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エー・スター・クォンタムをPlug and Play JapanのPortfolio Familyへ迎えました

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Plug and Play Japanのスタートアップ投資部門であるPlug and Play Venturesは、Abies Ventures、電通、NECキャピタルソリューション、三菱UFJキャピタル、事業創造キャピタルの皆さまと同ラウンドにてエー・スター・クォンタムに出資しました。
エー・スター・クォンタムは、「量子計算に基づき、従来の科学では解決困難な社会的課題を最適化することにより人類の進化に貢献する」というビジョンのもと、主に物流分野及び広告分野の組み合わせ最適化問題を解くための量子コンピュータソフトウェアの開発・実装において世界トップを目指すスタートアップです。

量子コンピュータとは、量子ビットを用いることにより従来のコンピュータの1億倍もの速さで計算することができる、実用化により非常に大きな社会インパクトが見込める技術です。
桁違いのパワーを持った量子コンピュータの原理について興味を持たれた方は、こちらの三菱総研のコラムに分かりやすく解説されておりますので、是非ご一読下さい。

量子コンピュータの開発はアメリカ、中国を筆頭に世界各国が鎬を削っております。約一ヶ月前には、ハードウェア開発において先行する企業の1社であるD-Waveから、初のビジネス向け量子コンピュータの一般発売が発表されました。

量子コンピュータソフトウェアの社会実装に関してはまだ時間を必要とするという声もありますが、エー・スター・クォンタムは、量子コンピュータと古典コンピュータ(AI・機械学習などの古典アルゴリズム)を組み合わせたソフトウェアを開発することにより、先駆けて量子コンピュータの社会実装を行おうと試みています。

実際に、日本郵便との実証実験において、古典コンピュータでは計算に約1,000年かかると想定される最適ルートの計算を、量子アニーリング技術を用いることによって約1秒*で導くことに成功しています。
導き出した最適ルートでシミュレーションを行い、必要な車両数を52台から48台へと、約8%削減できるという結果を出しました。
*2019/4/29付日本経済新聞朝刊
量子計算機に新興の知 配送ルートや新製品の配合 最適解提案,黒子役に
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO44297280W9A420C1FFR000/

また、同社はCEOのエンジニアバックグラウンドの船橋さんを始めとし、COO&CMOの大浦さん、CFOの中村さん3名それぞれがソフトバンク子会社の取締役やAOL、TBWAのCFOを始めとする様々な企業の役員を歴任しており、ビジネス経験豊富な強力なチームであると言えるでしょう。

同社に関しては事業領域の機密性の高さから現時点で多くを語ることはできませんが、量子コンピュータによって、日本のみならず世界を変革する同領域のリーディングカンパニーとなり得る存在であると考えており、ご一緒させていただけることを大変光栄に思っております。エー・スター・クォンタムのこれからの活躍にご期待下さい!