返ってきた時点において現実的な問題は何一つ解消していないんですね。しかし、悩んでいたそれがよくある事象とわかっただけで、その瞬間にどんなに心が救われたことか。さらには、よくある事象と分かればその後の戦い方だって決まるわけで、実は問題も解消してしまっていたのでした。
このとき、心の底から同じ目線で話ができるコミュニティの威力を感じたのでした。
終わりに
実は、きちんと参加するまでに数ヶ月のROM期間があったのですが、ROM期間にこっそりと弊社に取り入れさせていただいた知見があったことを告白して、文章を締めたいと思います。
(界隈で定評のある、とか偉そうに言ってますが、ROMってただけです)
それでは、これからもよろしくお願い致します!
より長く走るための原資か、娘のおやつ代として使わせていただきます。