自作レバーレスで使ってる基板(ピコファイティングボード)の熱対策まとめ
トラブルは自作デバイスの宿命
EVOが終わって早1か月弱だが、そのEVOでちょっと問題?になったのがデバイス関連の不具合。
ここ数年、特にストリートファイター6が出て以降は、格ゲーで自作デバイスを使う人が増えている一方、EVOで使用されたPS5が熱に弱い(らしい)ということもあって、デバイス関連のトラブルが話題になることが多かった印象(スト6の壇上のねもさんの印象のせいかもしれないが)。
で、わたし自身、自作レバーレス勢のなのだが、
使っていると、正直、既製品よりもトラブルは出る。
代表的なのはボタン関連で、こちらはたいてい端子の接触が悪いだけなのだが、
一方で、PCとデバイスの接続でトラブルが出ることもある。
ピコファイティングボードは熱に弱いっぽい
PCとデバイスの接続が切れる症状が初めて出たときは、基板が逝ったのか? USBの接続が悪いのか? と疑心暗鬼になったものの、今では基板の熱の問題ということで、原因は突き止めてはいる。
わたしが自作レバーレスで使ってる基板はラズベリーパイベースのピコファイティングボードなのだが、こいつが、結構、熱に弱いらしく、熱がこもると接続が切れる(基板の動きが停止する)ようなのだ。
特に、膝置きでレバーレスを使ってると、自分の太ももの熱でレバーレスの内部が温まるのか、使用中に接続が切れるということがよく起こった。ただ、机置きにしてるときはそういうことが一切起きなかったので、原因はまあ、熱だろうとなったわけだ。
原因がわかれば、あとは対処するだけなので、以下のようなものを基板に貼り付けて対処していた。
以降、ここ半年くらいは、膝置きにしてても特に問題はなかったのだが、季節が本格的な夏に入ってから、また症状が再発してしまった。
机置きよりも膝置きの方がやりやすい自分からすると、これは結構、死活問題。
基板の熱より箱の中の空気の熱
で、結局、熱で接続が切れる原因というのは、基板そのものが温まるのもそうだが、レバーレスの箱の内部の空気が温まって、基板の熱の逃げ場がないというのもあるわけで、そうなると基板にだけいくら熱対策をしてもダメ。
ちなみに、わたしのレバーレスは、比較的厚めのアクリル(天板6mm、それ以外5mm)を使っている。
なので、おそらく、薄いアクリルのものよりは外の熱を通しにくいと思うのだが、逆にいうと、温まったら熱を逃がすのも難しいと考えられる。
レバーレス内部の空気の熱への対処法としては、温まった内部の空気をどうにかして冷やすか、そもそも箱の中の空気を温めないようにする、という方法が考えられる。
前者については、要は換気すればいいわけなので、定期的に箱を開けるか、もしくは換気用の穴を箱のどこか開けてしまえばいい。
ただ、PWSのレバーレスのように磁石で簡単に開閉できるならともかく、ネジ止めしている自分のレバーレスだと、さすがに定期的に箱を開けるのはちょっと面倒だし、今から磁石での開閉式にしようとすると、大幅に設計を見直すことになってしんどい。
また、換気用の穴を側面に開けるのは、レバーレスの中にほこりとかが溜まりそうでできれば避けたい。
断熱用にアルミ板をオーダーメイド
というわけで、自分が選んだのは、そもそも箱の中の空気を暖めないようにする方法で、具体的にどうしたかというと、これを買った。
こちら、何の変哲もないアルミの板である。アルミの板を箱の底面に挟んで、太ももとレバーレスの断熱の役割を期待したわけである。
で、実際に挟んだのがこちら。
もともとが以下の感じだったので、
せっかくのスケルトンが台無しではあるが、背に腹は代えられない。
で、挟んでみたところどうだったかというと、今のところは問題なし。プロみたいに1日10時間やるならあれだろうが、自分みたいにやって1日3~4時間という感じなら、多分大丈夫そう。
断熱より放熱を考えるなら多分アルミ板は箱の内側ではなく外側に配置するのがよいのだろうが、注文したアルミ板のサイズ的にそれだとちょっと不都合があったので、まあ、これで。
ちなみにこちらのアルミの板は以下のサイトでオーダーした。値段は穴の加工代含めて4000円くらい。
他にも鉄やステンレスのオーダーメイドにも対応しているようなので、今回のように断熱目的以外にも、自作デバイスの重量を増やしたい場合なども活用できるのではと思うので気になった人は試してみるといいかも。