【ご報告】東京新作公演につきまして
この度開催を予定しておりました長谷川恒希のひとり芝居 人間生活図鑑東京新作公演、諸般の状況を鑑みまして、熟慮の上、苦渋の決断ではございますが、開演を延期させていただくことに致しました。
自慢の新作の演目を、ずっと支えてくださっている東京の皆さんにお見せできるのを本当に楽しみにしていたので、個人的な感情だけで言えばただただ悔しいです。
演出の関根と共に、開演を信じ稽古を繰り返しました。
周りの劇団やイベント公演が相次いで中止になり今後の未来を諦めなければいけないような認め難い状況、
そして何よりたくさんの人が悲しい想いをされている話を嫌と言うほど耳にし、
今後の為に、僕らとしてはまずはこの事態を終息させる事が第一だという判断を致します。
これが1つ目にお伝えしなければいけないこと。
そしてもうひとつ言わせてください。こんな状況、生きてるだけでしんどいかもしんないけど、お互いの仕事や辛い状況を認め合おう。最前線で戦ってくれている看護師さんやお医者さんに心無い言葉かけちゃダメ。自分の為だけじゃなくて誰かのために仕事している人に悪意を向けちゃダメ。完全に理解はできなくても、少しだけでも、想像しよう。
そして何より、自分の為だけに外に出ちゃダメ。
自分は大丈夫だとしても、誰かが不安になる事はしない。周りの大切な人に被害を与えてしまうかもしれない。あなたにとっては他人でも、どんな人も誰かにとっての大切な人です。すれ違っただけの人でも、どんな人でも。そういう誰かを想像できるのが日本人のはずです。
本当にしんどい状況だと思うけど、日本人はどんなに辛くてもなんとか前を向いて歩ける人種のはずなんです。
現実に体験をしてない僕からは重すぎて言えませんが、歴史を辿れば、足跡が見えます。
最後に。こんな事態にも関わらず開演を楽しみに待っていてくださったお客様、ただの1人もキャンセルのご連絡がなく、こちらの判断を待っていてくださった事を、僕としては本当に心から嬉しく思います。それが褒められたことなのかどうかはわからないけど、これは誰にも批判させない。個人の気持ちとして、有り難かったです。そして最後には、「今回はキャンセルで家にいさせてください」と言って来てくださったと思います。
今回ご予約頂いていたお客様には、ちゃちでささやかではございますが、次回の東京公演ご来場時、なんらかのノベルティをプレゼントさせていただきたいと思います。ただの気持ち程度ですが・・・そしてこのしんどかった日を、皆で振り返る。
みんなの気持ち、みんなの未来、繋いでいきましょう。
大丈夫。生きてればまた会えます。
今回の新作公演はまた必ず東京でやります。約束。
言いたい事はいっぱいありますが、言わなきゃならない事だけを言いました。
これ以上被害が大きくならないことを切に願います。
応援してくださる方も、遠くから気にかけてくださる方もみんな、いつもありがとうございます。そして、ご報告が遅くなってしまったこと、お詫び申し上げます。
事態が落ち着いたら、また、劇場で会いましょう。元気な姿で。
楽しみにしています。
長谷川恒希