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ヒガシさんのコーポレートIT

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自身が書いたコーポレートITに関する記事をまとめたマガジンです
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#私の仕事

サービスプロダクトとしての社内IT環境を考える

仕事に関する話ですが、少し思想的・抽象的な話をしましょう。長いので、お疲れの方はこの冒頭と次の章、そして最後の章だけ読むことをお勧めします。 僕は社内IT環境はサービスプロダクトと同様の考え方で構築・運用されるべきものだと考えています。社内IT環境の目的地がプロダクト同様に表現でき、また同じような考え方で運用するのが最終的な全体最適へとつながると考えるためです。 今回は社内IT環境をプロダクトとして捉えたときに重要となる視点を定め、それを要素分解することで、理想がどう実現

コーポレートITという仕事(自らの志向編)

前回の記事ではだいたいどんな感じのスキルを以って、どんな感じの業務を受け持ち、それが必要とされる背景は何か、といった一般的なコーポレートITについてご紹介しました。 それを踏まえて、僕がこの仕事をどういう意識でやっている(つもり)か、ということを今回はお話したいと思います。 コストセンターになりたくない経営学の分野に「コストセンター」というタームがあります。あえて身も蓋もない言い方をすると、金だけ食って利益を産まない部門、という意味を持つ言葉です。 かつて僕が所属してい

コーポレートITという仕事(一般論編)

僕はnote(旧ピースオブケイク、POC)に情報システム担当、いわゆる情シスとして入社しました。 職の呼び名として「情報システム」ってなんか曖昧だよな、ということで、最近はこの分野を「コーポレートIT」と呼ぶことも増えています。個人的にこっちが気に入っているので、このnoteでもそのように呼称していこうと思います。(note社内でもじわじわ広めていこうと思ってます) さて、コーポレートITや情シスという言葉は極めて曖昧な概念で、属する業界や会社のステージ、さらには経営層の