また逢う日まで
初めての出会いは2003年だと思います
きっかけはサッカー観戦の後に家族でちょっと飲んで、食べて、話せるお店ということで、ビッグスワンからの帰り道に寄ったのが…焼き鳥屋の大吉です
今だと『居酒屋に幼児を連れてくるなんて!』と叩かれてしまいそうなチビ2人と嫁さんと4人で試合後の楽しい時間を過ごさせてもらっていました
翌年…J1に昇格しても、それは変わらず
子供たちの試合へのモチベーションを高めるためにも「勝ったら大吉だから応援しよー!」なんて言ってましたね笑
思えばサポ仲間の石男や島男や松男との出会いもここでした
船越がアキレス腱断裂をした試合後に「船越大丈夫ですかね~」なんて会話が最初。ここから現在まで20年の付き合いです
仲間が増えると「勝ったら」がなんの効力もなくなるもんで、勝っても負けても、僕らにとってそこは集う場所となり、次の対戦相手の色をしたお酒を飲むのも恒例のことでした
そんな僕らを店長と奥様はいつも明るく、優しく迎えてくれました(まあお店なんで当たり前か…笑)
当時はまだ子供たちが小さいこともあって、絵本やらジャグリングカップで遊んでいたり、かなり自由にさせてもらっていましたね。いつも最後に子供たちにアイスをサービスしてもらった記憶も…
そんな僕らの場所…大吉を「大橙連合」なんてシールを作って貼っていたりもしました…誰がこの名称考えたんだっけな??(今も貼ってあるけどね)
ちなみにアルビレックスのチームカラーのオレンジを橙にして「だいきち」
シールは量販店なんかで当時置いていた、シール機みたいなやつで子供たちが作ったように記憶してたけど…
店長と奥様は最初からアルビレックスに興味があったのか、僕らが通うから営業トークとして話していたのか…それは分からないけど、行くと必ず「勝ったね!」とか「残念だったね」とか話してくます
いつも奥様は19時頃に来るので、それまでは店長1人
でも僕らが来ると焼き物も多くなるし、お酒も出るし、いつも割と早めに「忙しくなってきたから」と電話をして、少し早めに呼び出し…奥様ごめんなさい
店に入ってくるといつも「ニコッ」と笑顔で「いらっしゃい」と僕らに声を掛けて、パパッと支度を始め店長のオタスケマンへと早変わり!
時にイライラしている店長をなだめ、時にお客さんとの会話を楽しみ、いつもフロアを明るくする存在でした
店長はそんな奥様と阿吽の呼吸(当たり前か)
焼き物のスピードをアップし、僕らや他のお客さんへ焼き鳥を出し続ける
少し店が落ち着きだすと、店長は僕らと雑談を始める…お客さんが他にいなくなると、もうみんなでおしゃべり!
巨人好きのご夫婦で新潟に巨人戦がくると、いつも観戦に行くこと
結構ロックが好きなこと
常連には優しいのに、忙しい時にはぷらっと来た客には厳しいこと
…何だか色々思い出されます
最近では子供たちも大きくなり、上娘は結婚もして義理息子が増え、5人でお邪魔することも度々…もうみんなお酒を飲むので、お勘定が大変なことに笑
成人した娘たちと今でも飲みに行けるのだから良しとしましょう笑
子供たちが大きくなって…って話をすると、いつも店長と奥様は「こんな小さかったのに…」と目を細めて話しをします
僕らもそれを聞いて「そうですよね。こんなにでっかくなって」って笑います
僕ら夫婦はもちろん、子供たちもこの店が大好きです
20年以上の付き合いですから、子供たちにとってはもう親戚みたいなもん。お店に行くのは親戚の家に行くようなもんです。
蛇足ですが、上娘が小学校高学年の時の夏休み自由研究で、自分の町を調べるみたいなものをやり、近所のお店の一つとして、この店を紹介し、インタビューした内容を載せたりもしました
たくさんの美味しいをありがとうございました
たくさんの思い出をありがとうございました
たくさんの出会いをありがとうございました
たくさんの笑顔をありがとうございました
残念ながら思いもよらぬことでお店は閉店…寂しくて、残念で仕方ありません
僕らは泣きました
ここで出会った、いつも明るいあの夫婦も泣いていました
みんな泣きました
あの場にいたみんなが泣いていました
堪えても涙が止まりません
でも店長との約束もできました
また会う日まで…必ずですよ!
2024.10.22
記録のための日記でした