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寝る前用端末として、Fire HD 10(2023)はiPad mini 5の代わりになれるか
手持ちのApple製品にOSアップデート対象外が迫る
筆者はスマホはiPhone(SE2)、タブレットはiPad(第6世代)とiPad mini(第5世代)、PCはメインは当然Windowsだけど、Macbook(最後の世代のintel mac)も持っている。
これだけ書くと、相当なApple信者に思われるかもしれないが、実際はそういうわけでもない。
型番でピンと来た人もいるかもしれないが、上に挙げたものはどれもこれも4~6年くらい前に買ったもので、当時は今と比べると円ドル相場の関係もあって、今よりApple製品が安かった。それもあって、玉石混交のAndroid製品を選ぶ理由がなかったので、持ってるものがApple製品ばかりになってしまったのだ。
ただ、Apple製品ってだいたい6年くらいでOSアップデートが切れる。つまり、持っているデバイス全てが、そろそろOSアップデートがなくなるタイミングに来ているわけだ。
素直に買い換えるのが一番丸いのだが、CPUの性能以外、大して変わってないものに5万も10万も使うのは気が重い。当時と比べてどれも値段が1.5倍くらいはするのがそれに拍車をかける。
それぞれの代替先候補
で、上に挙げた4つのうち、iPadに関しては仕事の関係でどうしてもいるものだし、OSアップデートなしに使い続けるのも怖いので、いずれは買い換えざるを得ないだろう。というか、こいつだけすでにOSアップデートが終了してるので、今すぐ買い換えたいところなのだが、さすがに今のタイミングだと無印の11世代が出るのを待ちたい。なので、なるべくネットに繋がないように使ってる。
Macbookに関しては、仕事だとやっぱりWindowsの方が都合が良いし、プライベートであってもSteamに制限があるMacはいただけない。なので、スタバでドヤれなくなるのは残念だが、もう買うこと自体がないかもしれない。
iPhoneは来年春の発売が噂されてるSE4まで様子見。場合によってはAndroidも視野。
となると、問題はiPad mini。
上に挙げた4つのうち、唯一、完全なプライベート用のデバイスで、もともとは寝る前に、ベッドでソシャゲ(当時はシャドウバースやプリコネRなんかをやっていた)をやるために買ったものだ。
ただ、最近はソシャゲ自体を全くやらなくなったし、代わりに寝る前にしてることといえば、もっぱらYouTubeを垂れ流しての読書(マンガ)とネット。(YouTubeの垂れ流しには別のタブレットを使ってる)
この用途なら今のiPad miniで十分すぎるし、ApplePayなども設定してないのでOSサポートが切れてもそこまでリスクはないのかなあ、と思えるが、実はストレージに問題が。
というのも、今使ってるiPad miniの容量は64GB。で、最近はマンガをバカみたいに買ったり、自炊した関係で容量がもうパンパン。読んだものから消していけばいいだけだが、面倒なので、そのままストレージに残しておけるならそれに越したことはない。
選ばれたのはFire HD 10(2023)
以上のもろもろを踏まえ、こちらを買ってみた。
まず、Fire HD 10を選んだ理由はいくつかあるが、今のiPad miniの主な用途がマンガであるため、Kindleを読んだり、読書アプリを使う分には、性能的にはFire HDで十分だろうというのが一つ。
特にFire HDの場合、外部ストレージ(microSD)を内部ストレージ扱いにできるので、容量問題が解決するのは大きい。
また、もう一つの用途であるネット閲覧については、iPad miniのようなサクサク動作は望めないかもしれないが、画面が大きくなれば、踏みたいリンクを間違えることは減るだろう、ということでここは許容できるかなと思った。
なお、iPad miniと同じ8インチのにしなかったのは、実は古いFire HD 8(第7世代)をすでに持っているのと関係している。(ベッドでYouTube垂れ流しにしてるタブレットとはこいつのこと)
Fire HD8はiPad miniと違って縦長なので、見開きでマンガを読むのに向いておらず、しかも、解像度が1280×800しかないので、横向きにすると画像がぼけぼけになる。その点が現行の最新のものでも変わってないので、いくら性能の向上があったとしても、多分きつい。
だったら、フルHDの解像度で、性能自体もFireHD 8より高いFire HD 10の方が良いのでは、と思ったのだ。ちょうどブラックフライデーで7000円引きだったのもでかいが。
使い心地はiPad(第6世代)とほぼ同等
早速、届いたので、使ってみたが、用途を絞って使う分には全然悪くない。
特にマンガ関連はサクサク動くし、ネットを見るときも、気になるような重さはない。画像が多いサイトで、ページを読み込むときにガク付くくらい。(それでも、kindleのアプリを開くスピードは、手持ちの他のどのApple製品よりも遅いのは秘密だ)
主な使用場所であるベッドの上でも、両手を使う場合は言わずもがな、片手での操作も、iPadより細長い分、全く無理という感じじゃない。
使ってて、体感的に一番近いかな、と思ったのは自分が持っているiPadの第6世代。サイズや重量が近いから、というだけでなく動作も含めてそう思ったのだが、ベンチマークを見てみたら、それも納得の結果。
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2023年発売にもかかわらず、2018年発売のiPadと性能が変わらないことを良いと取るか悪いと取るかは、人それぞれだと思うが、もともとiPadの動作にそこまでストレスを感じてなかった自分としては許容範囲。
ただ、Fire OSという独自OSのFire HDにはそれなりに難点もある。
わかりやすいのは対応しているアプリが少ないことだが、対応しているアプリであってもYouTubeとTwitchはバックグラウンド再生に対応してないなど、iOS版よりも劣るところがあるわけだ。
まあ、こういう難点もだいたい「安いから」、何なら「安い割には良くできてる」で許容できるのがFire HDの良いところなのかもしれないが。
しばらくはiPad miniと併用かも
ちなみに、こいつに代替される予定のiPad mini 5のベンチマークのスコアはこちら。
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2019年発売でこれって普通にバケモンだろ・・・。そりゃ、今でもサクサク動くよ・・・。本当にこいつが来年にはOSサポートの対象外になっちまうのか?
とはいえ、容量問題に関して、いかんともしがたいものがあったのも事実。
本当はiPad mini 5にリセールバリューがあるうちに下取りに出して、家のLightningケーブルも殲滅しようかと思っていたのだが、上のベンチマークのスコアみたらちょっと惜しくなった。iPhoneの買い換えまではどうせLightningいるし。
ただ、完璧なiPad mini 5の代替先とはいえないまでも、Fire HD 10は十分に使える性能なのは間違いない。なので、しばらくは2つを併用してみようと思うが、数か月後にiPad mini 7のレビューが上がってたらお察しください。
追記
購入から一週間が経ったので、正直な感想を言うと、Fire HD 10(2023)はiPad mini 5の代わりにはなれない。枕元で、たまにiPad miniを触ると、そのサクサク動作に感動する。
ただ、マンガの台詞みたいなことを言うならiPad mini 5もまた、Fire HD 10(2023)の代わりにはなれない。
大きい画面に慣れると、iPad miniの画面の大きさには戻れないな、となるからだ。
なので、2つの長所をいいとこ取りするなら、ノーマルのiPadが最適解だった可能性もあるが、そうはいっても、最安同士の比較でも定価で2.5倍の価格差は見逃せないし、より大きい容量を求めると価格差は加速度的に開いていく。
なので、良い買い物をしたのかな、というのが嘘偽りない感想。
Fireのアプリがしょぼいのも、Google Playを入れれば済む話だし。