オンライン面接の質を高める
0, はじめに
内科レジデンシーマッチング2022に関わる全ての面接を終了しました。昨今はコロナ禍の影響を多分に受けてZoomを使用した面接が主流となり、渡航して対面で自分を売り込むことが難しくなった一方で、面接自体はより簡便になり渡航による費用的・時間的負担は大きく縮小しました。
メリットと感じるかデメリットと感じるかはひとそれぞれであると思いますが、個人的には費用的・時間的負担の軽減を大きなメリットととらえました。Zoom面接で最大限自分を売り込むためにどのような対策がありえるか、私が実施したこともしなかったものも含めて紹介したいと思います。
1, 一覧
〇女優ライト
〇カメラ
〇パソコンスタンド/視線
〇ヘッドセット
〇面接場所
〇WEB環境
〇背景
〇紹介できる小物
〇服装
〇時差
2, 各論
〇女優ライト 必須度★★★★★
このような商品を使用しました。顔が明るく見えることは大変重要で、表情や視線などが相手に伝わることでより自分の性格や熱意がポジティブに伝わりやすくなります。顔のたるみもわかりにくくなり元気に見えます。グループ面接でライトがない参加者も見受けられましたが、表情は暗くみえマイナスな印象であると思いました。
〇カメラ 必須度★★☆☆☆
こちらの商品を購入しましたが、使用しませんでした。ライト、マウス、ヘッドセットでUSB端子を3つ使用したため、追加の対応が必要であったことと、自前のPCでそこまで画質が落ちなかったことがあげられます。画質が悪い場合はあってもよいと思います。
〇パソコンスタンド 必須度★★★★☆
こちらの商品を使用しました。使用する最大の目的は、面接の際に視線をまっすぐにするためです。
下の絵をご覧ください。
(https://telling.asahi.com/article/13325788)
カメラの位置が低いと、少し偉そうに見えてしまいます。落ち着きませんので、視線の高さとカメラの高さをそろえることが基本です。箱などでもよいのですが、パソコン台を買うことで調整のストレスは大きく減ります。
視線という点で蛇足ですが、Zoomで相手の目をみて話すことは意外と難しいです。画面をみるとどうしてもカメラと視線がずれてしまいます。カメラをみると相手からみると視線は合うのですが、相手の表情を確認しにくいという点で少しストレスがあります。これを解決するデバイスは調べる限りありませんでした。
気になる方は対応方法として、以下があります:
A) カメラと適切な距離をとる
→遠いほど、視線のずれは角度が小さくなりわかりにくくなります。ネクタイや胸上くらいまでうつる距離は自然です。広角レンズで近くにいるより、普通レンズで遠くに下がる方が、同じ大きさでも視線のズレの角度は小さいです。
B) パソコンの画面で、相手の表示を小さくして画面の上の方に移動しカメラに近づける
→画面を見ながらお話しても視線のズレは小さいです。
さらに視線という点で蛇足ですが、カメラの位置は、画面の上が一番視線が自然なようです。画面内にカメラを置けるデバイスは、もしあったら教えてください。
(https://www.researchgate.net/figure/Eye-to-eye-Contact-Separation-of-Camera-and-Screen_fig1_286843550)
〇ヘッドセット 必須度★★☆☆☆
ヘッドセットの使用はグループ面接でも周囲の話でも少数派でしたが、私は使用しました。写真の商品は同一品ではないですが類似商品です。個人的な経験として、ヘッドセットの方がリスニングが容易で聞き漏らしが少ないので、高額なものではないですが使い慣れたヘッドセットを使用しました。
〇面接場所
〇WEB環境
〇背景
重要度★★★★★
こちらについては正解は複数あると思います。グループ面接の印象では、バーチャル背景はほとんどいませんでしたので、自然な背景の場所で面接をするのがよいと思います。自宅のWifiに不安があった点、優れた背景が自宅になかった点、小さい子供など不確定要素がある点から、自然な背景のビジネスホテルを探すことにしました。
実際に面接の際に使用したホテルの部屋の写真です。自然な色調の明るいホテルを選びました。
ネット環境はホテルのWifiで不自由なかったですが、有線を使用することも選択肢です。
本面接の前に一度使用し、環境が面接に適しているか確認しました。
〇紹介できる小物 必須度★☆☆☆☆
必須ではありませんが、Zoomとはいえグループでフリートークの時間もありますので、紹介できるものを容易した友人は数人いました。私はやりませんでしたが、おもしろいと思いました。
実際にこんな友人がいました。
例)趣味のスポーツのユニフォームが壁にかかっている
例)海軍病院の紹介できる物品を控えていた
実際にこんなレジデントがいました。
例)趣味の話になった際にウクレレがでてきた
〇服装
男性は自宅であってもみなさんスーツとネクタイでした。米国からの参加者も同様でした。
女性もフォーマルな服装でした。
〇時差
現地面接とは違う、オンラインならではの点だと思います。個人面接①→説明会+program directorとグループセッション→個人面接②→レジデントとグループセッション、といった具合に間の休憩込みで6時間程度拘束され、深夜から明け方までかかります。職場を不在にする時間帯、睡眠をとる時間帯、ホテルのチェックイン・チェックアウトの時間帯、など入念に確認しました。
3, 雑感
上記、物品を中心に紹介しました。面接の内容自体は特別新しいものはない印象です。グループのときに英語力で見劣りしないよう、質問だけは定期的にしっかりとできるよう、聞きたい質問集を作成しメモを脇に置いておきました。会話での参加が少なくても、質問をするという行為は自分のペースでやりやすく、関心があることをアピールできます。
Zoomで今後面接される方の参考になりましたら幸いです。