Shopify Flowとは? 使い方から活用事例まで完全解説!
こんにちは。shopifyエンジニアのはまの(@hamanokeitarou)です。
Shopify Flowは、注文管理、在庫管理、顧客対応など、さまざまなタスクを自動化できるshopifyの純正アプリです。
本記事では、Shopify Flowの基本的な使い方から、実際にshopify運用で役立つ活用事例までを詳しく解説します。
shopifyでEC運営をしていく中で、shopify flowを活用すれば様々な施策が実現可能になります。
Shopify Flowとは?
Shopify Flowの概要
Shopify Flowとは、shopify上で動作する自動化ツールで、ストア運営における業務を自動化することができるアプリです。
具体的には、商品の在庫管理や注文処理、顧客対応など、繰り返し発生する作業を自動化することによって、手動で行う手間を削減し、効率的にビジネスを運営することが可能です。
Shopify Flowの対象
Shopify Flowは、ベーシック、スタンダード、プレミアム、またはShopify Plusのうちいずれかのプランにご加入の事業者様であれば、すべての国で利用可能です。
Shopify Flowの構成
Shopify Flowは、ワークフロー(業務の流れ)を自動化するための「トリガー」、「条件」、「アクション」という3つの要素で構成されています。
・トリガー: 何かが起こった際にワークフローが始動するきっかけ(例:注文が完了したとき)
・条件: トリガー後にワークフローが実行されるための条件(例:購入金額が1万円以上のとき)
・アクション: 条件が満たされたときに自動で実行される作業(例:顧客に確認メールを送る)
これらの要素を自由に組み合わせることで、業務のあらゆる部分を自動化できます。
Shopify Flowの主な機能
トリガー、条件、アクションの組み合わせでワークフローを構築
前述の「トリガー」、「条件」、「アクション」という3つの要素を組み合わせてワークフロー(業務の流れ)を作成します。
テンプレートを使用する
Shopify Flowには、あらかじめ用意されたテンプレートが多数揃っています。
これにより、特別なスキルがなくても簡単に自動化を始めることができます。
テンプレートには、以下のような例があります。
・高額注文の通知
特定の金額以上の注文が入った際に、自動でスタッフに通知を送信するワークフロー。
・顧客のタグ付け
一定の購買行動を基に顧客に自動でタグを付け、その後のマーケティングに活用するワークフロー。
・不正注文の自動キャンセル
不正リスクが高い注文を自動でキャンセルし、管理者に通知を送る。また、顧客にもキャンセルの通知メールを自動送信するワークフロー。
他アプリとの連携機能
Shopify Flowは、他のShopifyアプリと連携して、さらに強力な自動化が可能です。
例えば、メールマーケティングアプリや在庫管理アプリと連携することで、複雑なプロセスをシームレスに自動化できます。
・Klaviyoとの連携
顧客の購入履歴に基づき、自動的にパーソナライズされたメールを送信することができるため、より効果的なリテンション施策が可能になります。
Shopify Flowのメリット
業務効率の大幅向上
Shopify Flowを導入することで、日常業務を自動化できるため、作業にかかる時間と労力を大幅に削減できます。
これにより、スタッフは他の重要な業務に集中でき、全体の生産性が向上します。
特に、大量の注文や複雑な在庫管理を自動化することで、手動のミスが減少し、ビジネスの効率が飛躍的に向上します。
・高額注文が入った際のスタッフ通知、在庫が一定量を下回った際の自動通知など、手作業では見落としがちな部分をShopify Flowがカバーします。
カスタマーエクスペリエンスの向上
Shopify Flowを活用すると、顧客一人ひとりにパーソナライズされた対応が可能になります。
顧客の行動に基づいて自動でタグ付けを行い、それに応じたフォローメールや特別なオファーを送信することで、顧客との関係を強化できます。
・新規顧客にウェルカムメールを自動で送信する、購入後一定期間後にレビュー依頼を自動で送るなど、顧客満足度を高める仕組みを簡単に構築できます。
売上アップへの貢献
自動化されたワークフローを活用することで、販売促進やリピート購入の機会を最大化できます。
例えば、特定の商品を購入した顧客に自動的に割引クーポンを発行したり、再入荷通知を自動で送信することで、売上の拡大をサポートします。
・購入後フォローメールや割引コードの自動発行、再入荷時に顧客へ通知を自動で送ることで、リピート購入や追加購入の機会を促進します。
低コストでの自動化実現
Shopify Flowは、Shopifyの「ベーシックプラン」以上の全プランに含まれているため、追加のコストをかけずに強力な自動化ツールを利用できます。
特に、他のマーケティング自動化ツールに比べて、低コストで高機能な自動化を実現できる点が大きなメリットです。
Shopify Flowでワークフローを作成する方法
ワークフローの作成手順
今回は例として「テストプロダクト」という商品が購入された時に「test-product購入」という顧客タグを付与するフローを作成します。
まずは下記よりShopify Flowのアプリをインストールします。
アプリを開き「ワークフローを作成」をクリック
トリガーを選択をクリック
あらかじめ定義されたさまざまなトリガーが用意されているので選択します。
今回は「order created」を選択してください。
条件をクリック
あらかじめ定義されたさまざまな条件が用意されているので選択します。
変数を追加>Order>lineItemes>product>「Handle」を選択してください。
「次のものと一致する」が選択されていることを確認し、Handleに「test-product」と入力
アクションをクリック
あらかじめ定義されたさまざまなアクションが用意されているので選択します。
今回は「Add customer tags」を選択してください。入力欄には「test-product購入」と入力します。
最後にワークフローの名前を変更して「ワークフローをオン」をクリック
handle名「test-product」というテスト商品を作成してテスト注文してみましょう!
作成したワークフローを流用する
Shopify Flowでは、作成したワークフローをエクスポート/インポートして流用できます。
これを利用することで一度作成したワークフローを別のストアで使用したり、知人からワークフローのデータをもらって使用することも可能です。
ワークフローのテンプレートを活用する
Shopify Flowには、完成されたテンプレートが多数用意されており、これを利用することで簡単にワークフローを作成できます。
テンプレートを選び、必要に応じてカスタマイズするだけで、即座に自動化を開始できます。
まとめ
Shopify Flowは、ビジネスの自動化を通じて効率化を図り、売上向上や顧客体験の改善を実現できる強力なツールです。
トリガー、条件、アクションの組み合わせ次第で基本的な機能から高度な自動化まで、多種多様なワークフローを作成できます。
ご自身でわからなければ「こんなことできないですか?」程度でも大丈夫ですので、ご相談ください!