#4 金継ぎ 割れ① 欠け③ 道具③
今回は割れの第 1 回目、欠けの第 3 回目の作業と道具制作についてになります。
今回教わった豆知識、チューブの漆は横に寝かして保存する。成分が下に溜まるため。チューブの漆は濾紙で濾して茶碗に入れてラップをかけて保存すると良い。
割れ①
今回の割れたお皿は大きいサイズの磁器です。陶器と違い割れ面もツルツルとしていて接着が難しいのでガラス用の漆を使いました。
麦漆を準備します。
麦漆が馴染んで乾燥するまでの間に磁器の割れた部分の面取りをします。ダイヤモンドヤスリで45°で両サイドを削ります。これはこの後、錆び付け等のくぼみを作るためです。
麦漆ができたら接着面に塗ります。両方の面にまんべんなく塗ります。
力を入れて接着します。
竹べら等で平らかどうか確認しながら調整し、問題なければマスキングテープで固定していきます。かなり強い接着力なので、この段階で結構くっつきます。
エタノールではみ出した漆の掃除をしておきます。
今回の作業で写真のようになりました。これで数週間待ちます。
欠け③
今回は前回の刻苧の上に錆付けをしていきます。
砥の粉に水を加え耳たぶくらいの硬さに練ります。
1 が 6 : 4 の漆を加え錆漆をつくります。
待ち時間に刻苧を彫刻刀で削り整形します。
2 で刻苧を塗ります。錆漆は固まりやすいのでラップをかけて時々混ぜながら使います。
できたのがこちらです。これも数週間待ちます。
道具③
錆漆のお話、錆漆は2~3日もちますのでラップに包んで保存可能です。
今回は定盤制作の続きです。
前回の板の広い面と側面に錆漆を塗ります。少し厚めにぬります。
乾かします。続きは次回。
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