禁煙のはなし4 「助走期間」
禁煙前に助走期間をもうけました。最初の禁煙に失敗して、普通のやり方では無理だと悟ったからです。減煙で徐々に本数を減らして慣れていく作戦。これを吸いきったら終わりにしようと願って、2箱(40本)を買ってスタート。この時点でこの2箱以外の買い置きは無し。1日12~14本吸っていたので、普通なら3日で消費する数です。安易だけれど、自分なりの計画でした。
まずどのくらいまで1日の本数を減らせられるかやってみることに。なるべく吸わない生活を心がけて、半分ぐらいまで減らせました。起床後、食後、就寝前だけ吸うことにして、あとは無くてもなんとかなることが分かりました。いつでも自分の好きな時に吸ってたのが、ご褒美、お楽しみみたいな位置づけに。多少の我慢はあるが、このくらいなら禁断症状は出ない様子。さらに食後だけ吸うことにしてみる。このくらいで結構我慢がつらくなります。自然と一本の味わい方が丁寧になる。でも自分で想定したより少ない本数で生活できていて、案外なんとかなるものだとも思いました。そして、残り本数が減っていくカウントダウン感。結局、40本で一週間以上過ごせました。
最後の1本が箱の中で小さくカタカタ鳴っていたあの感じ、あの時どんな気持ちだったかは覚えていませんが情景だけ覚えてます。
そして、その最後の1本を吸って就寝。翌日は月が替わって11月1日。肌寒い季節になってきましたが、なにか始めるには丁度きりがいい。
おかしな話だけど、空っぽになった箱とその上にライターを乗せて、捨てもせずそのまま机の端にずっと置いていました。無意識でやっていたけれど、禁煙に成功したら記念に取っておくつもりだったのか、その方が全く無いより精神的に落ち着くからだったのか。禁煙書には身の回りから、ライターや灰皿などタバコに関するものは無くすことを勧めるものが多いです。後に知ることになりますが、タバコの減煙も一本一本への執着が強まるので逆効果との見解もあるようです。専門書にケチをつけるつもりはないですが、100人の喫煙者に100通りの禁煙方法があると思っています。一律のやり方では成功しないのが禁煙だと思いますので、自分のやり方を自分で見つけて成功するのが理想だと思います。
ここで禁煙の確信的な部分に少し触れますが、一時的に辞めることが目的ではなく、その後継続することが目的です。教えてもらった方法で何となく出来てしまうより、苦労したり、のめり込んだりして手にした禁煙のほうが手放したくないはずです。それって成功の重要なポイントだと思います。
話が脱線しましたが、ともあれいよいよ禁煙開始となりました。
禁煙のはなし1 「禁煙を楽しもう」
禁煙のはなし2 「“たばこが好き”は言い訳だった」
禁煙のはなし3 「禁煙に失敗した」
禁煙のはなし4 「助走期間」
禁煙のはなし5 「スタート」
禁煙のはなし6 「禁断症状の対処法」
禁煙のはなし7 「当時から現在まで」
禁煙のはなし8 「大掃除、そして猫はじめました」
■カーキびわ と申します。
現在(2022年)、禁煙歴10年目。喫煙歴は18年くらい。卒煙10年を迎える前に、禁煙やたばこについて思い出すこと、今になって想うことを少しずつ書いております。僕の場合は紙巻たばこの時代の話ですが、どなたかの参考になれば幸いです。