atama plusに入社して4ヶ月たちました
こんにちは、atama plusの松村といいます。
2016年に新卒で金融系SIerに入社し5年間働いたあと、今年の4月にスクラムマスターとしてatama plusに入社しました。
入社して4ヶ月が経ち、だいぶ慣れてきたので入社エントリーを書いてみます。
atama plusの人が書いたnoteを見たことが私の入社のきっかけになったので、同じように興味を持ってくれる人がいれば嬉しいです。
入社理由に関係するため、まずは学生時代から前職までのことを書いてみます。
学生時代〜就職まで
高専(高等専門学校のこと)から修士まで情報系を専攻していました。
ただ、15歳の頃から「君らはエンジニアになるんだ」と言われ続け天の邪鬼な気持ちになり、就職活動時にはエンジニア職以外の説明会にもよく出ました。
ただ情報系の勉強は好きだったし、これまでの学びを無駄にするのはもったいないと思い、いい塩梅としてプロジェクトマネジメントを中心に行う金融系SIerへの入社を決めました。
他に、生まれてからずっと地方で過ごしていたので、全国の人が使うサービスを作っている会社に憧れがあったことと、そこで働くことは世の中へ価値を届ける事に直結するのでは?という考えもありました。
就職〜atama plusへの転職まで
入社後、Web関連システムの開発部署に配属されたのですが、早々に「開発」の難しさに直面しました。
まず、「簡単にできる」と思っていたちょっとした計算ロジックや表示の変更に多大な時間が費やされ、難易度が高いとされていることを知りました。
当時は活きのいい新卒として「そんなに大変なはずないだろう」と思っていましたが、いざ自分で案件を担当してみるとその難しさにとてもショックを受けました。
ただ、その難しさが技術的側面に起因しているものではなく、プロジェクトの運営や開発方法に起因しているものだと気づき、このことがプロジェクト改善や開発手法などに興味を持つきっかけとなりました。
その後は、スクラムチームでアジャイル開発をしたり、プロジェクトマネジメントだけでなくモバイルアプリの開発をしたり、楽しく過ごしていました。
また新卒のころから変わらず、そのとき携わっているプロジェクトの改善箇所を考えることが好きだったので、その一環として他の会社の様々な取り組みをよく調べていました。
そのときに出会ったのがatama plusの開発手法に関する記事でした。それをきっかけにatama plusという会社について調べてみると、単に先進的っぽい手法を取り入れている会社というわけでなく、会社の姿勢として理由を持って物事を選択し、検証しているように私には映りました。
何年かの開発経験を積み、銀の弾丸なんてないということが身にしみてきたタイミングで「いま何をやっているか」ではなくて「これからどんな姿勢でやっていくか」が大切だとちょうど考えていた時でした。
また、組織のメンバー全員が同じ方向を目指すことが、価値のあるプロダクトを生み出す大きな要因だと思うようになっていたので、atama plusがミッションドリブンカンパニーであることにも強く魅力を感じました。「自分が働くことで世の中に価値を届ける」という、就活の頃に考えていたことが、より本格的に実現できるのではないかと思い、転職を決意しました。
(ミッションにどう共感したかは、結構長くなりそうなので割愛...)
atama plusに入社してみて
入社してから最初の2週間は全社オンボーディング(入社後の社内研修のこと)、その後チームに配属されて徐々に業務を始めていきました。
手厚いオンボーディングやスタートーク(※)のおかげで、入社から1,2ヶ月で会社やメンバーのことをかなり知ることができました。
(※) 入社した社員と既存社員が1on2で30分くらい自己紹介や雑談する、コミュニケーション施策
今は、atama+のアプリを作っている5つの開発チームのうち、1~2チームのスクラムマスターとしてチームの活動改善を支援しています。
具体的には、スクラムセレモニーの改善やファシリテーションや、チームビルディングを行います。定常業務らしいものは少なく、開発チーム全体の方向性や各チームの開発状況に応じて、都度支援が必要なものは何かと考え、そのための施策を講じます。
そのような職種なので、スタートークでは「入社していきなりスクラムマスターって大変じゃない?」と他のメンバーから聞かれることもありましたが、新規メンバーをとても歓迎してくれる雰囲気のおかげで、全くそう感じることはありませんでした。
転職して4ヶ月、前職と異なる点は様々ありますが、特にいま強く感じているatama plusという会社の特徴をいくつか書いてみます。
■ユーザー価値の高いプロダクトを作ろうとしている
カスタマーサクセスのメンバーが集めた塾や生徒からの生の声や、自分達でプロダクトを触ったり、塾の授業を見学したりして気づいたことが、プロダクトへのフィードバックや改善アイデアとして毎日いくつもSlackに投稿されています。
それらは目安箱のようにただ意見を集めるだけではなく、投稿に対して重ねるように追加のアイデアが出され、実際にプロダクト開発の中で検討されています。
開発チーム側は、それらの声をもとにさらに高い解像度でペインを理解するための調査を行い、対処療法的な打ち手ではなく本質的な打ち手を考えます。
このように、カスタマーサクセスから開発まで全員でユーザーのためのプロダクトを作るカルチャーがあるんだなと感じました。
また「早くこの機能を出してあげたい」という言葉を社内でよく聞く気がします。
自分達が作りたいものを作って提供するのではなく、本当に生徒のためになるものを提供したいという意識が、こういった言葉に表れているのではないかなと思います。
■常識や前例にとらわれない
atama plusには、大切にしているカルチャーを記載した「atama+ culture code」というものがあり、そこには以下のような記述があります。
「私たちは常識や前例にとらわれません。 今あるやり方は、じっくり紐解いていくと単なる慣習だったり、 かつては意味があったものの今は前提が変わってしまっている、 ということが多々あります。私たちはそうした、業界に(あるいは社会全体に) 広がる「当然」を疑います。」
「指針としてはそうかもだけど、実際はそうも言ってられないんじゃない?」と言われそうな気もしますが、カルチャーコードに書かれていることが徹底されていると感じています。
例えば、経費申請。「購買ルールがないと何が起きるか」から議論され、結果各自が自律して会社の成長に必要なものを判断できるという考えから「5万円以下のものは各自判断で購入可能」となっています。
一般的なルールを適用すれば、議論も必要なく運用できると思いますが、本当に必要なルールだけを策定し、メンバーが自律的に各自で判断・行動できるように考え抜かれています。
そのような考え方は開発チームの中でも徹底されていて、開発手法やプロセスについて検討する際にも他社事例をただ真似するようなことはなく、まずはその手法について学び、本当に自分達に適用できそうなのかを深く議論する文化が根付いています。(議論し尽くせないような場合は、仮説を立てて実験・検証することが大事ともよく話しています)
これからやっていきたいこと
■開発チームがよりレベルアップできるように支援したい
創業以来、常に課題に対処し続けている結果かと思うのですが、「基本的なことができていない」というようなことがなく、開発チームの水準が高いところにあると感じています。
atama plusのスクラムマスターは、チームの成功確率を最大化することが役割であるため、水準を下回らないようにチームの支援を行う一方、より高い結果を生み出せるようにチームを支援する必要があると考えています。
「基本的なことができるようにする」という改善であれば、その基本的な水準に向かえばいいのですが、現状のatama plusはすでに開発チームの水準が高いため、高い理想を描くことからはじめる必要があります。能動的に学び、考えることはチャレンジングで本当に難しいと思う場面もありますが、取り組み甲斐のあることだと思っています。
■良いカルチャーの維持に寄与していきたい
atama plusでは「社内の誰が偉いとかではなく、生徒のことを最優先に考えよう」と、よく話されています。
実際に入社してみて、フラットな文化や、誰にどういう順番で合意形成をしないといけないといった暗黙のルールがないことに、最初はすこし戸惑いましたが、慣れてくると非常に働きやすいです。
一方、私のような縦社会文化の出身者がこれまで通りの行動をとると、カルチャーに悪影響を及ぼしてしまうのでは、と危惧しています。
自分の振る舞いや行動には気をつけながら良いカルチャーの維持・醸成に寄与していきたいです。
結局、転職してどうだったのか
毎日刺激的で楽しく、とても満足しています。自分達が世の中に価値を提供できているという強い実感がありますし、スクラムマスターとして活動する中でも日々学びが大きく、自身の成長にも繋がっているなと感じます。
一方で、既存メンバーが温かく迎え入れてくれて、早い段階でatama plusの一員となれた感覚が強い分、まだまだ会社としてやるべきことってたくさんあるなと、自分ごととして思いますし、自分自身も足りないことだらけだなと気付かされました。
これからも現状に安住せず、よりよいプロダクトを、組織を、みんなで作っていきたいです。
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