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#97「メンタル」1年 渡邊雄太

初めまして。関西学院大学サッカー部1年の渡邊雄太(べーた)です。このような貴重な機会を頂き有難いです。酷い文章になると思いますが理系なので許してください。



私は重度の飽き性です。私はゲームや歌が好きなのですが、気に入ったゲームは1週間、気に入った歌は1ヶ月程度で歌い飽きてしまいます。そして、常に新しいものを探してはの無限ループで現在にいたります。


その私が唯一飽きなかったことがあります。それはボールを蹴ることです。ボールと壁と 精神と時の部屋 さえあればぶっ倒れるまでボールを蹴り続けられる可能性があります。そのくらいボールを蹴るという行為は自分にとって至福の時間なのです。


もちろんサッカーは好きです。しかし、自分がボールを触れていない時間はあまり好きとは言えません。特に守備の時などは体力が劇的に低下してしまいます。逆に自分がボールに触れている時は体力が「一時的」に無限になります。つまりはメンタルの問題です。


メ ン タ ル


これが私の一番の問題点です。
私は5歳の頃サッカーを始め、小学4年生までなにも考えず過ごしてました。しかし小学5年生になると突然、人の心情をとてもよく考えることができるようになりました。この成長は自分の学校生活とサッカーに大きな影響をもたらしました。


まず、学校での大きな変化は人との会話が苦手になったことです。小学4年生まではそれなりで全く問題はありませんでした。急にです。言葉で説明するのは難しいのですが、無駄にいらんことを自分の中で勝手に考えて完結し、自主的な行動に移せないという現象が起きるようになりました。この現象は人付き合いだけでなくサッカーでも起きるようになり自分のサッカー人生を大きく変えました。


中学生にあがる頃、選択肢は無数にありました。県内のプロチームの下部組織やセレクションのある強豪チームなど。しかし私の決断は家の近くのそこそこ強いクラブチームでした。「友達がたくさんいくから」という言い訳を理由にして。


その決断は高校選択の時でも。「下克上が好きだから」という我ながらとても良い言い訳を理由にしたと思っています。その結果、県内でもあまり名が知られていなかった高校に入学することが決まりました。


しかしこの決断は結果的に見れば正解でした。2学年の時からトップチームの試合に出させて頂き、3学年では夏冬の県制覇を達成することができ、我が高校初の全国大会に2度出場することができました。


そして夏では初戦敗退。冬ではテレビで見た憧れの舞台、国立での開幕試合で初戦突破、2回戦はあの静学に粘って粘って下克上pk突破、3回戦であの山田に0-7と清々しい大敗退。と、満足のいった3年間を過ごせました。


チームでの自分の成長は素晴らしいといえるものでした。しかし私自身の成長は気づけばとまっていました。中学でのチーム選択、高校選択、正直びびっていました。強豪に入ったあとの自分を悪い方向に想像して。嘘の言い訳を信じてくれる親に甘えていました。


そうして、中学でも高校でも緩い環境に飲まれ、なんだかんだ試合では活躍するという現状に満足し、練習は適当に済ませてしまおうという考えが芽生えてくるようになってしまいました。周りにもそういった考えの選手が多数いて、叱ってくれる人はおらず監督でさえそういった雰囲気を作っていたと思います。


その結果が現在の自分を作りました。「練習でできないことは試合でできない。」全くその通りでした。練習を適当に済ませる自分が試合で主役になれる訳がありませんでした。怪我という不運も重なり、次第に自分に自信が持てなくなってしまいました。


1度ミスをしてしまったら引きづり、またミスしてしまったらどうしようといった考えにいたってしまい、ボールを要求するのが怖い、というサッカー選手ではありえない思考を持ってしまうこともありました。


そんな自分を変えるために私は関西学院大学に入学することを決めました。自らサッカーの強豪校に入るという初の試みでした。でもここでなら、自分の腐った根性を叩き治せると思いました。この決断は正解でした。


周りには本気でプロになるという選手ばっかでその気迫に圧倒されました。技術も強さも今まで味わったことがなく、常に主張のぶつかりあいが起きるくらいの熱量でいままでの私の環境とはかけ離れていました。


私は変わる、そして変わった自分がどこまでやれるのかという可能性を試すために入部しました。この環境はこんな自分にぴったりでこれからの自分がどのようになっていくのか楽しみで仕方がありません。


長々と自分語り失礼しました。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。


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