SpaceEngineをPlug and Play JapanのPortfolio Familyへお迎えしました

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Plug and Play Japanのスタートアップ投資部門であるPlug and Play Venturesは、Coral Capital, KVP, 複数のエンジェル投資家と同ラウンドにてSpaceEngineに出資しました。
SpaceEngineは、「店頭で商品を展開したいメーカー・ブランド」と「新しい商品の販売を希望する実店舗」をマッチングする卸・仕入のプラットフォームです。

インターネットの時代が訪れてから、消費者と商品・ブランドが出会う場はECやSNSなど、オンラインへと変遷してきました。
しかし近年はシリコンバレーを中心に、希薄になりつつあった顧客接点の強化のため、オフラインへの回帰が始まっています。アメリカではD2Cブランドが実店舗を展開し、購入前にブランドの世界観を体験できる環境を構築することが大きなトレンドになっています。一方、実店舗展開は非常にコストが嵩み、大半の個人や立ち上げたばかりのスタートアップなどにとって、とても選択肢に入れることが出来ないというのが実情です。

すべてのひとに自由なリテールを。上記の課題を解決するためにSpaceEngineは誕生しました。SpaceEngineを利用することで、メーカー・ブランドはセレクトショップ・書店・映画館・カフェ・美容院など、あらゆるジャンルの店舗へ初期費⽤0円で販路を拡大することが可能になります。また、店舗は委託販売形式で商品を仕入れることができ、アプリで手続きが完結するため煩雑な手続きに悩まされることもありません。

北米ではすでに周辺領域が隆盛の兆しを見せています。
例えば直近では、メーカー・ブランド向けに自社所有の実店舗内の販売スペースを貸し出すRetail as a Serviceを展開するb8taが日本進出を発表し、耳目を集めました。(b8taはPlug and Play Ventures US本社のポートフォリオでもあります。)
また、現在のSpaceEngineに近いビジネスモデルのスタートアップとしては、カナダのMatagoraが挙げられます。こちらはメーカー・ブランドに店舗の一部を区画単位まで細分化して貸し出すプラットフォームであり、Y Combinator S2019を卒業しています。

さらに、SpaceEngineは現在のメーカー・ブランド側から店舗側へ販売をリクエストする機能に加え、店舗側からも商品を仕⼊れられるto B卸売マッチング機能を2020年春頃にリリースする予定です。この領域においては、シリコンバレーにFaireというto B小売向け仕入れマーケットプレイスのスタートアップが存在します。2017年の創業以来、Y combinator, Sequoia Capital, Founders Fund, Lightspeed Venture Partners, Khosla VenturesなどトップティアのVCから支援を受け、飛ぶ鳥を落とす勢いでユニコーンへと成長を遂げました。
SpaceEngineもFaireのように、エンジン全開で世界へ、いや宇宙へまでも羽ばたいてゆくスタートアップへと急激に成長すると信じています。

創業者兼代表の野口さんは学生時代に起業し、シリコンバレーでビジネスを行い事業譲渡した経験を有する連続起業家です。
胆力・誠実さ・事業推進力を持ち合わせた素晴らしいチームの皆様とご一緒させて頂けることを非常に嬉しく思います。

趣味嗜好がますます細分化してゆく現代において、より多くの個人がブランドを創り、消費者が自分に合った運命のブランドに出会うことができる。SpaceEngineを通じて、そのような世界がいち早く実現することを期待しています。