事務系派遣社員で、やった業務を振り返る(前編)
こんばんは。
今のところ話のネタが尽きず、まだアウトプット出来そうなので記憶が明るい状態で書いていきたいと思います。
事務系派遣社員に求められるスキルって、ぶっちゃけどうなの?
派遣会社がよくだしてくる案件シートには
「タッチタイピング必須!」
「Excel中級程度の方!」
という文字がないだろうか?
では仮に出来たらそれで良いのか?ということではない。
実際は、
「制度化されていないものをキレイにする」
の、スキルが求められていることのほうが、多いと思った。
つまり、前提条件はクリアしつつさらに上のレベルを暗黙の了解で出向先が要求してくるわけだ。
これはなかなかプレッシャーがかかる。
そのくせ、給料は決して高くない。所得税も普通に正社員と同じくかかるし、社会保険だってもちろん安くない。
6年間で自分が感じたことを総括すると、下記の通り。
・案件シートに書かれていることは、クリア出来ていれば問題なし。
・多少実力に届いていないとしても、採用してもらえることもある。
ただ、もっと向上させようという気持ちも持たないとキツい
大体、出向先社員が考える単純作業と思っているものは、実際はマニュアル化されていなかったり、結構ずさんな業務実態が多いからだ。
略歴を元に振り返る
1社目: 某大手ITベンチャー企業
ここは、とにかく派遣社員はコマ扱いみたいな会社だった。
最後までひとつも良いところが見つけられず、ここまで露骨に派遣社員を差別する会社があるのかと、驚いた。
一度説明したら二度と同じこと聞くなみたいな空気を出す上司。
「わからなかったら聞いて」というくせに、聞けば「なんでわかんないの」とか平気で返してくる。
あと、妙に時間管理が厳しい。「きのう10分で出来たことが15分かかる理由は?説明して!」と、イチイチ文句をいってくる。そして、残業は絶対許さない。そのくせ社員は残業する。また、残業が増えると派遣社員のせいにされる
「あなたが効率的に動かないから負担が増える」と、言いがかりつけてくる。意味がわからない。
ちなみにこの上司、女性だったのだが、いつもいつもキレている。彼女は笑うことなんかあるのだろうか?
なおこの企業、驚くことにマニュアルはない。悪い意味でベンチャー企業。全部今まで若い者のノリでやってきたのだろう。
全部上司が説明したことを一度で完璧にこなさないと、ずっと文句をいわれ続ける。
分かりにくいExcelシートの更新も、上司の思うレイアウトや、イチイチA1にカーソルを戻した状態にしないと、すぐキレる。
「向いてないから辞めたい」と、勤務3日目で派遣会社に名乗り出たが「先方が必要としてるから」と却下される。
ここの求める最低条件は、「Excelが使える人」ではなく、実は上司のコマとして喜んで仕事できる人だったのではないか?
やることも多く、意味不明なExcelシートの更新しながら、Web製作会社とスケジュール調整して、顧客対応もして、関係取引先とも…みたいなのがとにかく続く。
あとここは、派遣社員の休憩スペースは変な長机みたいなとこに座って食えで、社員は社員専用ラウンジスペースみたいなものがあり、露骨に環境も差別される。
派遣社員は当然そこに入ることも許されず、IDで跳ねられる。
また、社員が出席する会議の議事内容が、派遣社員に共有されることはない。おかしなぐらい秘密主義である。
あまりにも独特な空気が嫌だった。二度とこの会社の敷居は跨ぎたくない。
これが嫌で3ヶ月で辞めた。
2社目:新興医療系ベンチャー企業
1社目を契約終了したら、すぐに上がってきた案件。要件は
タッチタイピングできる方
だった。ちなみにタッチタイピング苦手だが、1分100ワードの早打ちは一応可能。そのかわりホームポジションがめちゃくちゃな、自己流のため打ちミス多し。
簡単にいうと、1日100件ほど上がってくる原稿を校正して、専用システムでWebにアップしていくという感じの仕事。
この会社は1社目と正反対で派遣社員だろうが、バイトだろうが仕事はどんどん自主的にやってくれという企業文化。
結構楽しく勤務できた。
この会社にはあまり活用されていない、Kintoneが導入されていて、社員に「使って良いですか?」と聞いたら「良いですよ、やってみますか?」と二つ返事でOKもらう。
余計なお伺いを立てるまでもなく、どんどん好きに動けるところは魅力的だった。
しかし、順風満帆とはいかず勤務開始1年半が経った頃、どんどんおかしな方向へ。
お世話になった上司が役員になり現場を離れ、新しい上司が半年で辞職して、最後に入ってきた上司が時代を間違えた体育会系脳筋タイプ。
会社のムードがおかしくなり、連休がこれから始まる、というちょっと前に派遣会社から連絡がくる。
「ごめんなさい、来月いっぱいで契約終了が決まりました」
寝耳に水。
その後、社員から個別に呼ばれて「申し訳ないけど、あなたにこれ以上この会社を詳しくなってもらいたくないし、仕事を任せるわけにいかないから辞めてほしい」的なことを言われた。
全部この会社に貢献したことも、信用も吹っ飛んだ。すべてのやる気もなくした。
脳筋上司曰く「事務系は若い女の子に任せたい」方針らしく、男はいらないようである。
そして会社の方針が急な方向転換。
コストカットしろと、外部から怪しいファンドの口出しがあったらしく全部署からベテラン派遣社員は、どんどん契約終了に追い込み、今後は全部システム化、内製化するからなるべく人を雇うなに。
こうして俺は契約終了となった。
最終出社日は上司も顔出さず、回りに周知もしていない酷い仕打ちに遭う。
「いままでありがとう」の一言もなく、仕事を終えろとか本当にふざけてる。
はっきりいって、社員は派遣社員の仕事の進捗なんか全く見ていなかった。
任せるだけ任せて要らなくなったら切る。
このやり方は、手柄を横取りしているだけなので非常に腹立たしい。
その後、この会社はベテランがどんどん抜けて、元社員が会社を立ち上げたり、同じ担当の派遣社員は全員退職したりと、かなり虫食い状態になっているようである。
ざまあみろぐらいにしか思わない。
教訓
任せてくれる系会社は、ある日いきなり要らないから辞めてねと言われる可能性あり!
後編に続く。