(ネタバレなし)FF7リバースクリア後感想 −ついに完成した"僕らの夢見たFF13"−
2024年2月29日、ついに発売された「FINAL FANTASY VII REBIRTH」。前作から4年をかけ制作された本作は、各種メディアレビューでも高評価を得て、メタスコアは90点台に乗せている。
最近とんと良い噂を聞かないスクエニがついに送り出した大本命は、プレイヤーとメディアにとっては大成功作だと言えるだろう。
この記事はクリアの少し前、13章の途中で書き始めたものである。そのため途中まではエンディングを含まない内容をベースに感想を書く。最後にエンディングの感想を加えたうえで公開したいと思う。
ファーストインプレッション
さて、面倒なのでここからはFF7リバースと呼ぼう。
プレイを始めて感じた最初の印象。語弊もあると思うが、私はこう思った。
「ああ、ついにFF13が完成した。」
そう、私にとってのFF7リバースは、FF13の進化系なのである。正確には進化系ではなく、「完成形」だ。
具体性を持つため、まずは共通的な要素を見ながら確かめていこう。
戦闘システム
段階のあるATBゲージ
小さなダメージを積み重ねて敵をバースト(ブレイク)
バフ、デバフとガード技の重要性
フィールド
一本道とオープンなフィールド
特定の箇所でジャンプ、昇り降りする構造
実質固定エンカウント
キャラクター
野村哲也デザイン
アニメ的な服装と口調、演出
サブメンバーを含む群像劇的演出
その他
三部作での発売
よくある要素と言えばそれまでだが、両作をプレイした人は感覚の類似性を感じ取れるのではないだろうか。
次に、FF13の初期トレーラーから「きっとこういうゲームだろうな」と私達(わたし)が想像していた要素と、FF7Rで実現したものを挙げて行こう。
シームレスに始まるバトル
FF7AC的なケレン味のあるアクション演出
仲間との連携技
ともに戦う召喚獣
豊富なサブクエストと探索
FFと言えばミニゲーム
FF13は期待されすぎていた。2006年に公開されたPVを画面に穴が空くレベルで何度も見ていたFFファンたちは、ケレン味が薄く消化不良だったFF12や遊ぶハードルの高かったFF11で待たされ、焦らされていた。
新しいハードだったPS3への期待も大きかった。私達は夢想した。
「きっとFF7やFF10がとんでもないクオリティになったゲームがやってくるに違いない」
結果はご存知の通り、悪いゲームではないものの、期待されたものではなかったのだ。
FF13の発売からもう15年。
あの頃夢に見たFF13がついに発売された。それは『FINAL FANTASY VII REBIRTH』として実現したのだ。
ポジティブ(好きなところ)
良いところがたくさんあるゲームだった。
悪いところより良いところが目立ったがゆえに、良いゲームだったと感じるのだろう。
挙げればキリがないと思うが、がんばって挙げて行こう。
工夫の余地が大きいバトルシステム
漫画の実写化的アプローチのムービー
シリーズの歴史を活かした粋な演出
期待と裏切りのバランスの取れたストーリー
探索が楽しいオープンフィールド
マテリアシステム
カードゲーム
ネガティブ(または苦手なところ)
これらの要素は三作目で改善またはオミットしてほしい。特にミニゲームは過剰。ミニゲームを作る工数を減らして半年でもいいから発売を早めてほしい。開発陣が思うほどミニゲームには期待もなく楽しくもない。
※ちなみに私はティファの腹筋のミニゲームが苦手すぎてトロコンを諦めた
実質的に必須な"みやぶる"マテリア
カードゲーム以外のすべてのミニゲーム
キャラクターの移動の慣性が強すぎる
最終作への期待
これも明白だが、書いていきたいと思う。
可能な限り早く発売すること
ストーリーが完結し、謎が残らないこと
移動、バトルでのジャンプアクションの追加
飛空艇(タイニーブロンコが実現したので無理ではなさそう)
カードゲームのオンライン対戦機能(DLCでなんとか)
エンディング感想(ネタバレなし)
率直に良かった。
原作プレイヤーはラストのあの展開に期待と不安を同時に抱えてプレイし続けることになると思うが、個人的には満足の行くラストだった。
ネタバレはしないし、しづらい。ストリーマーの配信などではなく、ぜひプレイしてそのストーリーを見届けてほしい。
このゲームは誰が遊ぶべきか?
以下のいずれかに当てはまる人は遊んで損はないだろう
かつて原作を楽しんでいた大人たち
フィールド上のイベントを埋めていくことに楽しさを見出す人
戦略を練って工夫して戦うバトルが好きな人
ハリウッドの大作のような大規模な予算がかかったプロダクトを楽しめる人
ここまで書いて力尽きました。
もうやめさせてもらうわ。どうもありがとうございましたー。