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自分自身の取扱説明書を作ってみたら、確かにちょっとすっきりした

先日、ずっと応援してきたアスリートで、今は実業家となっている為末大氏がこんなツイートをしていてほうと思った。その通りにできるかどうかは状況によるが、どういう風に取り扱われたいかがわかっていれば確かに判断はしやすい。

同じようにそれを見た、元同僚で、かねてからファシリテーターとしても尊敬しているみずのけいすけさんがご自身の取説を書いていた。

元々やろうかなーと思っていたことを、知り合いにサッとやられると少し悔しい。そういうわけで、僕も遅ればせながらやってみることにした。

取扱説明書をゼロイチで作るのは大変なためか、為末氏がフォーマットを用意してくれている。それを使ってロイホでアイスを食べながらやってみた結果はこちらひぃうぃごー。


「強み」

①息を吸うように「つい」やってしまうことは何か
その場の人間関係を観察して、頭の中で相関図を作ること。

②かけた労力に対して「意外に」他者から感謝されることは何か
飲み会の最初のオーダーを仕切って、適当に食べ物を見繕ってさっさと通してしまうこと。

③自己評価と他者評価で一番ずれているものは何か
緻密に計算してると思われがちだが、思いっきり感覚派。たぶん何人かにはバレてる。考え抜くよりも直感やアドリブで指した手の方が本質を突いていることが多い。頭の中で流れているのも言語ではなく映像。文章は流れる映像を日本語で説明し直す感じで書いている。

④どうしても克服できない弱点は何か
マウントを取ってくる人に正面からムカついてしまうこと。

「集団」


①大きな空間でどの位置に座りたがるか
できれば座りたくない。その場の準備スタッフとして動き回っていたい。

②心地よい会食の人数は何人か
4人。

③楽しくなさそうにしている人が気になるか
全く気にならない。

④誰かと話をしている時、後ろや横の話は聞こえているか
聞こえない。

⑤自分のボスの癖を三つ説明できるか
もちろん。

⑥カウンターに座るのと対面どちらが心地よいか
カウンター。

「コミュニケーション」


①自分の話の途中に割り込まれることは気になるか
なる。幼い我が子にすら抗議している。

②何かに没頭している時に話しかけられるとどの程度嫌か
別に嫌ではないけれど、没頭していると本当に聞こえないので返答できる保証がないことはわかってほしい。

③権力が上の人間と、下の人間と話をしている時自分の態度はどの程度変わるか
権力という軸では(自分では)それほど変わらないと思っている。

④子供と話すのは好きか
その子が何か伝えたいことがある場合、それを聞くのは好きだし、真剣に向き合いたいと思う。何か面白いこと話して的なやつは自分の娘以外には無理。

⑤相手に対し通じる単語に置き換えることは頻繁にやるか
やる。それで何年もメシを食っている。

「欲」


①誰にも言えない欲しくてしょうがないものは何か
気軽にごはんに誘ってほしい。

②権力と影響力のどちらが欲しいか
権力。局面を自分で打開できる力と、大切な人の切り札となれる力が欲しい。

③羨ましいと思う相手が持っているものは何か
頭の上手な使い方、もしくは丈夫な胃腸。

④欲しいと思った時素直に言えるかそれとも言えないかまたは言い換えるか
無理。絶対に言えない。

⑤何かをあげてお礼を言われなかった時どの程度いらいらするか
少し。自身の好みの幅が狭い自覚があるので、プレゼントが好みに合わなかった時の感覚は理解できる。けれど、理屈じゃない部分でムッとはする。

「テリトリー」


①自分のものが勝手に使われた時に気になるかならないか
なる。自分以上に自分の物を大切にしている人はいないから。

②浮気されたとき、恋人と浮気相手のどちらにより怒りを覚えるか
恋人。せっかく築いてきた人間関係の均衡を誠実な手続きなく破ったのは何故か、わかるように説明してほしい。

③たまにちゃんと生活できているか心配をする相手は何人ぐらいいるか
いない。みんななんとかなってんだろと思っている。

④家に友人を招いたとき、友人が勝手に別の友人を連れてくることは許容できるかできないか
「別の友人」による。良好な関係性のある人の場合、許容できるどころか嬉しいかもしれない。そうじゃない人だと迷惑。

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よくわからないな。ごはんに誘ってほしい一方で、呼ばれても返事しないかもなんて、そりゃ呼ばれねえよと。猫かよ。それでも「権力と影響力だったら、権力」と言い切ってしまえるのは自分らしいなと思ったし、この答えはかなり自身の本質に近いと思う。

たぶん、人間一般は好きなんだと思う。しかし、それ以上に自分と、自分と親しい人にエネルギーを注ぎたいのだろう。

どう考えてもあんまり大きな計画を引っ張れるタイプではないが、一方で、そんな大きな計画を進める小さめの組織の中を整える時には力を発揮できるタイプなのかもしれない。もしお願いされたらたぶん、炎上プロジェクトを激励する炊き出しくらいは買って出る気がする。

今の仕事はそんなようなホスピタリティが要求されて、かつ、自分としてはまあまあ上手くやれてると思う。流れ着いて就いた職種ではあるが、結局は収まるべきところに収まってるんだろう。

より長く走るための原資か、娘のおやつ代として使わせていただきます。