【カニ記】食べ尽くし系男子
うちの父が食べ尽くし系男子だ。父がご飯を食べに来る時はカレー、シチュー、豚汁、鍋など大量に作れるものを用意しておく。
余るだろうと思った量を作っても、いつの間にか食べ尽くされている。
炊いた米もなくなる。多めに炊いて残ったら冷凍しようと思っていても、見事にたいらげられる。食わず女房か。
困るのは、他の人が食べないうちに副菜とかを全部食べられてしまう時だ。一汁三菜とまではいかないものの、二菜くらい作ったうちの一つがまるまる父の胃袋に消えている。
結局、一汁一菜の質素な食事になるか、慌てて副菜をもう一品作るかしないといけない。
あとは、遅く帰ってくる家人のために、一人前を残しておいて欲しかったおかずを食べ尽くされると大変困る。また新たにおかずを作らないといけないじゃないか。
万が一、夕飯のおかずや白ご飯が残ったとしても、朝には綺麗さっぱりなくなっている。
この間も、少ないけれど旬の野菜を頂いたので、副菜として食卓に出したら、誰も食べないうちになくなっていた。頂き物だから、みんなで分けて食べようと思っていたのに…。
買い置きのカップ麺も、食べようと思った時にはない。食べ物だけでなく、お土産のちょっといい粉コーヒーとかもドカドカ飲んで、誰も飲まないうちに消えた。
対策として、食べられてもいいものは冷蔵庫の手前に置く。食べてほしくないものは奥に隠す、などとしてみた。ただ、父は冷蔵庫物色スキルも高いので、「これ食べていいか?」としょっちゅうきかれる。
ある程度、年がいっても食欲があるのは悪いことじゃないと思ってたけど、書き出すうちに思い出しイライラが込み上げてきた。
とりあえず、父が晩ごはん時に来る場合は相撲部屋くらい食事を用意する。かさ増しできるものはかさ増しすることを心に決める。
今日は具だくさん豚汁でお腹をいっぱいにさせる作戦。あとは副菜を五品くらい用意しておいて、それぞれ少しずつ食べることで食い尽くしを防ぐ。豚汁も副菜も一人前くらいは残っていたので私の勝利。
課題としては、一週間分くらいの食材が三日でなくなること。うーん、引き続き試行錯誤が続きそうだ。