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#107「理由」4年 吉田直人


皆さん、こんにちは。

今回部員ブログを担当させて頂きます、商学部4年、吉田直人(よしだなおと)と申します。

まず初めに、日頃より関西学院大学体育会サッカー部をご支援してくださっているすべての皆様に、深くお礼申し上げます。

大学サッカー、そしてサッカー人生の最終局面を迎えているこのタイミングで、部員ブログを書く機会を頂きました。

自分なりに、自分の言葉で、一生懸命書かせていただきたいと思います。

今回の部員ブログでは、
自分の想い、考え、夢、
について書かせていただきます。

最後までお付き合いいただけると幸いです。




まず初めに、軽く自己紹介を。

<名前>
吉田 直人
<出身>
大阪府茨木市
<出身チーム>
太田JFC→ガンバ大阪Jr→ヴィッセル神戸伊丹U15→関西学院高等部

大阪府茨木市に生まれ、父の影響もあり、サッカーを始めた。
週末は万博記念競技場にガンバ大阪の試合を観戦に。
深夜に放送があるサッカー番組を録画し、登校前に観る。そんなサッカー漬けの幼少期を過ごした。

小学生、中学生時代には、運よくJクラブに所属させていただき、様々な経験をさせていただいた。
多くの本物を体感した。

高校生、大学生は、関西学院でプレー。
第4フィールドに通い始めて、早くも7年目。
アクセス道を通った回数は、軽く2000回を超えている。

そんな私も残り数試合で、長かったプレーヤー人生を終えようとしている。

右肩下がりのサッカー人生の紹介は程々にして、本題へ。



「4年生は、サッカーを続ける意味があるのか。」

2024年3月、鹿島遠征にて、スタッフの方からこのような提示を受けた。

サッカー選手として、この組織に必要ない。
意訳すると、そのような意味だったと思う。

自分たちの存在価値を否定された気がして、憤慨したのを覚えている。

大学4年間のうち、半分を経過すると、部内での立ち位置がおのずと定まってくる。
実力主義である体育会スポーツにおいて、自然なものである。

自分自身の限界を理解した上でのプレーが続く。
自分の場合、そうであった。
「甘い」「ぬるい」等のご批判が聞こえてきそうだが、これも大学サッカーのリアルだと思う。

私は、小学6年生の時、当時の将来の夢であったプロサッカー選手を諦めた。
自分には将来、プロとして生きていく能力がない、と判断したのである。
いかにも自分らしい、早めの判断である。
当時の判断を今振り返っても、正しい判断をしたなと思う。

それからというもの、プロサッカー選手を目指さない状態でのプレーが、約10年もの間、続いている。

人より得意だったサッカーが、いつしか人より苦手になっていく。

そんな感覚に陥りながらも、プレーを辞めることはなかった。



では、なぜ私がプレーを続けたのか。

関学サッカー部には、コンダクターというポジションが存在する。
2年終了時、学年の中からコンダクターを数人選出する。
プレーヤーを辞める選出が出る。
ということである。

コンダクターミーティングを通して、
自分がサッカーを続ける理由、を探した。

自分がプレーヤーを続けることで組織に与えるものとは、何を残せるか、を探した。


抗い続けたかったから。 

結局のところ、この理由しか生まれなかった。
自分がプレーすることで、何を残せるかはわからない。
ただ、プレーヤーとしてのプライド、自信はある。

中学時代からのチームメイト、ましてやボランチのポジション争いをしていた、シンヒロトがコンダクターになる決断をした際には、さすがに揺れた。

抗いたい、という自分の気持ちを優先することは、ただのわがままではないか。

考えた。

それでも、大学サッカー、関学サッカー部で最後まで抗いたい。

トップチームの試合にでることは、現実的ではないかもしれない。
それでも、サッカー部でプレーしたい。

そう思えるほど、自分にとって、大学サッカー、関学サッカー部は魅力的だった。

その環境で、最後まで抗い続けたい。

これが、自分なりの理由だった。



大学サッカー、関学サッカー部の魅力


関学サッカー部の朝は早い。
平日の練習は、7時半スタート。
練習場の開門前から、アップを始める選手。
練習のワンプレーの判定にこだわり、熱くなる。
練習後には、練習報告が長文でSlackに上がり、全部員が目を通す。
練習メニューを考えるコンダクター。
選手に向き合ってくれる学生トレーナー。
本気でチームについて考えているマネージャー。
多忙を極める学連の活動。
他カテゴリーの試合があれば、運営、応援。
SNS等での広報活動。

挙げればきりがないが、全部員がこれらの活動に真剣に、そして熱量をもって取り組んでいる。

スポットライトが当たるのは一部の選手かもしれない。
しかし、その裏には、多くの努力が隠れている。

みんなが当たり前だと思っていることは、当たり前ではない。

胸を張れることだと思う。

多種多様な想い、価値観、背景を持った選手が、
自分のため、そしてチームのために抗っている。

全員が、自分の意志でそこにいる。

大学サッカーの魅力はそこにあるのではないだろうか。




せっかくの機会なので、自分について少しだけ。

自分は「サッカー」というスポーツに魅せられた。

「サッカー」で、様々な経験をさせていただいた。

「サッカー」から、多くの出会いをいただいた。

なので、これからの人生、「サッカー」に対して少しでも恩返しをしたい。

「サッカー」の魅力を多くの人に伝えたい。

いつしか、自分の夢は、
サッカー界に、ビジネスの側面から貢献することに、変わった。

大学入学当初に立てた目標が二つある。
目標というよりかは自分の夢のために、自分に課した課題である。

  • 4年間、体育会サッカー部で自分に向き合い続けること。

  • 在学中に、公認会計士試験に合格すること。

自分の夢に少しでも近づくため、この二つを設定した。

一つ目の目標について
現在進行中である。
引退を迎えてから自分自身を評価し、振り返りたいと思う。

二つ目の目標について
昨年なんとか1次試験を突破し、今夏2次試験を受けきることができた。
試験前、多くの協力をしてくれた同期、本当にありがとう。


これからの人生、
どのような道のりとなるか、
どのような形となるかは、わからない。
それでも、サッカー×会計の分野で、
夢に近づけるよう、取り組もうと思う。




最後に、私が大切にしている考えを紹介させていただきたい。

「時間を言い訳にしない」

私は、時間がないという言い訳をしないと心に決めている。

「世の中で唯一平等なモノは、時間である。」

母から耳に胼胝ができるくらい聞かされてきた言葉だ。

モノ、カネ、チャンスには、生まれた時点で個人差がある。
ただし、時間は全ての人にとって平等に与えられている。
1日は全ての人が24時間、1440分、86400秒である。
時間は、買うこともできないし、増やすこともできない。

平等に与えられた時間をどのように使うかは、その人次第である。

後輩のみんなには、
ぜひ今という時間を大切に取り組んでもらいたい。

サッカーにも、そしてサッカー以外のことにも。


私も、この先の人生、挑戦し続けます。

決して、時間を言い訳にすることなく。


残りのプレーヤー人生、
最後まで、全力で抗い続けます。


関西学院大学体育会サッカー部
吉田直人

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