🇻🇳#9 ベトナム•ホーチミンのススメ

2024年7月27日 11:40

#9では、ベトナムの交通機関をご紹介！！
バイク移動が主なベトナムですが、観光にはバスや飛行機を効率的に使うのがおすすめ。また現地の方もテト(旧正月)には、これらを使って大移動します。

鉄道　

都市地下鉄

これほどまでにバイク社会が発達した理由として、その他の移動手段がないことが挙げられるでしょう。

現在、首都ハノイには地下鉄が開通していますが、ホーチミンにはありません(工事中)
ホーチミンの地下鉄を作っているのは、日本の住友商事で、2012年より工事が始まりました。車両は日立製作所が納入する。

予定では当初、12路線の計画でした。しかし10年以上経った今でも、着工しているのはわずか1路線。
そしてこの工事が遅れに遅れ、たった20kmの1号線(サイゴン線)を作るのに10年費やしています。2号線は計画は承認されましたが、未着工状態が続いています。

サイゴン線は、2024年夏に開業予定だそうです(何度目の開業予定だよ😡今回こそは本当に開通するんだよな？？)

しかし私は、鉄道が開通したところでベトナム人は使わないと思います。なぜならバイクの方が、安く早く簡単に行きたい場所へ行けるから。
確かに道路はカオスなくらい混雑していますが、鉄道を使って移動しても、結局駅から目的地までボロボロな歩道を歩く羽目になります。

とはいえ、観光客にとっては鉄道はありがたいはず…
しかし現在着工しているサイゴン線は、観光客が行くようなところを通りません。ベンタイン市場など観光地のど真ん中が始発になりますが、その目的地がただのホーチミン郊外。

でも開通したら、すぐに乗りに行って、また報告しますね！！(本当はめっちゃ興味ある)タンソンニャット空港からベンタイン市場を通してくれたら、めっちゃ嬉しいのですけどね。それならベトナム人も使います。
まぁ、タクシーやバス業界から反対されまくっていることは、分かりますが…

統一鉄道

市内を通る鉄道はありませんが、ベトナム全土に巡らされたベトナム統一鉄道があります。北部ハノイと南部ホーチミンを繋ぐ南北線がメインで、その総距離は1726km。
日本の新幹線なら10時間くらいで到着出来そうですが、ベトナムの鉄道は絶望的に遅い。時速50kmが限度でなので、なんと所要時間は36時間！！朝6時にハノイを出ると、ホーチミンに着くのは翌日午後4時…

一日片道たったの5本という、本数の少なさですが、普段は客の数がそれほど多くありません。
そりゃ近距離の移動ならば、バスの方が安くて快適。遠距離ならば飛行機に乗りますよね。

普段の統一鉄道にはバックパッカーが多く、ベトナム縦断旅をするにはもってこい。
でもテトの期間は、飛行機のチケットが高騰し取りにくいために、統一鉄道を使うベトナム人で混雑します。
シートタイプや木椅子タイプ、寝台タイプなど様々あり、時期や値段も大きく変わります。

定価は以下の通り (ハノイ→ホーチミン)
ソフトシート：90万VND～115万VND (5,400円～6,900円)
寝台：110万VND～335万VND (6,600円～20,100円)

ここで予約方法を3つ紹介！！

①ベトナム統一鉄道公式ページから購入
英語対応しているので、予約はそこまで難しくないはず。

②旅行代理店から購入
日本語対応している「12go」というサイトをおすすめします。多少料金は上乗せされますが、最も簡単に予約出来ます。

③駅で直前買う
英語対応できるスタッフもいるので、英語力に自信があるなら直接購入してもいいでしょう。支払いは現金のみです。

バス

路線バス

続いて紹介する交通手段はバスです。観光客やベトナム語が分からない外国人にとって、最も難易度の高い乗り物でしょう。
私も乗ったことはなく、聞いた話やネット上の情報を元に紹介します。

ホーチミン市内を走る路線バスは1〜150番まであり、料金は5,000VND〜7,000VND(30円〜42円)
タンソンニャット空港から市内へ行くバスは、49、109、152番です。観光におすすめが、49番と109番で9月23日公園が終着点。
料金は49番が40,000VND(240円)、109番が12,000VND(72円)となります。

ここからバスの乗り方を説明します。
①以下のアプリを用いて、現在地から最寄りのバス停や、目的地への最短ルートを検索する。

②バス停に着いたら、乗りたいバスに手を挙げて合図。合図しないと止まりません。

③乗車して料金を支払う。現金のみで10万VND以上の紙幣を渡すと拒否される可能性があるので、小銭必須です。

④日本同様に降りたい停留所の一つ前の停留所を過ぎたら、ブザーを鳴らします。アナウンスは無いので、先程のアプリを使い現在地を確認しましょう。

路線図は以下の通り。

長距離バス

ベトナムの都市間を移動するには、長距離バスが便利です。その際は「The Sinh Tourist」のオープンチケットが便利。

複数の都市を巡るならば、このオープンチケットが最安値。
例えば、ハノイ、フエ、ホイアン、ニャチャン、ホーチミンを巡る1番コースなら、78万VND(4,680円)
ただし、区間順にバスを乗り継がなければならないので、旅程が詳しく決まっている場合に利用しましょう。

超豪華夜行バス

ご覧の通り豪華寝台バス。日本では道路交通法上、ベットを使用するのは不可能ですが、ベトナムならこんな豪華なベットに横たわって移動出来ます。
特におすすめが上の写真のような2列シートタイプのVIPクラス。一台に20席ほどしか無いので、広くて快適。
予約するには以下のサイトが便利です。

国内の主要都市だけでなく、マイナーな地方都市までベトナム中を網羅しているので、観光にもおすすめです。
さらに費用も安く、ホーチミンから300km離れたダラットまでは2列シートタイプで、35万〜VND(2,100〜円)
3列タイプならここから10万VND(600円)程度安くなります。それでも日本人からすれば、VIPクラスでも費用的に余裕ですよね。

シートベルトがあるとはいえ、ベットで横たわって移動という安全性に関して若干疑問が残るところ。
それでも豪華バスに乗る日本人や外国人も多く、日本では経験の出来ないような、海外ならではの体験をしてみてはいかがでしょうか。

航空機

JAL(日本航空)

ここからベトナムと日本を繋ぐ便を就航する、航空会社を5つ紹介します。
JALとANAに関しては、詳しく紹介するまでもないので簡単に。

JALのホーチミン行きは、毎日2往復。またベトジェットとの共同運航便もある。

JL79
羽田01:25〜ホーチミン05:15
JL759
成田17:45〜ホーチミン22:00
JL750
ホーチミン08:00〜成田16:00
JL70
ホーチミン23:20〜羽田06:50

フライトは季節によって多少時間が変動するので注意⚠️

ANA(全日本空輸)

ANAのホーチミン行きは毎日2往復で、全てベトナム航空との共同運航便。

NH891 (VN3495)
羽田17:10〜ホーチミン21:25
NH833 (VN3309)
成田19:20〜ホーチミン23:45
NH834 (VN3308)
ホーチミン07:00〜成田15:10
NH892 (VN3496)
ホーチミン22:45〜羽田06:45

ベトナム航空

1956年に誕生したベトナム航空。2014年に民営化された、ベトナム最大手の航空会社。
航空会社の安全性やサービスを評価する格付け会社「Airline Ratings」が発表した2024年トップ25航空会社に選出されている。

航空連合のスカイチームに加盟し、現在はANAがベトナム航空の株式8.8%を保有しており共同運航便が就航しています。共同運航便なら、ANAのマイルも貯まる。

ベトナム航空のホーチミン行きは毎日1往復で、ANAとの共同運航便。

VN301 (NH9701)
成田09:30〜ホーチミン13:30
VN300 (NH9702)
ホーチミン00:15〜成田08:00

日本🇯🇵(成田、大阪、名古屋、福岡)を含め30カ国に就航。

JALやANA同様のフルコストキャリア(FCC)であり、最安のプランで受託手荷物1個20kgと機内持ち込み7kgが付帯します。もちろん機内食も付いてくる。

日本からの国際線の値段はJALより高く、ANAより安い印象。
フーコックやダラットなど、日本からの直通便がない観光地へ行くには、ベトナム航空、ベトジェットエア、バンブーエアウェイズが最も利用しやすく思います。
ベトナム国内線でFCCはベトナム航空のみ。

また三井住友銀行との提携で、ベトナム航空のクレジットカードが発行されており、ベトナム航空マイル(ロータスマイル)を貯め、スカイチームの会員になることが出来ます。

ベトナムエアラインズカード/VISA
年会費 ¥5,500(初年度無料)
100円利用につき1マイル
ロータスマイルのチタニウム会員資格
スカイチームエリート会員資格
ベトナム航空超過手荷物の免除10kg

ベトナムエアラインズゴールドカード/VISA
年会費 ¥44,000
100円利用につき1マイル
ロータスマイルのゴールド会員資格
スカイチームエリート会員資格
ビジネスクラスチェックイン/ラウンジ
ベトナム航空超過手荷物の免除15kg

正直、年会費の割に特典が少なく、ゴールドカードを持つメリットはありません😅(スカイチームエリート会員だと、スカイチームのラウンジに入ることも出来ない)
ベトナム航空をよく利用する方でも、ノーマルカードで十分だと思います。

ベトジェットエア

ベトナム初の民間航空会社として2007年に誕生した、ベトジェットエア。
2012年の新規路線就航記念で、ビキニ姿のモデルを機内で踊らせ、ベトナム当局に罰せられたことで一躍有名になりました。

CAの制服もベトナム感があって可愛い😍
また女性CAと男性CAが同数いるのも、日本では珍しいポイント。
そして男性CAはなぜか全員ゴツくて大きいので、迷惑客やクレーマーがいても安心❤️

ベトジェットエアのホーチミン行きは毎日2往復で、日本航空やハーンエア(ドイツ)との共同運航便です。

VJ823 (JL5773)
羽田02:00〜ホーチミン06:10
VJ821 (H1 4012)
成田08:55〜ホーチミン13:55
VJ820 (H1 2176)
ホーチミン16:30〜羽田01:00
VJ822
ホーチミン23:20〜成田07:40

国際線は日本🇯🇵(成田、羽田、大阪、名古屋、福岡、広島)を始め、アジア全域に広く就航。ローコストキャリア(LCC)ということもあり、日本からの観光客も多く利用しています。

受託手荷物の購入はベトジェットエア公式アプリから行うのがおすすめ。航空券購入サイト等を介するよりも、2/3以下の値段です。
また当日のチェックイン時に、重量やサイズオーバーが発覚したり、受託手荷物を購入しようとしたりすると、2倍近く取られます。

またベトジェットの手荷物に関する規定は厳格なので、重量やサイズオーバーはなかなか見逃してもらえません。事前に手荷物の重量とサイズを正確に測っておくことを推奨します。
私はタンソンニャット空港で手荷物を測ったら7.2kgでしたが、ギリギリ無料持ち込み手荷物(7kgまで)として認めて貰えました。
詳しい方法は#1にて解説していますので、チェックしてみてください！！

機内食もベトジェットエア公式サイトから事前予約可能。予約無しでもフライト中に注文出来ますが、個数に限りがあるため食べたいものが確実にあるかは保証出来ません。

席も有料で事前予約出来ます。予約しなかった場合は、チェックインカウンターにて担当者が適当に席を決めます。
もちろん知り合い同士で乗る場合は配慮してくれますが、ギリギリチェックインだと離れ離れになる可能性が高い。
また適当に席を決めているからか、機内は空いているのに知らない人に挟まれるなんてこともザラ。席移動は有料で、勝手に移動するとCAが飛んできます。
JALやANAなどのFCCなら出来ますが、ベトジェットエアはLCCなので諦めましょう。

遅延や欠航が上等のLCCですが、ベトジェットエアはフライトが早まることがよくあります。直前(前日とか？)に登録したメールアドレスにその旨が記されたメールが送られてきますが、気づかなければ悲劇。
万が一のことも考えて、よく確認が必須です。遅延はまだしも、早まるのだけはやめてほしい…

バンブーエアウェイズ

多くの人に聞き馴染みがないであろう、バンブーエアウェイズ。
2023年10月までは🇻🇳国内線と、🇯🇵(成田)を始めとした🇰🇷🇹🇼🇸🇬🇦🇺🇩🇪🇬🇧🇺🇸の8カ国に就航。しかし経営難により、現在は国内線のみの就航になっています。
LCCですが、国際線では預け手荷物や機内食が無料のハイブリッド型サービスを提供。

経営再建を待って、日本便の復活が待たれます…

終わりに

今回は、ベトナムの交通機関をご紹介しました。鉄道やバス、航空機をうまく使えば、旅行をより快適に楽しいものにすることが出来ますね🥰

#10では、ベトナム文化の代表格とも言える、カフェ文化とおすすめのカフェをご紹介します。ありがとうございました！！

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