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カニヲ
2024年1月1日 12:54
よく迷子になる子供だった。家族と買い物に出ても、面白そうなものを見つけると一人で走って行ってしまう。母と祖母は出かけるたびに迷子になる私に困っていたらしい。一度、私が迷子になった時、はぐれた私に気づいたものの、私自身がどのくらいでその事実に気づくか、試したらしい。母と祖母が物陰からひとりでウロウロ歩く私を見守っていたが、結局私は困りもせず泣きもせず嬉々としてひとり歩きをしていたそうだ。